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1. ロボコップ(1987)
《ネタバレ》 最初に観たのは中学生くらいで、当時はまぁ普通のSFアクション映画としての
印象しかなかったんですが、後年になって改めて観てみたら…これは快作!
もちろん「ヴァーホーヴェン監督作」という観点で鑑賞したからかも知れませんが、
ハードな暴力表現をシニカルな笑いで紡ぎつつ一大娯楽に仕立てる、という
職人芸が炸裂してます。冒頭のオムニ社で、試作ロボットがプレゼン中に誤作動して
社員を射殺してしまうくだりなんかは、けっこうショッキングなシーンなのに
他の社員たちは「あーあ、やっちゃったよ」的なのんびりした雰囲気だし、
社長も「ジョーンズ、お前には失望したぞ」って人ひとり死んだのに失望だけかよ、
みたいな確信犯的な突っ込みどころが満載。その一方で、他にも挙げられてるとおり
「自分の意志とは無関係にサイボーグにされてしまった主人公が、苦悩しながらも
自我を取り戻す」というアイデンティティ獲得の過程も感情移入しやすく作られていて
映画としての完成度を感じさせます。むろんラストも最高![DVD(字幕)] 8点(2007-08-13 21:41:29)《改行有》
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