みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 惑星ソラリス 《ネタバレ》 ソラリスの海自体がひとつの生命体で、人間の潜在意識を物資化してしまう。とても面白い設定で、謎も多いのでどうなっていくのかと引っ張られる。ところが、その謎も解釈を委ねられたように放りっぱなしだったり、全般的に哲学的で難解、すっきりしない部分が多い。 論理的に理解するよりも、わからなくても芸術的に感じることが重要なのかも。見る人を選ぶ映画で、こういう作品が大好きな人もいると思うが、自分にとっては最も苦痛で苦手なタイプの作品。なので、この手のものは一般的な評価と自分の評価がいつも乖離してしまう。 ラストの場面がソラリスの海に出来た島の家だったのも衝撃の真実となってもいいはずだけれど、そこまでにすっきりしないことが多すぎて取り残された感があったのでボンヤリとしか受け止められなかった。[DVD(字幕)] 3点(2020-10-04 22:54:35)《改行有》 2. ワイルド・アパッチ 《ネタバレ》 特別居留地を抜け出して入植者を襲うアパッチと、それを捕まえようとする騎兵隊の戦い。バート・ランカスター扮する老兵は、達観した目で戦況を見つめている。ところが、新任の隊長の経験のなさが、騎兵隊から多くの犠牲者を出した。復讐と憎悪に燃える若き隊長と、老練で悟ったようなマッキントッシュが対照的。 実際にあったウルザナの襲撃を基に、西部劇にしてはリアルなグロ描写があちこちに。ウルザナらアパッチ族を略奪・強姦・虐殺の限りを尽くす極悪非道な部族に描いている。確かに強くて野蛮な好戦的部族だったようだが、白人たちに侵略されて土地を追い出されたわけだから。西部劇にありがちな、戦いの原因にほとんど触れない白人目線の描き方は気になる。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-06-25 00:44:06)《改行有》 3. わらの犬(1971) 平和主義のどこか頼りない主人公が、村人たちの理不尽な暴力に巻き込まれ、最後は暴力で対抗して皆殺しにするさまはやるせない。 妻や自分を守るために、どうすればよかったかを考えさせられる。 ただ、救いのないバイオレンスの嵐に後味が悪い。 暴漢どもをやっつけたカタルシスもない。[地上波(吹替)] 4点(2012-12-31 00:25:58)《改行有》 4. ワイルド・パーティー(1970) 《ネタバレ》 実に無駄な時間をすごしてしまった…。 パーティーを舞台に、遺産相続の攻防、恋愛のもつれなど、よくある人間ドラマが進行する。 その間、男と女があちらこちらで好き勝手にヤリ放題。 かと思えば、終盤、唐突に館の主が殺人鬼となり、スプラッター映画に早変わりするハチャメチャぶり。 そのハチャメチャさを、ラストの長々としたナレーションでまとめようとする、とてつもない強引さ。 果ては、3組のウエディングで無理やりハッピーエンドにもっていく、掟破りの荒業。 ワイルドだ。[DVD(字幕)] 1点(2012-12-13 20:23:07)(笑:1票) 《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS