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1. ロスト・イン・トランスレーション
《ネタバレ》 この作品は極めて「大人向け」。主人公の2人が、そしてストーリーの展開があまりにも「保守的」だからです。例えば異文化を理解できない故に、言葉の通じる者との出会いを大切にする。ビルマーレー、結局帰る。スカーレット、その現実をしっかり受け止める。それで終わり。 若年層をターゲットにするならば、もっと「挑戦」的要素が盛り込まれるはずでしょう。 私は10代なのですが、主人公2人はもっと日本の文化を理解しようと努力して欲しかったし、互いの家庭を捨ててでもくっついてほしかたし、ビルマーレー、帰ると思いきやスカーレットひきとめる!!!!…これはあまりにもベタすぎますが、この様にもっと見る側に興奮を与える、起伏のあるストーリーであってほしいと思ってしまったのです。この作品には、「本当はああしたい、でも出来ないわ。仕方ないのよ」というような、大人独特の「保守的」な雰囲気がふんだんに出ていました。 その「保守的」さが、ストーリーを淡々としたものにさせています。 でも、その「保守的」さや淡々とした様子がこの作品の魅力だと思います。物足りなさもありますが、私にとっては非常に斬新で、新鮮さも感じられる話でした。
(これを読んで気分を害された方がいらっしゃったらごめんなさい。全ての大人が「保守的」であると言っている訳ではないです。ただ、年功序列、終身雇用などといった、ちょうど自分の父親世代の方たちの社会の制度が大人を「保守的」なものにみせてしまっている、とは思います。)
7点(2004-06-09 22:11:55)《改行有》
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