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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. レディホーク リチャ-ド・ドナ-作品じゃ、最もロマンチックな作品。こういうのを、本物のファンタジーって言うんだろうなあ。中世の香り高い世界の中に、マシュー・ブレデリックのひょうきんキャラだけが妙に現代的で、画面に面白いアクセントを加えているのもインテリジェントだし。あと、リチャード・ドナーは”空を飛ぶもの”を映像に捉える時、独特の才能を発揮します。誰も言わないので、ここで指摘しておきましょう。どうぞご注目あれ。10点(2003-06-11 15:34:11) 2. レインマン 特に斬新な映像も、才気きらめくショットもない、あくまで変哲のない画面に、どんな題材を撮ろうと奇妙にライトヴァーズな語り口の物語が展開する…それがバリー・レヴィンソン監督の映画に共通する感覚です。しかし、そこには現代アメリカ映画のみならず、この国の文化シーンにあって最も「大人」の眼差しが貫かれていて、それがこの「チャイルディッシュな国」にあってとても貴重なものじゃないかと。評判のよかった本作ですが、そこにある「障害者をとりまく社会の不寛容さへの、諦念に満ちた静かな否」を、本当に”彼ら”は受け止めたのだろうか。そして、ぼくたちは…?8点(2003-09-13 14:17:52) 3. レッドソニア ブリジット・ニールセンが唯一魅力的だった作品。クライマックス、無数のロウソクがゆらめく場所で女同士がくんずほぐれつ(?)する対決場面は、実にファンタスティックでありました。決して悪くない…どころか、かなりの”傑作”だと思うのに公開当時も、今も、無視され続けるのは、こういう職人気質なスタッフが低予算ながらにがんばっている映画への「愛」や「敬意」が、もはや存在しないってことなのね…。8点(2003-06-11 15:03:05) 4. レイダース/失われたアーク《聖櫃》 個人的にこういった冒険活劇ものは大好きで、シリーズ第1作のこれが中でも一番この手のジャンルに忠実かな…とは思うのですが…なんか、展開が目まぐるし過ぎ、見せ場盛り込み過ぎだなあ。もちろん、スピルバーグとルーカスが往年の連続活劇を現代のノリでリメイクしたというのは分かるんだけど。アドレナリンの量だけが目的化した、こういう刺激の押し売りは、たぶん「映画的」じゃないと思うのですよ。ハリソン・フォードのインディアナ・ジョーンズは、もう完璧。できればこのヒトで、ハガードの『ソロモン王の洞窟』を映画化してほしかったなあ。7点(2003-09-13 13:58:02) 5. 連合艦隊 洋の東西を問わず、何で戦争映画ってこうも観客を泣かせようとするんでしょうね。むしろ人類ってホンマ懲りないのね…と、その愚行を洪笑してやる方が、よっぽどまっとうじゃないかと。作品の出来ウンヌンじゃなく、この映画は、「戦時下の日本人はかくも高尚で美しかった」と高らかに謳いあげており、それはそれで別に構わないんだけど、あまりの“美化”ぶりには正直げんなりしたことを覚えています。それを決定的にしたあの主題歌…カッコイイ「死」なんぞよりブザマな「生」こそを、ぼくは断固支持したい。どんな大義名分があれど、戦争における「死」とはすべからく「犬死に」なのだから!3点(2003-09-16 10:33:57)
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