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1.   シェークスピア「リア王」の焼き直し。主演の仲代達矢が、いかにも舞台を演じていて、鼻につきました。主役をはれる役者ではないと、あらためて思いました。狂阿彌(ピエロ)役のピーターが、意外とよかったです。脚本は戯曲からの脚色が、うまくいっているとは思えません。ひとりで書きおこした限界でしょうか・・・黒澤はもともと脚本のうまい人ではないと思います。美術は、豪華というよりは、派手。シーンごとのメリハリがなく、お金のかかったおもちゃにしか見えませんでした。高齢になって、黒澤の映画はさらに尺が長くなりました。後半は(シェイクスピアを知っているだけに)、観ているのがかなり苦痛でした。 「影武者」を、盲目的に踏襲してしまった作品。前作よりもこなれてはいますが、失敗した部分をそのまま残してしまっています。3点(2004-06-17 15:09:38)(良:1票)

2.  ラヂオの時間 脚本は、テクニックはあるのですが、中身がまったくありません。つまり、この映画で何を言いたくて、何をやりたかったのか、見えてこないのです。多数の登場人物がどたばたしているうちに、幕が閉じてしまいました。そういった意味では、テレビのバラエティ番組にたいへんよく似た作りの映画であるように思います。3点(2004-06-04 04:07:49)

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