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1. 落下の王国
端正で美しい映像と、ベートーベンの7番がまさにベストマッチ。これは、ぜひ映画館で見ないと。っていっても、宇都宮での上映はもう終わりなんだよね。
子役の女の子は、どこまで演技してるって自覚があったんだろうか、と思うほど自然なできで、リー・ペイスも初めて見る役者だけど、演技もルックスも、とても気に入った。
少女がアメリカで暮らしている背景には、東欧らしき別の国で、家が焼き討ちにあって父親が殺されてしまう、という話があるのだが、ユダヤ人排斥かな? と思ったが、そのあたりは詳しく説明されない。
お話と現実が入り交じってしまうあたりに、何度かくすりとさせられた。
初期の映画産業を支えたスタントマンたちへのオマージュもかいま見えて、これもまた、映画への愛情を感じる作品だった。[映画館(字幕)] 8点(2008-11-02 15:17:11)《改行有》
2. ライターをつけろ
4日くらいかけて、だらだらと見た。なんというか、びみょーなできである。
キム・スンウは、そこそこ二枚目だし、ダメ男には見えないので、映画の最初の部分は、いかに主人公が情けない男であるかが、延々と描写される。ここがくどくて、思わずリタイアしそうになった。
やっと問題のライターがでてきて、チャ・スンウォンとのからみがはじまるのだが、アクションとしてもコメディとしても、なんとも中途半端。
チャ・スンウォンが、だんだん追い詰められてくると、家庭人としての顔が強調される、という演出は悪くないし、脇のイ・ムンシク(『101回目のプロポーズ』おもしろかった)や、カン・ソンジン(相変わらず、無意味にテンション高い役)、ユ・ヘジン(『王の男』のユンガプ)はいい味出してるのだが、ラストもいまいち、カタルシスがない。だいたい、ヤクザよりももっとえげつない国会議員は女性にビンタされて終わり、というのが、すっきりしない。
オレサマ意識丸出しのこのおっさんが、二言目には「自分は民主化闘争の闘士で、拷問にも耐えてきた」とやるのは、けっこうおかしかったけど。反体制でもなんでも、立場が変われば、やることはいっしょよね。[DVD(字幕)] 3点(2007-07-25 15:36:11)《改行有》
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