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1. RONIN
《ネタバレ》 デ・ニーロとジャン・レノのファン、カーチェース好きの人、フランスの観光めぐりをしたい人
以外は、正直言って観てもつまらない映画なのでは。
ストーリーは全くひねりもなく、銀のケースを巡って争うだけのお話。しかも最後までケース
の中身は分からずじまいで、観てる方が適当に考えて下さいという感じ。
単にカーチェースの映画を作りたかっただけで、物語などどうでも良かったのではと思って
しまった。
最後に、実はデ・ニーロはアイルランドの大物テロリスト暗殺が目的で、そのおかげで和平が
結ばれたというのが落ちではありますが、その前に、フランスであれだけ一般人を巻き込んで、
大暴れして、たぶん死傷者数はアイルランド紛争のそれよりも多かったのではないだろうか[地上波(吹替)] 4点(2019-06-05 19:03:07)《改行有》
2. ローレライ
《ネタバレ》 「大戦末期に最新兵器により連合国に一矢を報いようと奮闘するも力及ばず撃沈」みたいなお話かと勝手に予想していたのですが、全く違ったプロットでした。日本国を一新させるために米軍に東京に原爆を落とさせる、という企みはあまりにも荒唐無稽ではあるものの、当時の傲慢で無能、無責任で卑怯な戦争指導者たちへの浅倉一派の怒りには共感を覚えないでもありません。天皇の権威を自分達の意のままに利用し、精神論ばかりを頼りに、兵站を無視した無謀な計画を実行し、現実から目を背け、徴兵した兵士たちを虫けらのように無駄死にさせたあげくに、戦争の最終責任を取ろうとしなかったばかりか、一億特攻などと日本民族を滅亡の淵に追い込んだ軍幹部にこの国の大衆はなぜ怒りを感じなかったのか私は不思議でなりません。欧米の戦争映画と比べて限られた予算の中でCGを多用しなければならないことなど同情はするものの、みなさんがおっしゃるように絵的な軽さはいかんともしがたいものでした。[ビデオ(吹替)] 6点(2005-09-07 00:43:57)
3. ローマの休日
《ネタバレ》 子供の頃最初に観た時は、なんかぬる~い夢物語のお話だと思って、心にも残りませんでしたが、今改めて見ると、やっぱり良い映画だったんですね。古い秩序としきたりのあった時代にはほっとさせられます。ローマの観光促進策が裏にあったらしく次から次へと観光名所が紹介される割には露骨な商業主義の臭いは全く感じられません。ストーリーもこの種の話にしてはテンポがよく、一方で、自由を求めるアン王女が権威の象徴の長い髪を切ったり、自分の身分を隠しているために、真実の口の前で不安になったり、と細かい部分も丁寧に描かれていましたね。
ちなみに本作品はハリウッド映画として全編海外ロケで作成された初めての作品だったそうですが、当時ローマは記録的猛暑で俳優もスタッフも大変な苦労だったそうです。そんな中可憐な容姿とは裏腹に、強い野心と覚悟を持って臨んだオードリー・ヘップバーンは文句も言わず演技に集中したそうです。さらに90テイクマンの異名を持つワイラー監督により、有名なスペイン階段の数分のシーンは6日間かけて何度も撮影されたために、後ろに映る大時計の時刻がショットごとに違っているそうですが、これまで全く気が付きませんでした。[地上波(字幕)] 8点(2004-10-30 18:00:53)《改行有》
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