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1. 陸軍中野学校
《ネタバレ》 市川雷蔵は相変わらずクールで、卑劣な男を淡々と演じているし、またそういう男が本当に似合う。婚約者であろうと、おかまいなしに毒殺する。増村保造監督はここでもやはり変態性をあの教育における現場でのやりとり、裸の女性の人形まで使っての女性を抱く講習なんて、他の監督にはない変態性が見られる。そんな一方で見ていて違和感が残る。最も違和感が残るのは加東大介の中佐、どうにもこうにも見ていて「社長」シリーズの延長のようにしか思えない。あれだけ厳しい環境の中でも義理に厚く情け深いのも変な気がする。小川真由美のあの役もこれは小川真由美がけして、悪いというわけではなく、若尾文子にこそぴったしの役ではないだろうか?スパイ映画としての完成度に関しては、緊張感もあるし、完成度も高いとは思うが、キャスティングに何か違和感が残るのがマイナスである。最後に市川雷蔵にもう一度、話を戻すとあんなご服屋さんはいないって!どう見てもスパイとしか思えない。[DVD(邦画)] 6点(2008-07-06 16:05:29)
2. リバティ・バランスを射った男
ジョン・ウェインとジェームズ・スチュアートの競演作は昨日も観ました。観たのは「ラスト・シューティスト」です。この作品、まずは監督がジョン・フォード監督というだけあって、流石に上手い!俳優の使い方、キャスティングの妙とでも言うのか、どの俳優にしてもこの役はこの人でこそと言うべき見事な配役!ジョン・ウェインのトムのかっこ良さとジェームズ・スチュアートの弁護士といい、この映画のタイトルにもなっているリバティ・バランス役の俳優といい、どの俳優にしても描き方から何から本当に上手い!オープニングの音楽もいかにも西部劇て感じで良いし、これまたジョン・フォード監督て感じの西部劇でした。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-07-04 21:56:11)
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