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1. ローン・サバイバー
壮絶の極み。敵の弾丸で体の肉が少しずつ削られいく、絶望と血みどろの脱出劇です。崖を逃げるときのなんと痛そうなこと。体中を岩や木にたたきつけられながら転がり落ちていきます。訓練された精鋭部隊とただの武装集団との射撃スキルの格差、みたいなのも描き分けられていて、しかしその分、圧倒的な数の前に追い詰められていく偵察部隊の絶望が浮き彫りになっています。壮絶なだけでなく、生還に到るドラマも実に運命的。[インターネット(字幕)] 8点(2017-10-29 12:57:51)
2. ローマの休日
《ネタバレ》 すごい。すごいすごい。なんだこのシナリオ。これは、ロマンス映画だとか、ラブストーリーだとか、そういう「ジャンル」に収まるような器の作品ではないです。あまりにストーリーが計算しつくされていて、変な笑いが出てしまいました。まず冒頭、公務で公人たちに事務的な挨拶を交わす間、ドレスの中では足で足をボリボリかくプリンセス。この瞬間からアン王女のキャラクターがバッチリ見えてきてすっかり魅せられました。画で語る、とはまさにこのこと。でもって公務漬けの日々と礼儀・作法・行儀を要求される束縛にウンザリの王女。そんな彼女が憧れるは「俗世」。羽を伸ばせる唯一の世界と信じて疑わない場所。えいやっと抜け出し、出合ったのは新聞記者ブラドリー。金癖の悪いブラドリーは当初、王女を金のなる木としかみておらず、スクープ激写による金儲けを画策。アン王女の素顔を引き出すため一日ローマ巡りを。しかし一日が終わりを迎える頃には二人は恋に落ちる。そして終盤、身分の違いにより分かれなければならなかった二人。しかし、公人としての覚悟を決め一肌脱げたアン王女と、金より愛を選んだブラドリー。そこにはもう、公務を投げ出す自分勝手な王女の姿もなければ、金にだらしのない記者の姿もない。何もかもが計算されたヒューマン・ストーリー。それがローマの休日。って自分でジャンル分けしちゃってますな。ダルトン・トランボに興味がわきました。近いうち、彼の手がけた作品を漁ることになりそう。[DVD(字幕)] 10点(2015-06-21 22:31:59)(良:1票)
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