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1. ローズ・イン・タイドランド
不思議の(グロの)世界の(ダーク)アリス。
腐臭の漂う世界をお菓子のセロファンの包み紙で透かして見たような…。
とにかく、主人公ジェライザ・ローズ役のジョデル・フェルランドちゃんが
究極的に可愛らしく、無邪気で、淫靡で、非常にあやうい。
タイトルの「タイドランド」は「干潟」という意味と「境界領域」という意味を併せ持っているそうで、
まさに、正気と狂気のはざま、少女と大人のはざま、無邪気と性のはざま、愛らしさと残虐さのはざま、
そこはタイドランド。…なのでした。
それにしてもジョデルちゃんのかわいさ、演技力にはくぎづけになります。
圧倒的な存在感、くるくる変わる表情、監督が彼女にはほとんど演出らしい演出を
しなかったというのも、インタビューなどでいつもメロメロなのも(笑)わかりますね。
ギリアム監督は完全に現代のルイス・キャロルになった気分じゃなかったかなぁ…。
パンフレットの装丁もチョコレートの包み紙のようでとてもいい。
万人にはお勧めできない。でもたまにひとりでこっそり開けたくなる、秘密の箱のような映画です。[映画館(字幕)] 7点(2008-08-14 14:09:11)(良:1票) 《改行有》
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