|
1. ランダム・ハーツ
《ネタバレ》 なるほどこれはサスペンスを期待した人に
とっては全く期待を裏切られる、コテコテのラブロマンス
なんですね。
不倫された者同士の何ともくさいセリフと展開には新鮮味
は全くありませんでした。
しかしそれでも、昨今の殺伐とした世の中では反ってこう
いう根っからの悪人の登場しない暴力シーンの無い穏やか
な物語は私的には結構はまりました。
製作側が意図したのか分かりませんが、昔の「旅愁」の逆
バージョンという感じですね。[地上波(吹替)] 6点(2021-12-07 15:18:26)《改行有》
2. Love Letter(1995)
《ネタバレ》 久々に気のきいた設定と凝ったプロットの良質な
ラブストーリーに出会えました。現実離れしているとも言えますが、
フィクションが現実の世界に負けてしまっている昨今、むしろ新鮮
に感じました。閉塞感ただよう今の日本ではなく10年前にアメリカの
片田舎で見ていたら一層感動深かったと思います。小樽、神戸の冬景色
は不思議に温かかったです。博子と樹、秋葉と博子、樹♀と樹♂、のそ
れぞれの心の機微が丁寧に描かれていましたね。樹が風邪で倒れる部分
のドタバタをもう少しどうにかしてほしかったのと、中学の思い出話や
秋葉さんの回想などで描写される樹♂がそれほど魅力のある男(死んで
もなお博子が忘れられずに引きずっているほど)には思えないのが難点
といえば難点でした。
酒井美紀はどうも白線流しのソノコのイメージが強過ぎて(樹♂役の
柏原崇もハセベ君でしたし)ちょっと頭が混乱してしまいました。[DVD(邦画)] 9点(2021-03-12 12:38:18)《改行有》
|