みんなのシネマレビュー |
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1. 我が家の楽園 《ネタバレ》 まさに力技敵な感動の渦!そしてその主役はカービーだ!モノクロのザラついた映像が光り輝くような、そんな場面の応酬です。中盤、憎きカービーがロシア人に投げ飛ばされる場面で総快感を味わい、そしてクライマックスでは反対ににカービーがロシア人を投げ飛ばすのですが、僕はこの場面で思わず涙がボワッと溢れました。このあたり、巧いなと思います、たまらないなと感じます。それに、つねにクルクル回って踊るバレリーナのエシー(アン・ミラー!)が最高ですね。これも、それまでは“変な家族”の象徴として微笑みと失笑の間で踊り続けていたのですが、ラスト、バンダーホフ爺さんとカービーが(ついに!)二人でハーモニカ演奏を始めた場面で、またしてもクルクルと踊りながら画面に切り込むように登場してきた瞬間、(おおっ!)と感嘆の声をあげてしまいました。それまでのバラバラであるが故の楽しさから一転、それぞれがグッと一体感を持ちえた素晴らしい場面だと思います。余談ですが、僕はジーン・アーサーが好きだなと思って、彼女の、キャプラ監督以外の出演作をここ最近2本鑑賞したのですが“それ程でもないな”と感じてしまったのです。ところが一転、今回本作を鑑賞して、やはり“ジーン・アーサー最高”と思い直したのです。ここに『オペラハット』『スミス都へ行く』での彼女の印象は確固たるものになりました。これもひとつのキャプラ・マジックなのでしょうか。[DVD(字幕)] 9点(2008-10-21 06:51:21)(良:1票) 2. 我が道を往く 《ネタバレ》 老神父と若神父との心の触れ合いがめちゃめちゃいい!老神父、そりゃぁ面白くないですよ、きらめくビング・クロスビーに嫉妬しますよ。でもそこからの葛藤と雪解け、ビーフシチューに黄金色のフライドポテトは凍えた体に効きますよ、どうしてもと言うのなら頂きますよ。そんで、そ~っと、そぉ~っと眠った老神父を起こさないように灯を消して部屋を出る若神父、そこに"グッド・ナイト"この互いのさりげなさこそ胸が熱くなります。この思いやりこそが希望の光と思える、まさに感動作ですよ。 [ビデオ(字幕)] 9点(2007-01-27 20:14:52)《改行有》 3. 我輩はカモである 《ネタバレ》 めちゃめちゃです。戦争おっぱじまってんのに優雅に延々と繰り広げられる壮大なミュージカル(のパロディ)シーン、ここから怒涛の(ショボイ)戦争シーンは爆笑。鏡のシーンのバカバカしさ、くだらねー、そして凄い。でもあのレモネード売りのおっさんは、ちょっと可哀そうすぎで怒涛の反撃を最後まで期待してしまいました!時代を経ても、本物の「笑い」には凄みさえ感じますねー! [ビデオ(字幕)] 8点(2007-01-21 16:46:48)《改行有》 4. 我等の生涯の最良の年 《ネタバレ》 おそらくは、この年にしか描けなかった時代の質感がギューッと詰まっているのも関わらず、どこも偏っていないフェアな視点が、製作後60年以上経過した今観ても色褪せるどころか瑞々しい輝きを放っているところが凄すぎる。家に戻る復員兵、戻る側も待つ側もそれぞれの喜びと戸惑いが交錯する感情が丁寧に描かれており、まさに人間ドラマとして大変な出来栄えで流石ワイラー監督と唸らずにはおれません。[ビデオ(字幕)] 9点(2006-09-25 00:27:16) 5. 我等の仲間 《ネタバレ》 ジュリアン・デュヴィヴィエ監督の描く情感が、自分はたまらなく好きです。この作品も開始早々から"ぷふぁ-っ"と喉ごしよく楽しめます。5人の仲間で買った宝くじが当たって10万フランを得て、共同で別荘を作る夢を語り合うシーンとか最高です。若きジャン・ギャバンもカッコいいし、何よりも魅惑のヴィヴィアンヌ・ロマンス!この女は怖い。ただし、自分が観たビデオは日本公開版とは異なるラストシーンのようで、本当はそっちを観てからコメント書くべきですよね、すみません。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-03 00:38:39)《改行有》 6. わが谷は緑なりき 映画全体から特別なオーラが出ている。この作品そのものがゴスペルであり芸術だと思う。好きな映画はいろいろ思い浮かぶけど、自分にとって一番重要な、または一番大切な作品だという意味では、これぞマイ・ベスト。[DVD(字幕)] 10点(2006-08-27 12:06:15) 7. 若草の頃 ジュディ・ガーランドの決定版であると同時に、家族の些細ないざこざから太い絆まで丁寧に描ききった、素晴らしく愛しい好きで好きでたまえらない作品です。ラストの方なんて完全に涙腺緩みっぱなしです。テーマ曲"セントルイスで会いましょう"や"メリー・リトル・クリスマス"など超名曲もたっぷり堪能できるのですが、自分も同意見で恐縮ですが、とにかく"トロリー・ソング"が最高です。楽曲のクオリティ高すぎ、完璧です。 本作に限らず、ジュディ・ガーランドが残した数々の(心震える)名曲・名唱のの中でもまさに屈指のナンバーです! [DVD(字幕)] 9点(2006-07-09 10:16:08)(良:2票) 《改行有》
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