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1. 私の中のあなた
《ネタバレ》 物語のとっかかりは非常にインパクトありました。それに引き込まれて観ていると、中盤では妹と母の対立問題は一旦蚊帳の外に出されて姉の恋愛物語に。そこで、どうやら妹の生命や身体の尊厳に関するドラマではなさそうだと感じました。構成的にどうも軸がぶれて感じたのが残念でした。けれどラストに向かっての妹のナレーションがとても好きです。人の死に対して何かの意味を持たせようとすると、それは時に非常に高慢で失礼で残酷なことだってあると思っていたので、妹のナレーションはスーッと無理なく心に入ってきました。上から目線の癒し系の悦に入った言葉より、よほど素直で自然で上質です。全てに「意味」だとか「答え」だとか求めたりしないところに逆に開放感や安心感を持てました。一緒に観た妻はずっと泣きっぱなしでした。[DVD(吹替)] 7点(2010-12-19 14:55:55)
2. 笑う警官
《ネタバレ》 実話をもとにした原作云々ということで、警察の腐った実態を見てみたくてレンタルしてみました。話自体は面白いのに、映画としての出来が悪過ぎです。オープニングから「まだ?」と思ってしまう『雰囲気だけ映像』の長いこと。うーん・・・何かの商品とかポスターなら分かるけど、英文字にしたらカッコ良くなるとか思わないでぇ~。オレンジ~セピア系のフィルターかけたら画面がカッコ良くなるとか思わないでぇ~。そして「音楽、違うと思う」な演出。もんのすごくボリューム上げないとセリフ聞こえない音量設定は、どっかでドカーンと大きな音をたてるんやねという意図ミエミエなうえに効果なくウザイばかり。野村祐人は口がトカゲっぽい、それはどうでもいいが、松雪泰子もっと普通に声だせ。ああ、もっと実話性を大事にしたものが見たかった。なんか(一度も観たことはないけれど)Vシネマでも借りてしまったのかと思いました。宮迫の最後の演技は見せ所なのに、あれじゃアカンわ。笑ってしまいそうでした。そして・・・ラストの締め方はいったいどうしちゃったのサ!! 原作に申し訳ないけど、このタイトルからして、ミル姉さんとか出てきそうな気がしちゃう僕でした。[DVD(邦画)] 3点(2011-08-23 23:18:58)
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