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1.  妖怪道士 今や世界に名を轟かせるアクション監督となったユエン・ウーピン苦労時代の作品。よほどの低予算で作られているのか、スタッフ・キャストの殆どは彼の兄弟たち。まあそんなわけでアクションに関しては安心して見れるレベルではありますが…正直彼の親族ばかりが顔をそろえる映画ってのも辛い。だって皆老け顔なんだもの…。思うに袁家班が古装功夫片で成功できなかったのは、ショウブラザースのようなビックバジェットが無かったことと、劉家班におけるリュー・チャーフィーのようなスターがいなかったところなんじゃないかなぁ。実は根底に常に武道の精髄を据えていた劉家班の作品と比べると、行き当たりばったりの展開の安易さから来るお手軽な作りはあまり楽しめるレベルではありません。火を噴く一つ目巨人のカラクリだとか魔王の手先の妖怪ガマ(人が入っているのがバレバレ)だとか様々なアイディアを出して面白くしようという努力はそれなりに垣間見れますけれど、それらが面白さに繋がっているかと思うと残念ながらそうでもないし。結局のところ、本作に見出せるのは巨匠の下積み時代としての資料的価値ぐらいでしょうかね。[ビデオ(字幕)] 5点(2009-12-26 23:47:13)

2.  妖術秘伝・鬼打鬼 《ネタバレ》 「キョンシー映画の元祖」というのはちょっと違うような気がしますが、サモ・ハンが初めて着手したホラー映画なのは間違いないでしょう。 コミカルな味付けはあるものの、サモ・ハンが尊敬している先生に嵌められ不幸に追いやられていくというストーリーは全体的に暗め。 サモ・ハンが太股を妖怪に食いちぎられるオープニングに始まり、鶏の首チョンパ(多分本物)、怪しげな呪文を唱える妖術師、わら人形を使った呪い、腐乱し蛆が湧くお岩のようなゾンビ等『霊幻道士』よりも過激&不気味な描写が満載。 鑑賞後の後味も結構悪いですが、劇中幾度にもわたる妖術合戦や中盤のキョンシーや警官隊を相手どってのクンフー合戦など見せ場は充実しておりますし、特に中盤、妖術師の師弟ツイから教えてもらった秘策でサモ・ハンが妖術師の罠を巧妙に掻い潜り抜けていくシーンは結構手に汗握るものがあり、クライマックスの妖術合戦を差し置いてこの作品最大の見せ場と言えるでしょう。 悪役専門俳優のチュン・ファトが主役級で善人を演じているのも結構いい感じ。 ただ、この後も悪役ばっかりなのはちょっと惜しいな…。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-09 12:42:13)《改行有》

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