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1. ロード・オブ・ザ・リング
原作を忠実に守った上で、最小限の映画的な構成、脚色を行っています。まるで信者が聖書を映画化しているようなこだわりを感じました。展開が激しいため、上映時間が長いとは感じませんでした。が、たくさんのエピソードを詰め込めるだけ詰め込み、原作に忠実であろうとするあまり、不自然な場面展開も目立ちました。CG場面は、手間暇の努力が伺われるのですが、センスに欠けています。ある意味、映画であろうとすることを拒んでいるようにさへ思える本作ですが、見応えのある作品に仕上がっています。7点(2004-06-15 06:44:04)
2. ロード・トゥ・パーディション
《ネタバレ》 ポール・ニューマンがとてもよかったです。それだけに、息子へのいびつな愛情にすがりつく年老いたルーニーを、もっと掘り下げてほしかった。主演のトム・ハンクスは、ニューマンの熱演にまったく負けていません。とてもよい役者になったと思いました。
音楽もよい、演出もよい、撮影もよかったのですがーーーストーリーが安易すぎます。写真家がルーニーを取り逃がした時点で、結末はバレバレ。サリヴァン親子、ルーニー親子の対比も上手くいっていませんでした。5点(2004-06-04 23:51:54)《改行有》
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