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1. リトリート・アイランド
《ネタバレ》 疑心暗鬼がテーマの映画 絶海の孤島に取り残された3人、さて本当に世界にパンデミックは起こっているのか?と言う話 冒頭に飛び込んで来た若者は見るからに怪しい 世界が破滅しているなんて信じられないという感じに見える なので結果としては青年の嘘だったのでやはりここはまったく怪しくないという態度で現れた青年にするべきだった 「普通の誠実な青年で本当の事を言っている様に見えるがしかし服を脱ぐといかにも悪そうなタトゥー」みたいなほうが疑心暗鬼感が増すと言う物だ とくに話が二転三転するわけじゃなく結果はやはり軍得意の細菌兵器の話になるのはオチ的には一番つまらないところではないか 感染者が外にいるのじゃなくて中に居たというのも特に意外じゃなくて意外さを見せたいなら外に出なかった奥さんが発症するべきだ 旦那は外に出ているので発症した時も外で感染したとしか思えなかった 死亡フラグが出てたっぽい旦那が最後まで生き残ればそれはそれで意外なのに全然わかってない脚本だ 感染者が自分で自分を家に隔離するとか設定そのものに無理があるんじゃなかろうか、なによりも若者がそんないい人に見えないし 海にコテージオーナーの死体とか最初に海に行った時には無かったし、途中で人が来た気配は怪しい青年の狂言だったのか?伏線ならばまったく回収されてない どうせなら「若者は嘘つきに見えない&真っ先に死にそうな旦那が生き残る」これだけでこの映画はかなり面白くなったはずだ エンディングは意外性があったが、本当に世界が破滅してたみたいな猿の惑星型のオチの方が面白かった気がする 登場人物3人でコテージのみが舞台なので超低予算で出来たと思われる、なので最後に金をかけた終末世界をCGで描けばおお!と思えたのに設定が良かったのにひねりのない脚本で残念な作品だ[DVD(字幕)] 6点(2014-02-12 00:49:08)
2. リンカーン
《ネタバレ》 地味な映画 決して悪いわけではないが2時間半はちょっと長いかな リンカーンの人となりがよくわかる 南北戦争の終盤に奴隷解放の憲法改訂するまでをメインに描く 冒頭に凄まじい戦争シーンが描かれるがほとんど肉弾戦、現在の戦闘とはまったく違う 以後、見栄えのするアクションとか最後の直接的な暗殺シーンとかはまったく描かれないのでその辺を期待すると完全に裏切られる トミー・リー・ジョーンズ(スティーブンス議員)が奴隷解放急進派の政治家を好演していて、こいつはただの宇宙人じゃなかったと思い知らされる あくまでもかたくなに黒人の開放を求めて、なおかつ完全な黒人の人権をも求めるスティーブンス議員が、自分の信念を曲げてでも、とりあえず法の下でのみ人間が平等であると議会で発言するところはなかなかいい 最後に開放事案が通って議定書を家に持ち帰ったら奥さんが黒人だったという落ちは感動的だ リンカーン夫人にサリー・フィールドがキャスティングされてたがもうおばあちゃんでびっくりした 全体的には悪くなかったがもう少しエンターティメントに依ってくれないともう一度見る気にはならないかもしれないな[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-01-27 21:32:42)
3. リアル 完全なる首長竜の日
《ネタバレ》 過去の黒沢物の中ではわかりやすく、数々の解けないメタファーを投げかけるだけの過去作よりもいいと思った 背景合成の車や毎度の廃墟も健在 廃墟でのヒロインの父の存在は何のメタファーだろうか 主人公がベットの中ならばあのシーンは変だ 主人公の状況が反転すると同時にホラー風味が減じて黒沢らしさも減じた 主人公がモリオの死を自責の念に耐えられなくてそれを首長竜のせいにするエピソードが主人公のせいに見えないので、それを思い悩んで意識が戻らない過程に今ひとつ説得力が無い、ここは黒沢監督得意のトラウマ演出が有っても良い所なのに何も無いのは何故か 思い出すのに苦心するほどトラウマだったはずなのに モリオが波に呑まれて首長竜になって岩場を進むシーンはハッとさせる良さがあったけど 思い出そうとして警察などに行くシーンは虚構と現実がごっちゃになった感じで面白かった ラストは以外にハッピーエンドで黒沢監督にしては毒がないと思った[ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-31 01:31:32)
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