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プロフィール |
コメント数 |
116 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
2014年12月に投稿を始めてから9年が過ぎました。
「映画評論家になれるのでは?!」と思える素晴らしい言葉を綴られる先輩レビュアーさん達に憧れつつも、私には、あのような文章を書けそうもありません。私の場合、少年時代に気に入り、DVDなどで観直しても好きであり続けている映画を中心に、まだピュアだった(?)少年時代の気持ちや、当時の状況を思い出しながら書きたいと思います。大人になってから観た映画も少しずつ追加しています。
レビューの文面は長くなりがちですが…最後まで私の拙文を読んで下さる皆様に感謝申し上げます。 |
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1. RAMPO(奥山バージョン)
《ネタバレ》 公開された1994年は、江戸川乱歩の生誕100周年。事前に「プロデューサーの奥山和由氏が作品の出来に満足できず、奥山氏自らも作り直した。最終的に、黛版・奥山版という二つのバージョンが同時上映(ただし別々の映画館で)されることになった」と話題を集めていました。私は、まず黛版を観てから、当作品を観ました。そして当作品については劇場内でアンケートも募っており、その中の選択肢に「まるで洋画のようだった」という文面も盛り込まれていました。当時は邦画に元気がなく現在よりもずっと洋画に押されていた時代であり、奥山氏の「洋画に負けない映画を作ってヒットさせたい」という熱い思いが感じられました。
実際に観てみると…内容の骨格自体は黛版と同じであり、部分的に娯楽色を際立たせた演出を加えるという、言わば“改良版”といったものでした。確かに黛版に比べて娯楽映画として観やすくなっていると思いました。プロデューサー主導の映画という意味では、奥山氏なりに、最後まで諦めずにベストを尽くした作品と言えるかもしれません。
ただし、奥山氏には申し訳ないのですが…私の主観には合わず、最後まで感情移入できずに終わりました。黛版のレビューにも書いていますが、①主人公の江戸川乱歩氏について、実在の人物というより「創作物を現実のものにする不思議な力がある」というようにフィクションに取り込んでしまった設定自体に違和感を抱いてしまったこと、②【明智小五郎=モックン】という点も、私にはどうもイメージが合わなかったこと、の二点が引っかかってしまったのです。
そもそも、いわゆる江戸川乱歩ワールドは、おどろおどろしくマニアックな面があると思います。大ヒットを狙う娯楽映画という意味では、最初からファミリー向けに【怪人二十面相/少年探偵団】を題材にしたほうが…と思ったりもしました。
私にとっては「可もなく不可もなく」であり、5点ということで…。[映画館(邦画)] 5点(2016-01-31 20:10:14)《改行有》
2. RAMPO(黛バージョン)
《ネタバレ》 公開された1994年は、江戸川乱歩の生誕100周年。事前に「プロデューサーの奥山和由氏が作品の出来に満足できず、奥山氏自らも作り直した。最終的に、黛版・奥山版という二つのバージョンが同時上映(ただし別々の映画館で)されることになった」と話題を集めていました。私はまず、この黛版から観ました。
感想としては、確かにとても堅実な作風だな、と思ったものの…黛監督には申し訳ないのですが、NHKの土日の夜に放送しているスペシャルドラマを映画館で観ているような気持ちをぬぐいきれませんでした。
また、これまた申し訳ないのですが、主人公の江戸川乱歩氏について、実在の人物というより「創作物を現実のものにする不思議な力がある」というようにフィクションに取り込んでしまった設定自体にも違和感を抱いてしまいました。【明智小五郎=モックン】という点も、私にはどうもイメージが合わず、最後まで感情移入できずに終わってしまいました。この感情移入が難しかったという点は、次に観た奥山版も同じでした。
ただし、あくまでも私の主観にはまらなかっただけであって、黛監督は誠実に作り込んだと思います。奥山版のレビューにも明記しましたが、大ヒットを狙うエンターテインメント色の強い娯楽映画をめざすなら、ファミリー向けに【怪人二十面相/少年探偵団】を題材に選んでいれば、奥山氏が不満を持つような作風にはならなかったのでは…と思ったりしています。いや、そうだとすれば、監督も違う人に依頼していたかもしれません。
私にとっては「可もなく不可もなく」であり、5点ということで…。[映画館(邦画)] 5点(2016-01-31 20:07:27)《改行有》
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