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1. ラスト サムライ
トム・クルーズの一得なところは、画面一杯に、一生懸命に演じているんだよと、滲み出てくるところだった。それだけで、トム・クルって健気だぁと、思ってしまうんだな。でも、本作のトムは、そんなものを超えていた。トム・クルに、こんなに抑制の効いた演技が出来るとは、正直、驚いた。オスカーでは渡辺謙ばかりが目立っていたが、これで、何故、トムがノミネートもされなかったのか、不思議でならない。もっとも、作品的には、確かに突っ込みどころ満載だし、少々情緒過多だし、確かにアメリカ受けはしないだろうなぁ。それでも、よく描けていたと思う。忍者は、別に不自然に思わなかった。天皇とは関係無いだろうけど、江戸城御庭番というのは、確かにいたらしいし、そういうのを出したかったんでしょう。それにしても、アメリカ人が日本の伝統や風習を惜しむって、日本人が宮廷舞踏会に憧れる感覚なのかなぁ。時代背景的なことについては、敢えて突っ込む気はない。「レジェンド・オブ・フォール」や「アラビアのロレンス」からして、ああだし。この作品をきっかけにして、あの時代を学ぼうという気になる人が多ければ、作品としての価値はあると思う。それにしても、私、渡辺謙=勝元が、ラストに近くなるほど、だんだんモーフィアスに見えてきた(笑)。8点(2004-06-07 00:32:12)
2. ラジオタウンで恋をして
古き良き時代のノスタルジックな雰囲気を、実はキアヌそのものが出しているのよね。そんでもって、ほんとに初々しくてさ。あんなに真摯な目で迫られたら、「Yes」って言っちゃう。ラジオ・ドラマに煽られるように、銃を握り締めて心理的に追い込まれていくキアヌは、なかなかなもの。芸術は爆発だぁ!!みたいなノリの親父を、ピーター・フォークが演じていて、彼の七変化もなかなかなもの。メイドさん姿が笑える。ラストは出来過ぎ?とも思えるけど、キアヌ=マーティンがフォーク=ペドロを見送る時に見た幻影が、若者の成功を暗示してるのね。軽ぅく見られるんだけど、実は作品作りとは何ぞやって映画なんですね。8点(2003-12-31 21:11:04)
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