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プロフィール |
コメント数 |
170 |
性別 |
男性 |
年齢 |
44歳 |
自己紹介 |
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1. リンダ リンダ リンダ
「ブルーハーツ!?熱いねえ・・・」ってしゃべるダブりの女子高生最高。屋上にマンガ喫茶経営するお前の方が熱い。「素晴らしい日々」歌っちゃってるし。遅刻の埋め合わせのために登場した彼女のギター演奏と、怪我でバンドに参加できなかった子の信じられない美声によってギャラリーが段々と体育館に群がる。大雨の体育館の中でのこの前座パフォーマンスはいまだに心の中に不思議な余韻を残している。あとぺ・ドゥナが徹夜練習の抑えきれない高揚(?)によって一人で校舎に飛び出すところ。これは本当にいいシーンだと思う。この終盤に来るまでは、笑いを狙いすぎたり山下ワールドを出そうとする過剰さに、煩わしさを少なからず感じたが終わってみれば満足(実はぺ・ドゥナとビラ配りを絡ませてくれただけで満足だったりするが)。先生が彼女達を見つめる視線にしんみり、ぺ・ドゥナがメンバーに振り向く視線にニッコリ。成瀬とは比べようもないけど、結構な視線の使い手かな?と思う。まあ、青春がテーマでもあくまでカーブを放る山下監督は、やっぱり推したい。[映画館(字幕)] 7点(2005-08-15 21:52:06)(良:1票)
2. 理由(2004)
この映画見て「しまった!」と思いすぐさま宮部みゆきの原作を読んだのだが、この小説が90年代後半から次第に姿を現した「理由なき殺人」を怖いぐらい冷静に予言していたことに驚き、また映画「理由」がこの小説と内容だけでなく構成も同じものにしたということは観る前から知っていたが、両者から感じるものはまったく違うことにもまた驚いた。同じ卵を使って同じ調味料、手順で作ったのに宮部のオムレツは硬くて噛み応えがあり、大林のオムレツは軟らかくて口に広がるような感じだ。大林は登場人物に優しい。過剰に演出させることで情を生み出しているのでそれがフィルターになっている。逆に言えば内側では何を考えているかわからない。100人以上に及ぶ「ふつうの人々」はある意味で、あの家族たちよりもグロテスクだったりする。だから優しさは残酷の裏返しとも言える。八代祐司がどこにでもいる時代だからこそ、このオムレツができた(できてしまった)のだろう。この映画はかなり面白い。 が、サスペンス的な楽しみは期待できない。[映画館(字幕)] 7点(2005-01-21 11:56:10)
3. リアリズムの宿
映画館でこんなに笑ったのは久しぶりというか、ないかもしれない。あと、鉛色の空が印象的。つげ義春から逸脱して青春映画に変えた監督さんは見事だと思う。さてところで、カウリスマキの映画ってとても面白いのだけど、フィンランド人が見たらもっと濃い密度で楽しむことができるのだと思う。と、このように国で映画を区切るのは映画のあり方からしてナンセンスな気がするが、それでも反対にこの日本映画である「リアリズムの宿」の笑いをフィンランドの人が日本人が笑うように笑うのは不可能な気がする。私たちは助詞助動詞を自然に使いこなす(自分はそんな自信はまったくないけど)ものだが、だからといって英語の前置詞は簡単にはマスターできないように、言語にはなかなか超えられない見えない壁がある。だからこそ映画という存在があるのだが。遠くの国で小津映画が賞賛されている現実がまさにそう。そしてこういった言語の壁を埋めるのは戸田奈津子のような人たちなわけだが、フィンランドの翻訳者はこの映画をどう翻訳するのだろう。ま、どうでもいいか。言いたかったのは、日本にもカウリスマキがいたということです【追記】カウリスマキはさすがに言い過ぎたか・・・[映画館(字幕)] 7点(2004-12-10 18:07:10)(良:1票)
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