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1. リボルバー・リリー
《ネタバレ》 冒頭のサスペンスタッチ、引いた画のきれいさ、ちょっと抑えた落ち着いた色調もよいが、少し画面内がごちゃごちゃ詰め込みすぎに感じられた場面もあった。
綾瀬はるかはよかったが、かつての大河ドラマばりに銃をぶっ放す彼女をもう一度見たい輩がそんなにいるのか、また脇の配役もミスマッチな印象の方もいて、諸々消化不良というかもったない感じを受けた。
アクションも最初はいい感じかと思ったが後半にかけ超人的なスーパーウーマンが近距離で陸軍兵士をバッタバッタとなぎ倒す銃撃戦が延々続いてテンポが悪くなってだれたし、どこぞの国の反日映画みたいだった。
フィクションとはいえ歴史に絡めている割には設定がかなり荒唐無稽で主人公らのモチベーションやアイデンティティにリアリティが感じられす、平和のためと言いつつやっていることが当時の日本人としては単なる外国への利敵行為になってないかと思われた。
佐藤二郎の俗物っぽさは悪くないが、彼の存在やラストを見ると続編を作るつもりなのだろうか?[映画館(邦画)] 4点(2023-08-21 20:18:49)《改行有》
2. 竜二
《ネタバレ》 ヤクザ映画に含まれるんでしょうが、所謂抗争で撃ったり刺したりのヤクザ映画とは全く違う人間ドラマですね。
もっと人間にとって普遍的な問題である、夢・自由と生活・社会との折り合いとの葛藤がテーマでしょう。
足を洗ってカタギ生活を最初は満足していた主人公が、黙って寝っ転がって空見てるところ、突然笹野高史にブチ切れるシーン、
ラストにスローで妻と娘に背を向ける表情とか心の動きが凄く伝わってきてよかったです。
場面だけでなく、「飯が炊けなきゃ女じゃないよ」「もうこういうのナシンコにしようよ」
「またおばあちゃんとこ行こうか」等々セリフも印象的なものが多かったです。
この映画は金子正次氏だけでなく、脇を固める永島暎子、桜金造、北公次もみんないいですね。[DVD(邦画)] 10点(2017-07-30 01:50:12)《改行有》
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