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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. リービング・ラスベガス 《ネタバレ》 すべてを投げ出して酒に溺れる男と娼婦の出会い。傷ついた心が寄り添うラブストーリー。太宰治臭が漂うような、堕落や破滅への志向性。 究極のダメ男っぷりには嫌悪感。あんないい女に寄り添ってもらっても変わることができず、ボロボロになった女を更に悲しませる男。救われない女の姿が切なく、憐憫を誘う。 なんとかしようにもどうにもその気力が出ないというのはよくわかるが、やっぱり甘ったれた男の弱さを体言したような愛を美化したくはない。[DVD(吹替)] 4点(2016-02-01 21:34:38)《改行有》 2. 理由(1995) 《ネタバレ》 黒人が少女を殺した冤罪を晴らしてめでたしめでたしではあまりにシンプルで定型すぎてつまらない。 何か裏がないとと思っていたら、ちゃんと続きがあって隠された真相を見せてくれた。 「差別偏見をはねのける黒人青年」という定型を逆手に取ったのが良かった。 発端が孫の無実を証明しようとする老婦人というのも、それだけで同情を引き寄せる。 主人公の邪魔をする黒人警官をいかにもステレオタイプの悪役風に印象づけておいたのも効いていた。 かなり強引なストーリーだけど、見る人の思い込みをうまく利用しながらサスペンスとして引っ張ってくれる。[地上波(吹替)] 6点(2015-03-05 20:56:07)(良:1票) 《改行有》 3. 隣人は静かに笑う 《ネタバレ》 結末が衝撃的との情報だけは知っていたものの、それでも予想外の結末だった。 意外な犯人でもいるのかと思っていたのだが、意外だったのは犯人ではなく犯行手口のほう。 怪しい人物が複数いたので、犯人探しにばかり意識がいって上手く騙された。 最初から主人公をテロに利用する策略だったわけだが、冷静に振り返ってみるとそんなに計画通りにいくものかとの疑問は残る。 ハメ手にものの見事に引っかかった形だけど、主人公のリアクションが少しでも違っていれば計画は頓挫したはず。 でも、脚本がしっかりしていてストーリーの流れが巧くて乗せられてしまう。 対テロ物のセオリーを覆し、テロリスト側の完全勝利というハリウッド映画らしくない後味の悪さ。 不快感は相当なものだけど、ハリウッド的予定調和ではないサスペンスの醍醐味はあった。 9.11以降では考えられない作品。 ありきたりの勧善懲悪やハッピーエンドに飽き飽きしているサスペンス好きにはオススメ。 ------- 再鑑賞。 バッドエンドの名作。[地上波(字幕)] 8点(2014-10-30 19:38:13)《改行有》 4. リング(1995)<TVM> 《ネタバレ》 映画版より前に放送されたテレビ版。 映画版で松嶋菜々子が演じた記者役を高橋克典がやっている。 高山は原田芳雄で、自然体の演技がいい。 テレビ版には松嶋菜々子のような華はないし、貞子が井戸から這い上がりテレビから出てくる有名なシーンもない。 そうした意味では地味ともいえるが、こちらのほうが原作に忠実で、貞子がどういう人物だったのかしっかり描けている。 貞子は両性具有の半陰陽者で、父とは近親相姦というドロドロした設定。 貞子役の三浦綺音が父娘相姦の濡れ場も演じているなど、貞子に関する描写が多くなっている。 怖くはないけど、映画版より生々しさや禍々しさにおいては良かった気がする。[インターネット(字幕)] 6点(2013-02-06 22:05:10)《改行有》 5. リング(1998) 貞子が怖い。 でも、さんざんパロディにされた後ではキャラクター化してきたような…。 ストーリーはよくできている。 苦手なビックリ系のお化け屋敷ホラーとは一線を画する出来栄え。[地上波(邦画)] 6点(2013-01-04 00:32:23)《改行有》
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