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1.  ライブ・フロム・バグダッド 湾岸戦争最前線<TVM> 本作の制作は2002年なのか。911を経て、アフガン侵攻が既に始まってた頃なんですな。もはや、フセインもこの世の者ではない現在でございますよ・・・(嘆息)。TVMだが、臨場感もなかなか。・・・しかし、私は「ジャーナリズム」を大上段に構えて「ジャーナリスト」を自称する人々が、正直あんまし好きじゃないのです。本作を見ても、やっぱり何かヤだな、と思ってしまいました。なぜか? 結局、この人たちも、戦況が悪化する前に現場から脱出しているし、どうしても「ハゲタカ」的なイメージを拭えないんでしょうな、多分。もちろん、報道の仕事は非常に大切かつ民主主義の生命線だということも頭では理解しています。しかし、本作でも描かれていましたが、真実を伝えることより「スクープ競争」が大事。他社よりおっきなネタを抜くことが素晴らしい、という思想がはびこっている気がするのです。フリーで体当たりしている方々は、また、事情が違うでしょうが。この映像が出たことで、何か戦争による悲劇が少しでも減ったんでしょうか。夜空を飛び交う砲撃光線を見て「キレイ・・・」なんて言ってる平和な国の方々もいらっしゃったんじゃないでしょうか。、、、なんて、まあ、そこまでひねくれることもないのよね。ヘレナの出演作だってんで見ただけなんだし。ただ、これは、アメリカによる、アメリカジャーナリズム万歳映画なんですかね、って。でもって、ヘレナがそれに出ていることに一種の違和感が。おまけに、主役のマイケル・キートン、この人が生理的にダメだった。顔が、受け入れ難い、、、ファンの方すみません。かくいう私は、このCNNの映像をロンドンのボロホテルの壊れそーなTVで見て仰天したのですが(2週間何も知らずにヨーロッパを放浪していたので)、当時は、正直なところ「アメリカって何サマ?」くらいにしか思っていなかった若かりし自分の浅はかさを思い出し、余計に不快になったのかも知れません。あー、見ない方が良かったかも。、、、んなわけで、作品に対する冷静な評価はちょっと難しいです、ハイ。[DVD(字幕)] 5点(2013-09-15 23:19:17)

2.  ラスト・オブ・モヒカン ダニエル・デイ=ルイスは素晴らしくカッコイイです。惚れ直しました。・・・が、ナサニエルとコーラが恋に落ちる過程というか経緯がまったく理解できず、こりゃ鑑賞者にはツライ作品ですなぁ。ある人を守るのに命を張るって、ホレたハレた程度の恋ではできないでしょうが。でも、ナサニエルとコーラの間にあるのがそれほど深い愛であると伝わって来ないんだもんね。うーん、ラブストーリーなんだからもう少し丁寧に愛が育まれる過程を描いて欲しかった。それに、敵役の原住民がいかにもな風体で、方やナサニエル達は服着てる。これってちょっとどーよ? と思ってしまう。入植者に踏みにじられて行く原住民の誇りと尊厳みたいなものは分かるけれども、そこにある悲哀はあんまり伝わって来なかったような。まあ、そこにフォーカスしてないんだろうと思って見てたけど、ラストシーンは思いっきりフォーカスしてたもんなぁ。それにしても、人類の歴史ってのは、殺し合いの歴史なんだなと、改めて感じたのでした。黒鉄ヒロシがTVで日本は欧米やその他の外国に比べ、革命(日本じゃ明治維新のことだそうだ)における殺し合いをしたその人の数が圧倒的に少ないから、これは誇っていいことだと、まるでその歴史の現場を見て来たかのように得々と語っていたけれども、事実そうなのかも知らんけれども、そーゆー問題か? ウン千人しか殺してない日本人は、ウン十万人殺した欧米人より野蛮じゃないのか? この映画に描かれている殺し合いは野蛮極まりないけれども、明治維新を描いたドラマや映画だって相当エグい殺し合いやってますゼ。集団殺し合いに犠牲者数をモノサシに野蛮度で優劣つけるなんてものすごいナンセンスだと思う。、、、と、また余談になってしまいました。映画としては、そういうわけで本作は、あらゆる意味で中途半端に感じました、ハイ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-04 23:09:06)

3.  ラ・マスケラ 《ネタバレ》 ウチの近所のビデオ屋さんは、こういう映画を置いているから侮れない。といって、これが隠れた名作だなどと言いたいわけでは毛頭ない。ハッキリ言ってかなりの駄作。もっと言っちゃえば見なくてもいい作品。でも、ヘレナ好きな者としては、出演作とあっては見ないわけにはいかないのだ。ストーリーはというと、貴族の放蕩息子レオナルド(マイケル・マロニーというイギリス人俳優が演じているが、この人がどーもイマイチ色気もなくイイ男でもない)が旅回りの芸人一座のプリマドンナであるイリス(ヘレナ)に一目惚れするものの拒絶される。で、このレオナルド、一座の行くところ行くところを仮面を被って付回し(ほとんどストーカー)、やがて仮面によって人格までも好青年となってイリスの愛を勝ち取るという、ものすご~く都合のイイ話。タイトルは、この「仮面」から来ているのだね。ラストシーンはなかなか美しいんだが、唐突な印象が否めず、見ている方としてはかなり消化不良。ただ、この映画、イタリア製作で、全編イタリア語! 主演二人はイギリス人。ヘレナが全編イタリア語喋っている映画って、他にないんじゃないかしらん。まあ、喋れても全然不思議じゃないけれども。とにかく、こういうマイナー作品がフツーにたくさん並んでいるあのビデオ屋さんがあるため、引越しもためらってしまう私であった。[ビデオ(字幕)] 5点(2010-03-29 15:38:27)

4.  ラフマニノフ ある愛の調べ もともと好きではないラフマニノフだけれど、こういう映画でも見ればちょっとは好きなほうに針が振れるかも・・・、なーんて思って見た私がバカでした。これぞ「駄作」という呼び名がふさわしい。こういう映画は、思いっきりドラマ性を追求するか、芸術性に走るか、その軸足が定まらないと、こういうどーでもよい作品になってしまいます、みたいな典型例。ラフマニノフの音楽はそこそこ使われますが、演奏シーンは少ない方です。しかも、彼の伝説の技巧が披露されるシーンはただの一つもありません。じゃあ、ドラマ性はといえば、彼が演奏家と作曲家の立ち位置について、その狭間で苦悩するというのはサラ~ッと描写されますが、そのほとんどは、女とスタインウェイに悩まされた以外に、何に葛藤し苦しんだのかも分からない描写の数々です。最近流行の時系列をグチャグチャにする作りを取り入れていますが、本作ではそれさえメリハリになっていません。原題にある「ライラック」もほとんど生きていません。ラストに唐突に意味を持たせて使われますが、スクリーンの中では最高の盛り上がりを見せるに反比例し、見ている方は最高に白けます。かの有名なラプソディーが虚しく頭にこだまするばかり・・・。不幸にも、私はこの映画を見て、ますますラフマニノフにアレルギーを持ってしまいました。[DVD(字幕)] 3点(2009-08-24 12:02:05)

5.  ライフ・イズ・ミラクル 《ネタバレ》 動物、音楽、空飛ぶベッド、戦争、愛、エゴ・・・などなど、やっぱりクストリッツァワールド全開でした。ロバちゃんは、きっと最後に何か意味のあることをするはずだ、と思ってみていたら、案の定、ラストにご登場! でした。珍しく、音声に吹き替えの日本語版があり、オドロキ。思わず、日本語版で一部見てみたけれど、な~んか、違和感ありました。あの世界観を音声だけで再現するのは、いかな手練の日本の声優さん方でも難しかったのでしょうな・・・。ご苦労様です。[DVD(字幕)] 8点(2008-10-27 13:57:19)

6.  ラヂオの時間 TVドラマ『王様のレストラン』一作品だけで、このドラマを描いた脚本家・三谷幸喜は天才だと思う。他にも戯曲の秀作は多くあるけれど、「映像」というツールにおいての彼の最高の作品は『王様の~』だと、私は信じている。・・・のだけれど、映画監督としての彼は、正直なところ??である。本作も、公開当時、劇場で見た時は、それなりに笑えたのだが、その後、何度かTVでオンエアされたのを見るにつけ、見る度に「つまらない度」が上がっていくのだ。そもそも、上質のコメディーというのは、何度見ても面白いもの。単に「つまらない度」が上がっていくだけなら、まだ許せる。本作は、見る度に「ウザ度」も上がっていくのである。展開が読めているからか、と最初は思ったが、そうじゃない。これは、彼の他の失敗作にもいえることだが、「狙いすぎ」なのである。別段面白くもないセリフを、さも「面白いだろ~、笑え~」と放り投げられ、不快極まりない。『12人の~』にも、このウザさは感じたのだが、三谷映画に共通して漂うモノ、いわばatmosphereである。最新作『ザ・マジックアワー』(未見)は好評のようなので、是非このatmosphereを振り払って欲しい、と願っているのだが、『THE有頂天ホテル』も見事に裏切られたので、あまり期待はしていない。でも、私は、三谷幸喜という脚本家を心から尊敬しているのだよ。頼むから、芸能人みたいに振舞うことはやめてくれ。上質な、「さすが!」と唸らせる脚本・戯曲を描いてくれーーー!!!!!!!!!![映画館(邦画)] 3点(2008-06-17 14:41:49)(良:2票)

7.  ライトスタッフ 完全版(?)3時間超の長尺に耐えられたのは、一重に、サム・シェパード演じるイェーガーに共感できたからです。まあ、とにかく最初から最後までカッコイイこと。こういう男性を“男気あるオトコ”って言うんでしょうな。ハッキリ言ってホレます。宇宙飛行士の方のお話は、ちょっとダルいかな・・・。エド・ハリス、好きなんですけど。最後の方の宇宙飛行士たちを称える宴席での舞(これが長い!)などはちょっと???であり、劇場公開版でカットされたのも致し方なし、という感じでしょうか。とはいえ、アメリカの宇宙事業の端緒となった実話を基にした話だけに、それなりに訴えてくるものがあるのは確かです。ただ、私は、やはり音速にこだわるパイロットのお話だけでも十分。とにかく、長い。疲れる。もう一度見たいけれど、相当、体力&気力のある時でないと、これを見るのはムリだと思いました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-09-25 15:58:18)

8.  ラストタンゴ・イン・パリ 何年か前に完全版リバイバル上映された時に、渋谷にわざわざ見に行ったのだが、なんと満席! おまけに隣には中年カップルと思しき男女が座ったのだが、途中から怪しげな行為に及び、「おいおい・・・」状態。映画の内容もなんだか理解しがたく、ラストはあまりにも切なく、挙句、劇場を出る時には疲れ切っておりました。話題の描写も別段騒ぐほどのことでもなく、やっぱり公開当時の「時代」だったのかしらねー、とむしろ感慨深かった。私には「猿の惑星」よりもかけ離れた世界過ぎて、もの凄く引いてしまいました。[映画館(字幕)] 5点(2007-09-04 11:12:53)

9.  ライフ・イズ・ビューティフル 初見、公開時に劇場で見たときは素直に感動しました。が、数年経って、BSで再見したときは全く違う印象でした。「なんだかな・・・、このオヤジ」と。これほど見た印象が異なる映画も珍しい。つまり、このお父さんは我が子を愛するあまりでしょうか、とても勝手だと思ってしまったのです。でも、初めて見たときはそれが感動の要素であったのに、再度見たら鼻につくのはなぜなのか分かりません。また、初見時には感じなかった見る側への“媚”みたいなものも感じられ・・・。恐らく所見時は7点くらいを付けたと思うのですが、やはり再見時の感覚の方が信用度が高いと思うので・・・。[CS・衛星(字幕)] 4点(2007-06-25 13:48:31)

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