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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
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1.  レナードの朝 《ネタバレ》 せりふを使わないで発病の経過を示していく導入がすこぶるいい。ベンチに名前をナイフで彫りかけて手がしびれる。いつも成績がAかBのレナード君のテストの採点をしている先生がノートを調べると、単語の端がズーッと流れてる。ここらへん怖い。友だちが遊びに誘いに来たのに、帰さなければならない雪の日。視点は医者に移り、バイキンの本見ながら食事をする学者肌。治療が始まる。ボールによる訓練、音楽療法。床の模様替えをして、ルーシーが歩き続けるとこ。水飲み場へ行くのかと思っていると、その脇の窓辺に立つの、ニクい。で新薬の投与による目覚め。悲喜こもごも。熱帯植物園で退屈してるあたりのユーモア感覚。やがて「アルジャーノンに花束を」的な展開になり、ドアの外の自由から遮断される。痙攣が始まると歯を磨くときに便利、なんてユーモア入れちゃうのも凄い。娘が食堂でダンスしてくれるのに泣けるが、彼女がバスに乗るまで窓から見送るのも涙。そう、これは窓の映画ね。R・ウィリアムスはいつもの通り邪気のない善意の人で、困った人でもある。映画も彼を勇気のある立派な人とのみは捉えてなく、でも大量投与で少なくとも一時的な目覚めを与えることは出来たわけで、医療と言うものの難しさを思う。人と人との間にある距離のはるかさ、それだけに人と人とが出会えることの奇跡的な美しさ。[映画館(字幕)] 8点(2013-09-07 09:55:22)(良:1票)

2.  レイト・フォー・ディナー 60年代の部分は、いいぞいいぞ、と思って見ていた。ナレーションでシークエンスをつないで、回想シーンになるときは画面がゆらゆらとなる昔のタッチを採用、ユーモアのセンスも悪くないし、テンポもいいし。なのに90年代になるとガラリ監督が変わったかのようなモタモタぶり。愛は時代・年代・年の差を越え得るか、という一点だけがポイントになって急に線が細くなった。男二人に個性が欠けるのもつらい。アメリカにとって60年代ってのは無垢の象徴なんだな、ということのみ理解できた。このころ冷凍保存ものの話が多いのは、何か社会にそういう話題があったのか?[映画館(字幕)] 5点(2012-06-15 12:21:49)

3.  レイジング・ケイン 《ネタバレ》 この監督もヒッチコックという父の檻に閉じ込められて育ったせいか、成長できないなあ。サイコを引きずっている。ヒッチコック離れが出来ない。女性精神科医が歩きながら解説していく長回しは、エレベーターも使って『虚栄のかがり火』ばりに張り切っていた。カッと見開いた死体の眼まで。何度も夢から覚めて曖昧になっていく感覚。どうも新鮮味はないなあ、と思いつつも、やはりラスト近くのスローモーションのあたりは満足してしまう。エレベーター前のとこ。三階からカメラがゆっくりと下降して、二階に押し出される乳母車(『ポチョムキン』というより『アンタッチャブル』)、一階に駆けつけるジャック、尖った器具、果物と一緒に落ちてくる子ども。子どもはノビノビ育てましょうという教訓つき。[映画館(字幕)] 6点(2011-12-22 10:09:36)

4.  レザボア・ドッグス 《ネタバレ》 白人の男だけの世界。一見仲間うちの食事風景(マドンナ論)のようでいて、何やら緊張がある。チップ払わねえ、とか。パッと事件後に跳ぶんだな。事件そのもの、一番映画にしやすいところは描かないキザ。で、ほとんど舞台劇のノリでアジトの空間の中の男たちを煮詰めていく。裏切り者は誰か。そして三人でピストルを構え合うの。オレンジを信ずるために命を落とすホワイト、それに告白するオレンジ、再び銃を向けるが撃てないホワイト、男の世界だなあ。監督もどう見てもワルガキの顔だし。裏切りの中の友情。…とこれがタランティーノ初見参だったわけだが、あの人のポイントがすべて出ていた。だらだらとした会話の中で紡がれる緊張、時間の処理、閉じた空間で煮詰められていく男たち、銃を向け合って硬直する人々、って。[映画館(字幕)] 7点(2011-08-19 11:09:02)

5.  REX 恐竜物語 ファンタジーでこそ、作者は自分の世界をしっかり持ってなくちゃいけないもののはずなんだけど、日本ではそれがいい加減になってグズグズにされてしまう。とりわけ目立つのが不思議な公私混同。よくあるんだ。これなんか、恐竜生育という行ないと、ピーマンを食べさせる教育とが、ベタッと当事者が奇妙がりもせずにくっついている。この科学実験世界の貧相さ。せっかくペットを恐竜にしたのなら、もっと成長することの悲しみなり、怖さなりが必要なのではないか。後半家出してからのいい加減さは、もっと意識的にやればナンセンスのきらめきに至れたのかも知れないのに、ただの「いい加減」にとどまってしまう。無理にいいとこを思い出そうとすれば、ラストの雲によるREXがちょっときれいだったこと。[映画館(邦画)] 4点(2011-06-22 11:04:19)

6.  レッドロック/裏切りの銃弾 《ネタバレ》 N・ケイジ、D・ホッパー、J・T・ウォルシュのうつろさもいい。欲望渦巻くスモール・タウンものっていうのか。砂漠の中の無法地帯って感じ。関わってはいけないものに関わってしまう、本来通過するだけだったはずの主人公。間違えられて殺人を依頼され逃げようとするのだが、いろいろな要因によって何度もWelcome RedRockに戻ってきてしまうの。ここらへんのストーリー展開はなかなか。保安官や殺し屋やの出はいりが楽しい。ホッパーによる警官殺しがなければ、悪人以外の犠牲者はなかったことになるのだが、まあ名誉の殉職ということで目をつぶろう。踏切りで列車の寸前に横切るってのは多いが、並走して斜めに追い抜いたのは新鮮だった。慾に溺れた人間たちの町を通過するって地獄めぐりの設定で、彼自身無人スタンドで金を盗まなかった冒頭の姿勢が基調になるわけ。積極的な善人ではないが、悪に染まらずに逃げ切れる、いう。[映画館(字幕)] 8点(2011-04-18 12:13:05)(良:1票)

7.  レイニング・ストーンズ 微苦笑の世界をゆっくり引っ張っていって、ラストになってカチッと怒りを結晶させるのがこの人の構図。まるで仁侠映画の型。「生活」することの大変さがほとんどドキュメンタリーのタッチで綴られていく。願いは娘の晴れ姿。羊肉売り、下水掃除、ディスコの見回り、妻のほうは下手なミシン掛け、とこの家族と十分親しくなったところで、高利貸しが闖入してくる。生々しい怒りが映画を観ているものに自然に湧き上がる。たとえば新聞などでひどい高利貸しの記事を読んだときなどに起こるだろう傍観者としての怒りではなく、当事者としての怒りを擬似体験できる。これ映画の強み(怖さでもあるが)。そのあとの神父との対話がいい。家族を守ろうとするのは罪ではない。怒りをそのまま屈折させずに肯定する。さらにラストで警官をうろつかせた後で、バンを主人公に返すというオマケも嬉しい。町を怒鳴って歩いているヤク中の少女のカット。友人の娘がバイ人になっていることを友人に言えない。その友人は娘から貰った金で泣いている。こういう循環。中で語られたジョーク。「小児麻痺の子どもを車椅子ごとクレーンで吊って奇跡の泉に漬けたところ、少年の脚はそのままで車椅子のタイヤが新品になってた」。象徴的ですなあ。[映画館(字幕)] 8点(2011-03-14 10:41:54)

8.  レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う 仏頂面のおかしさは、今回はマネージャーの人間臭い顔との対比になる。でももともとロックの人たちって、ああいう仏頂面しているわけで、なんらかに対する防御って気もする。世間への構え・おびえといったものでもあるか。そもそもカウリスマキ的存在なのだ。そういう視点に最初からロックの連中へのパロディ意識がある。わざわざ太平洋を中心にした日本人にはなじみの地図を背景にして、アメリカとヨーロッパの遠さを見せていた。「自由」のかけらをみやげに「東」へ帰還するというのが骨組み。モーゼの書と共産党宣言のはざまでもある。ヨーロッパはやはり寒々としているが、家族がいるのだ。カットの終わり、なんらかの演技が終わったあとの空漠感が味わい。[映画館(字幕)] 6点(2010-10-13 09:53:17)

9.  レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い 《ネタバレ》 歴史からの避難所としての西部。父は歴史の暴力・ヒロイズムの正体を目撃してしまい、西部にこもる。グリムのような三兄弟とともに。そこに女と歴史が侵入し破壊していくというドラマだ。苦労知らずで無垢の三男の死がたたり続け、それで残ったものも無垢ではいられなくなる構造。愛憎の絡まり具合に、いかにも大河ドラマの醍醐味があった。トリスタンは生き残り続け、死んで伝説になるのではない。暴力の時代・無法の時代の最後を、法よりも家族を優先して生き残り続けることで伝説になる。各国をさすらっているシーンはない方がいいわな。最後に兄アルフレッドも、父弟と同じ側に立って銃を撃つ、という仁侠映画のノリ。[映画館(字幕)] 7点(2010-04-26 11:56:11)

10.  レッド・ブロンクス 《ネタバレ》 ホバークラフトとバスの間に挟まれそうになって、すべってもぐって、乗用車の寸前に落ちる。いつのころからか車がぶつかるのが「アクション映画」になってしまったが、その車と車の間を生ま身の人間がピョンピョンするってのが本当の「アクション映画」だ。キートンにしろロイドにしろ、昔っから画面の中央には人間が動いていなけりゃならなかった。ジャッキー・チェンが正しい。前半は町のチンピラのレベル、後半になってより大きな犯罪組織が相手になっていく、っていうレベルの上昇も正しい。映画の中で缶詰が積んであると、それは必ず崩されなければならないってことも正しい。[映画館(字幕)] 6点(2010-03-19 11:53:30)(良:1票)

11.  レディバード・レディバード 《ネタバレ》 世間・当局が彼女に繰り返すのは「落ち着いて、落ち着いて」という言葉。これが最もいらだたせる言葉なわけ。落ち着いた市民の良識へのいらだち。落ち着いた市民たちの無言の圧迫が怖くて、彼女はさらに反発していく。落ち着いている当局の者たちが、落ち着いたまま子どもを連れていく怖さ。チャップリン以来の永遠のテーマなのだろう。ただたしかに児童虐待という問題もあって、家庭をあまり聖域視することは最近とみに難しくなっている。まあこの場合外国人への偏見もあったりするんだけど。彼女を一目で同情できるようには造形してなく、正直言ってあんまり近くにはいてほしくないタイプとしてズルくなく描いているのが立派で、そのためにかえってドラマに説得力が出た。最初の二人の子どもが連れていかれる場が充実していたが、二人目の子どもを産み落とそうとしたくなくて抵抗するところも凄い。腹の中に入れたままにしておきたいのだ。題材からして、もうちょっとユーモアを入れてほしいという注文は無理かも知れないが、もとの旦那の不意の暴力など息苦しすぎるので。[映画館(字幕)] 7点(2009-09-19 11:55:59)

12.  レッド・バイオリン 《ネタバレ》 古い器物が化け物になるという発想はもう今昔物語の昔からあり、いにしえの人が身近に置き愛玩していた道具に、なにやら執着が付き添い怪しい奥行きが出てくる、って感覚はよく分かる。まして楽器という精神性の高い道具ならなおさら。それぞれの時代で持ち主の不幸を奏でながら流浪するバイオリン、ってな話。怖いのは何話目だったか、パガニーニを思わせるような音楽家、その浮気がバイオリンの音色の変化で分かってしまうってやつ。で妻はピストル撃つのだが、それは女でも男でもなくバイオリンに向けられる。恋敵はバイオリンなんだな。我々が支配し切ったつもりになっている道具というものも、そっちの側からこっちを見る視線を感じれば、けっこう怖い材料になる。[映画館(字幕)] 7点(2008-12-04 12:13:54)

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