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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 隣人は静かに笑う 《ネタバレ》 ミステリーにサスペンス系はオチを知ってはマズい、ということでなるべく予備知識なしで、しかも評価の高そうな作品だけピックアップして見ているわけなんですが…。まぁーとにかく本作の結末にはオドロキましたね。もしこれがお決まりのラストを迎えたなら、凡作ハリウッド・ムービーってことでビデオで充分、よって5点。てな感じなんですが、ところがこの結末ですからね。もう一度最初からバッチリ見ようという気にさせられるし、そくざに巻き戻しタイトルロールから見直しましたね。隣人が引っ越して来た時からラストの赤い乗用車まで、すべて隣人が仕掛けた計算済みの罠であったわけですね。国家の治安こそが正義であり善であることを信じて止まない愛国主義者、国家の強権に対しあくまでも牙を剥くテロリスト集団という構図。プライバシーや個人情報保護法についてもそれなりには触れており、この辺り考えさせられなくはない。おおよそこのような映画というのは、多種多様な問題を抱える当のアメリカとは違い、他国という距離をおいて見れる立場にあるからこそ驚愕サスペンスとして成り立つのであろう。今後、米国内でこのような映画はまず作れない。そういった意味では異色であり貴重なサスペンス映画でしょうね。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-13 23:22:02) 2. リング2 このテの映画としては、貞子をモチーフにしつつ、いかに観客をコワがらせるかが勝負。奇妙な精神科医を絡ませる展開は悪くはないが、コワくも何ともない珍妙な作風になってしまったのが痛い…。それもこれも、前作の「リング」に比べると大雑把な構成と演出が原因だろう。もう少し脚本をきっちり練って丁寧に仕上げていれば、前作同様、見所のある恐怖映画になったはず。3点(2003-09-21 20:03:42) 3. リング(1998) 呪いのビデオを見ると一週間後に死ぬ、という発想からして何だかバカバカしい。作品自体もさほど緊張感は感じられなかったが、ビデオに映された無気味な映像だけは良かった。とくに、新聞の活字が奇妙にうごめくシーンには“ギョッ”とした。 ラストは案の定というか、見事コケおどしで終らせ、いっきに興ざめ。変なモノを出しちゃ~イケナイ。まあ、最初からティーン・エイジャーを対象にして作られている映画なので、こういう終り方でもしょうがないか…。5点(2003-08-31 23:28:03) 4. リプリー 原作が同じである「太陽がいっぱい」と比べても余り意味がなく、まったく別ものとして見るべきであろう。と言いつつも、前作が余りにも衝撃的だったので、やはり比べて見てしまう(笑)。前作はエキゾチックな雰囲気に包まれつつ、アラン・ドロンの妖艶さに酔いしれる名作だった。本作は役者陣の演技が見どころで、原作に忠実なサスペンス映画となっている。タイトルどおりリプリーがすべてなので、それを演じるマット・デイモンに感情移入出来るかどうかで決まってしまうだろう。もともとトム・リプリーというのは野心家だが冷酷な殺人犯なわけで、共感できなければ胸くそ悪い極悪人。前作のアラン・ドロンには有無を言わさず引き込んでゆく、それだけ謎めいた魅力があったわけだが…。ただ、マット・デイモンの演技はさすがで最後までよく健闘したと思う。6点(2003-05-25 10:49:39)
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