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プロフィール |
コメント数 |
173 |
性別 |
女性 |
ホームページ |
http://stern-sanchi2.cocolog-nifty.com/ |
自己紹介 |
レビュワーになって丸15年が経ちました。
14年目の去年のレビューは0件、コロナ禍とはいえ映画館にも行かなかった1年でした。
「もうここにレビュワーとして参加するのも卒業かな…」なんて思っていたところ、過去に投稿した拙レビューに「良」と投票してくださる方々がいまだにいらしたことを知り、無性にうれしく思ったものでした。 こんな想いを抱えたままではまだまだやめられないな、と…
そんなわけで相も変わらずのぼちぼち参加ですが、 今年もどうぞよろしくお願いします・・・ |
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1. 善き人のためのソナタ
《ネタバレ》 ……そもそも芸術などまるで意に介さない男ヴィースラーが、ドライマンとクリスタの生活を監視し盗聴することにより、彼らの信望する芸術に触れ、その何たるかを知り、深く突き動かされ、その感動が彼の信念である国家への忠誠心を覆すほどにも大きく波打っていく……それがこの映画の根幹なのだと思っていた。
つまり、その感動が私たち観客にも与えられてこそ、この作品は成立し得るのである、と。
それが、問題のソナタはちょっろと弾かれるのみ、熱情ソナタへのレーニンの言葉でお茶を濁されるだけ。なんなんだ?
邦題とはいえタイトルが「善き人のためのソナタ」となっているからには、
少なくともそのソナタをもっとじっくり聴かせてもらいたいものだった。
それを聴かせないということは、もともとこのソナタには大した役割は託されていなかったということなのか?
(じゃあ、ヴィースラーは何に感動したのだ?
ドライマンたちの愛の深さ?演劇という芸術にかける彼らの情熱?
しかし、どれをとってみてもどうもイマひとつ、残念ながら説得力のある要素はどこにもない。)
いずれにせよ、
このソナタがそれほどのファクターでないというのは確かなことなのだから、
何人かのレビュアー諸兄が仰られるようにこのもったいつけた邦題の罪は重い。
そんなわけで、本来は4点あたりが相当するところだが、ラストの「私のための本だ」というセリフに+2点しての6点を献上。
逆に言うなら、このセリフ以外に観るべきものはほとんどない映画と言っていいだろう。
[DVD(字幕)] 6点(2010-11-24 18:03:18)(良:1票) 《改行有》
2. 欲望という名の電車(1951)
うーん、この作品を見て思ったのは、名作ってやっぱり2種類あるんだってこと。
ひとつは何度観ても惹きつけられるまさに普遍的な価値をもった名作であり、そしてもうひとつは、その当時としては斬新で演劇史上画期的な偉業を成し遂げたとされる発展のためになくてはならない存在としての名作。
もちろん、両方とも無くてはならない存在なのだと思うのだが、やっぱり私は何度でも楽しめるっていう前者こそを名作と呼びたいと思う。
で、本作についてだが、人間の脆さや醜さをこれでもかと痛烈に暴き立てるということは、演劇史上画期的な金字塔だったのだろうとは思うのだけれど、内面の醜さを描くことが最早極普通の現代においてはとりたてて何ともいえない作品であるといわざるを得ない。ま、早い話が一度観れば十分という、映像美も脚本の面白さもない作品だった。ヴィヴィアン・リーもスカーレットのときのほうがずっと楽しませてもらったよ、悪いけど・・・
もちろんヘタクソな演技なんて言語道断だけどだからって上手きゃいいってもんでもないでしょ。映画は役者の演技力披露大会ではないし、観客を楽しませてなんぼのものなんだと、改めて痛感させてくれるような作品。多分二度と観ることはないだろう。[DVD(字幕)] 4点(2008-03-24 17:22:38)(良:1票) 《改行有》
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