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1. 用心棒
《ネタバレ》 今更ですが面白いですね。二転三転、新たな人の乱入によって思わぬ方向に事態が転がっていき、最後は親子の情にほだされて袋だたきにされる三船敏郎。軒下を這いつくばって敵地から抜け出し、最後は泥臭く復讐を果たす。名作の誉れが感じられました。映画を見ながら誰かに似ていると思っていて、ようやく思い当たりました。この飄々としてひょっこりしたおっさん具合はロバート・ダウニー・Jrそのもの。リメイク作品を作るならぜひロバート・ダウニー・Jrを主演にしてもらいたい。[DVD(邦画)] 8点(2015-01-03 22:45:20)
2. 容疑者Xの献身
《ネタバレ》 大人の童話として細かいことは気にせずに見るべきなんでしょうね。そうでなければ話自体が成立しません。石神が靖子に対して行った献身的な行為のみに注目して、犯罪に対する細かな整合性などは完全に捨て去っている印象です。半端な処理を試みていないので見る方としても自然に作風を受け入れることが出来ます。案外この種の処理が出来てもいないのに見る方のスタンスを工夫しろという押しつけがましい作品が増えているので好印象でした。そのスタンスで見れば良く出来たラブストーリーだと思います。ただ一点残念なのはダンカンの存在でした。いくらミスリードのためとはいえ、あまりに浮きすぎていて違和感しか残りません。このキャスティングだけは考え直して欲しかったです。 ※原作を読んでみました。原作では登場人物がこの無理のあるトリックのお膳立て(もっというなら作者の言い訳)ばかりしている印象で人間味がありませんでした。人間が話を成立させる駒に過ぎません。そういう面では役者の演じている映画の方が優れていると感じられました。正直読まなければ良かったと少し後悔しています。
再見してみて。
恋愛コミュ障の悲しい暴走に見えました。
降って湧いた好きな女を自分だけが助けられる状況、ヒーロー衝動にのぼせ上がった石神が
暴走した結果、余計なことをしてしまったのかなと。
それはつまるところ石神のエゴの押しつけ。
靖子の方から見たら、一生石神の影に怯えながら暮らさなければならなくなる
地獄のような牢獄への入り口。のぼせ上がった石神はそれが解らず暴走してしまった、と。[地上波(邦画)] 7点(2009-12-30 23:13:44)《改行有》
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