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1. 六月の蛇
雨の降リ続ける街、湿度のある暖かい美しいトーンの映像。雨に打たれるアジサイとかたつむり。水に打たれるほど色鮮やかに活き活きするアジサイの花はこの映画を象徴するようだった。りん子に語り掛ける飴口道郎の「自分のやりたいことをやりましょうよ」はこちらをも巻き込む言葉かもしれない。日常、表面の顔を少なからず演じている自分というものがあり、本当の自分は隠しているものかもしれない。そんな心を解放していく誘惑の言葉たちに驚愕した。そしてどれほど、本心というものから眼を逸らしながら日常を暮らしているのかが、自分の問題として心を揺さぶり続けた。雨に打たれながら心を解放したりん子のエネルギーと激しさに圧倒され、その後のりん子の透明感と輝く美しさ、そしてなんとも言えない母性を感じさせる優しい表情に、号泣してしまった。凄い…この一言しか出ない作品。[映画館(字幕)] 9点(2004-04-03 01:49:24)(良:1票)
2. ロスト・イン・ラ・マンチャ
《ネタバレ》 私はこれを映画館で観てしまった。それはジョニーデップのポスターにひっかかった奴だからです(笑)ジョニーの出番は少なかったけど、でも観てよかった。私的には必見作であった。映画ファンの人は結構楽しめる(監督すみません…)内容だと思う。撮影わずか6日間に日替わりメニューのごとくハプニングに襲われ、とうとう撮影中止に追い込まれてしまっていた。そもそも見切り発車的で撮影すれば勢いで何とかなるぞ・・・みたいな感じであり、大作映画には商業的な一大プロジェクトとしての綿密な撮影プランがあると思っていた私は驚いた。監督の意気揚揚とした企画スタート時点と暗礁に乗り上げてしまった後の肩を落とすがっくり具合が寂しく哀しく、その傷みが凄くリアル。特にドンキホーテ役の俳優への監督の拘りが並み大抵ではなく、俳優交代はしたくない監督とスタッフとの信頼が壊れていく様が悲哀な物語以上だった。(ここに理想と妥協の舞台裏世界が展開されていた)私がなにより好きなのは、監督の映画愛とこまかいこだわりの数々、絵コンテ。この映画、どんな映画になるのか興味深々です。ギリアム監督の「ドンキホーテ」完成を祈ってます!!6点(2003-11-20 22:50:42)
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