|
1. 臨場 劇場版
作りや演技陣はしっかりしているのものの、どうもしっくりこない。原作・横山秀夫のところでクリックして、リストを見てみると、ああそうか、あの『半落ち』の原作者じゃないか。なるほど、犯行の謎解きに加えて、社会派的題材と、泣かせるシーン。この三本柱でできているところは、どちらも共通している。さらに話に決定的に無理があるところまでが、やはり共通しているじゃないの。そのため、どちらも泣かせはするが、やはり後味がすっきりしないのだ。[DVD(邦画)] 5点(2013-06-21 09:52:26)
2. 理由(2004)
のっけから能書きが長すぎだった。これはいかんのちがうか、と思うと、案の定、映画になっていなかった。能書きと字幕と台詞によりかからなければ伝えられない。これはつまり脚本段階で消化不良、それをそのまま撮るのは監督の指導責任。それもこんなに早口で台詞をこなさなければならんようなものは、はっきりいって映画とちがう。この監督は映画とはなにか、本当にわかっているのか、疑問に感じないわけにはゆかなかった。『青春デンデケデケデケ』はたしかに良かった。おそらくこの映画作家は、身近で身近な領域を描くのに才能ある作家で、そこから一歩出ると、とたんに駄作を連発する作家なのだ。
インタビュー形式の構成は、まず往年の名作『市民ケーン』だが、一方、これは観客を置いてきぼりにするだけ。形式も演出しだい、ということを教えてもらった。 いや、これはインタビュー形式というより、むしろワイドショー形式というべきか。音楽も、うすっぺらな調子のものが始終流れる。タイトルはMJQ風ジャズ、はじめはサスペンス調、途中ヒューマンドラマ調をしばしばはさんで、後半はもっぱらお涙もの調。安易で軽すぎる。それならそれで、もっとするどくワイドショーそのもので描いたほうが現代的だった。
[DVD(邦画)] 2点(2006-06-14 22:08:57)(良:1票) 《改行有》
0 | 1 | 0.49% |
|
1 | 5 | 2.46% |
|
2 | 13 | 6.40% |
|
3 | 28 | 13.79% |
|
4 | 21 | 10.34% |
|
5 | 14 | 6.90% |
|
6 | 16 | 7.88% |
|
7 | 28 | 13.79% |
|
8 | 40 | 19.70% |
|
9 | 20 | 9.85% |
|
10 | 17 | 8.37% |
|
|
|