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プロフィール |
コメント数 |
913 |
性別 |
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自己紹介 |
ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。 「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。 映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。 目指せ1000本! |
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1. レオン(1994)
《ネタバレ》 昔見た記憶が朧気だったので再視聴した次第。
孤独で不器用な男と利発な少女の絆はありきたりであるが、血生臭いバイオレンスが加わり、
ナボコフの『ロリータ』を思わせる幼さと妖艶さが男たちを破滅させる匂いすらある。
この年齢でしか出せない危うさをナタリー・ポートマンが見事体現してみせる。
子犬のような目のジャン・レノ、狂人にしか見えないオールドマンも適材適所、キャリアベストの魅力を放つ。
闇の世界で同じルーチンで生きてきたレオンはマチルダという新たな生きがいを見つけ、
純粋に彼女の幸せを願いながら、光の世界に生きることも許されず死ぬことになってしまった。
残されたマチルダはこれから如何に生きるだろう?
教育を受けられなかった彼と同じく闇の世界に足を踏み入れる負の連鎖に陥ってしまうのか。
続編の構想があったようだが、情報過多にならなかったからこその想像の余地が深い余韻を生む。[地上波(字幕)] 7点(2022-10-08 21:17:03)《改行有》
2. レザボア・ドッグス
出世作の『パルプ・フィクション』同様、会話主体の面白さに気付かないと置いていかれる。宝石強盗のシーンは一切描かず、ほとんど廃工場の中で展開される様は演劇そのもの。しかし、次々決めていくスタイリッシュなカメラワークの数々と、時系列に囚われない編集、選曲の数々によって、ミニマムさ、安っぽさは感じられない。特に本編とは無関係の無駄話はリスキーでしかないのに、あえて使うことでアウトローたちの人間味を面白おかしく引き出していることがタランティーノの才能であり、強みだろう。要するに噛めば噛むほど味の出るスルメみたいな作品。[DVD(字幕)] 7点(2017-12-20 20:49:21)
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