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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 力道山 《ネタバレ》 主役の韓国人俳優の鬼神の演技、30キロ増の肉体改造、迫真の試合シーン(吹き替えなし)に脱帽。惜しいのは、やはり在日朝鮮人にしては日本語のイントネーションが変だったことぐらいか。シャープ兄弟との死闘の場面には胸が詰まった。自分を差別した日本人のために憎いアメリカ人と闘っている。もしかしたら、その時、力道山本人の頭の中には金儲けのことしかなかったかもしれない。だけど、どこにも帰る場所のない孤独な男が、自分を蔑み、差別した人々の歓声を背に鬼の形相で空手チョップを振るう痛々しい姿に涙が出た。日本がまだ貧しく、世界に向かってまだ背中を丸めていた時代、確かに力道山は勇気をくれたのだろう。私はぎりぎり大木金太郎を子供の頃にテレビで見た世代だけど、隣の席やその隣の席、または後ろの席の60-70歳ぐらいの男性は涙をぬぐおうともせずにスクリーンに見入っていた。かつて応援した同郷のヒーローに思いを重ねたのかもしれないし、遠い国から来た子供の頃のヒーローを懐かしがったのかもしれない。[映画館(字幕)] 9点(2006-03-12 02:04:23)(良:2票) 2. 理想の恋人.com 最近、日本でも結構な会費がかかる結婚相談センターみたいなのより、ネットのお見合いサイトが流行ってると聞いたことがあり、それで男女の出会いを求めて頑張ってる人たちが紹介しているエピソードと劇中のエピソードが結構似てるのでおかしかった。サイト上では年齢を詐称したり、細めの体型を自己申告したり。映画の方は「こういう風になるんだろうなあ」という風に話が進んでいって、ひねりも意外性もなし。そういう意味では安心して見られるかも。[映画館(字幕)] 6点(2005-10-16 22:24:50) 3. リディック 《ネタバレ》 脚本がしっかりしていないからなのか、うまくストーリーの中に入っていけない。また、リディックはピッチブラックでは「漆黒の闇でも物が見える」という特殊能力を使ってエイリアンと闘うが、今回は何が救世主としての特殊能力なのか分からなかった。見てるとただステゴロが強いだけ、って感じ。ただ、やっぱり感心した点もある。この監督さん、ピッチブラックでもそうだったが、「絵」を描く才能はあるのだと見た。例えば、日が昇るとともにすべてが焼き尽くされる灼熱の惑星の焼け野原をリディックらが必死に走り抜ける場面など。SFらしい、だれもが見たことのない宇宙の果ての光景をうまくイメージ化できる人なんだと思う。ピッチブラックは単にエイリアンとの対決ものだったから良かった。しかし、本格的なストーリーものを作るには脚本の練り方が足りなかった。良いブレインがいれば、すごい作品が撮れる力量はあると思う。6点(2004-08-12 14:15:21)(良:2票) 4. RETURNER リターナー まさにビデオで見ました。確かにビデオなら「損してないな」って感じです。たくさんの方が書いてるように、いろ~んな映画の良いところのエッセンスを取り出して、ごちゃごちゃに混ぜた感じ。だから、見た後は「結構おもしろかった」と思うはず。つまり、フェラーリに遠目に見ると似ている○ツビシGTOに乗ると、「かっこええ~」「速ええ~」と思うのでしょうが、フェラーリのかっこよさとか速さはまったく違う次元にある(乗ったことないけど)というのと同じでしょうか。5点(2004-06-07 01:03:21)
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