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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ワイルド・アット・ハート オズの魔法使いがベースになってるよう。「虹の彼方に」や黄色いレンガ、“靴をキュッキュッ”があるけど、空気はルイス・キャロルに近かった。クレージーな人々の中を旅していく二人組。母親がトランプのクイーンの貫禄。小さな火と燃え盛る炎が繰り返される。煙草の火のように抑えた情熱と、めらめらといく火事の炎。その二種類の火の間の狂気の世界。…てなふうに頭ではまとめたものの、もひとつ彼の世界に徹底できなかったと言うか。ユーモアの質が、この人のユーモアとは違う気がした。昔のポピュラーソングはこの人のよく使うものだけど、「ラヴミー・テンダー」はなんか違った。フェイントの笑いであって、この人のはもっと「本気がとんでもない方向に発揮されてる笑い」なんじゃないか。[映画館(字幕)] 7点(2014-01-14 09:26:25)

2.  わが心のボルチモア 移民の家族史もの。ファミリーの団結が次第に衰えていく哀感。難しい名前クリチンスキーがケイになってしまう。七面鳥を切るのを待てない兄弟は喧嘩になり、そして次第に訛りのないアメリカ国民になっていく。少年が火事のときの告白をするあたりが一番いい。その勇気を祖父が促し、父が褒める。しかし実は…、って話。時代風俗を出すのは大変だったろうが、いちいちパパが息子に古い車を指さすのは、なくもがな。もっとさりげなくていいんじゃないか。昔の話をするときは8ミリふう。みんなでテストパターンを凝視するテレビ事始めも面白い。市電の事故が笑える。いい映画だがもうちょっと冒険もしてほしかった。目新しさがあまりない。傷つかない場所から眺めたアメリカ史。正しいアメリカ人へのなり方。[映画館(字幕)] 7点(2013-12-06 09:57:51)

3.  ワールド・アパートメント・ホラー 日本人にとって「外人」は、黒船以来、さらにはマッカーサー以後、まずアメリカの白人によって代表されるんだけど、本作には出てこない。台湾、中国、フィリピン、パキスタン、バングラデシュとアジア人ばかり。しかも彼らに個性を勝手に付けないで、「日本人の目を通して見たアジア人一般」であり続けているところがこの作品の面白さ。まずタテマエとして「アジアは一つ」「隣人と仲良くしなければならない」「日本で苦労している外国の方たちの立場に立って」といった無垢な弱者としてのアジア人像ってのがある。それと同時に(欧米文化はどんどん入ってくるのに)いまだに未知の闇というアジアに対する不気味感もある。どちらも個性を持てない。それを反映した映画世界は、ホラーに近づいていく。住人たちに追い詰められて「日本人は白人なんだ」って言っちゃうとこ、せりふの上からだけ見ればテーマを整理しすぎたと思うが、ちょっとためらって言うし、言って、あれ? 変だな? というニュアンスがあったし、あそこらへん、正直に1991年の日本人だった気がする。クレーンでゆっくり浮遊しながらアパートを見る視点。[映画館(邦画)] 6点(2013-08-29 09:39:03)

4.  私がウォシャウスキー 《ネタバレ》 女探偵と女の子が悪を暴くの。男じゃなく「女・子ども」が果敢になる面白さなんだろうが、このころでももうそれほど目新しくは感じられなくなっていた。K・ターナーの魅力に負った企画だろうが、これも新鮮さの点ではもう弱くなっていた。でもこういう年頃になった女優って日本では主人公任されないのが、邦画の駄目なとこだよな。主人公に個性的な弱点をもう一つ欲しいところ。舞台がシカゴで、ニューヨークに比べると地方都市の味がちょっとある。母親として失格した彼女と、自分の子を殺そうとする女とが対比されていたのかなあ。犯罪に何かと日本人が絡んでいたころ。モーターボートの追っかけがありました。[映画館(字幕)] 5点(2012-12-30 09:08:31)

5.  わが街(1991) このころのアメリカ映画、青臭さというか、過剰な真面目さが目立った。都会はひどいところだ、って幻滅も繰り返される。でも世界には独裁政権や内戦や飢餓が満ち満ちていて、今までのアメリカ映画だったら「そういうのに比べると我が国はいいし、なんてったって僕らは自由だ」って謳ったはず。でも自信がないんだ、このころになると。クヨクヨしてるアメリカが正直に出ている。縁とか絆とか、そういう手触りのあるところから徐々に回復していこうとしているみたい。ひとつひとつのエピソードは物足りないんだけど、全体のクソ真面目さには、意外と好感が持てた。捨て子を拾う縁、黒人の友人との絆、こういう中で何か邪悪で醜いものをつかまされてしまう可能性もあるけど、でもとりあえず少しずつ手をつないでいこう、って気持ち。「青臭さ」が、このころのアメリカでは貴重な、かえって息をつけるところだったのかも知れない。『サリヴァンの旅』が好きなのね、この監督。[映画館(字幕)] 6点(2012-07-02 09:53:12)

6.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明 悪役がイギリスではなくアメリカになっているのが、このころの香港映画のややこしさか。中国語版ではなく英語版で観たので、あの甲高い声が制限され物足りなかった。香港映画はときに画面の陰影が美しいのもあるが、アクションものははっきり見せるのが大事なので、照明はいたってザッパク。好敵手との争いが見せどころになる。二人だけでは、やることが限られてしまうので、ときに丸太・ときに梯子を絡めて頑張っていた。梯子絡みのシーンはかなり長かったよ。アクションの連続いうのも、サービスのようでいて退屈を呼んでしまうこともあり、難しいのだな。人のシルの残りを飲んでいる名人インが、悪に引きずられていく過程。悪人どもの間で一生懸命武術を見せてるあたりの哀しさに味わい。[映画館(字幕)] 6点(2012-01-18 09:56:50)

7.  わかれ路 二人の女の間でうじうじする男。そういう状況を状況として丁寧に描くのは日本映画の得意な世界なんだけど、あちらだと短編小説的なキッチリした展開とオチが必要となる。あのラストを生かすとするなら、女の取りっこの話を中心にすべきでしょうな。どちらも最後に勝ったのはアタシだと思う。三方一両損の裁き。男はもっと後退させるべきでしょう。そこらへんで、あちらとこちらの違いを考えさせられた。妻に愛人らしいのができるとスネたりする情けなさは、あちらもこちらも変わらず。迷ってるときにジイサンと孫とを登場させ、家庭への思いと赤毛への思いを引き出すあたりは納得できる。[映画館(字幕)] 6点(2010-10-27 10:07:55)

8.  ワイアット・アープ(1994) 愛あり悲しみあり、挫折あり立ち直りあり、厳しすぎたりしても人間味ありと、中庸へ中庸へと導かれていくつまらなさ。ワイアット・アープという名前がなければ、前半は総崩れになるのではないか。つまり西部劇としてでなく伝記映画として見ろ、ってことか。そう思うと、多民族国家アメリカにも、やはり民族的英雄が生まれてしまうという悲劇を目撃することになる。せめて、もっと皆に「愛されなかった」彼を詰めれば面白くなったかもしれない、自殺未遂を繰り返す「妻」の目を通すとか。でもケビン・コスナーって複雑なキャラクターを演じられるタイプじゃないんだよね。美女が登場しない3時間11分、ワルのほうに魅力がないのも致命的欠点。ラスト近くでズルズルとヤマ場が絞り切れない。OK牧場のあともだらだらと続く、「伝記映画」だから。トウモロコシ畑から始まってバッファローの走りがあり、コスナー作品を回顧しているようなところがあった。唯一映画らしかったのは、無法地帯と化した町を弾痕だらけの看板で見せたとこか。[映画館(字幕)] 5点(2010-09-02 09:58:19)

9.  若草物語(1994) 黒人も東洋人も登場しない「よき時代」のアメリカ。体罰する学校は「外部」であり、この女たちの城は、ただただ清らかである。悲しみは病気と死であって、これもインセンスを守るため、姉妹の一人がイケニエにされたようなものだろう。前半はいささか退屈だったので、『細雪』や『叫びとささやき』などを考え合わせていたら、看病の床で読む本に「ピクイック氏」が出てきたのには驚いた。『叫びとささやき』でも同じように病人に読んでいた本。つまりいかにもそういう小説なんだろうな。それとも原作にあるのなら、ベルイマンが「若草物語」を引用したということも考えられる。姉妹群像ものが「若草物語」を重ねるってのは、これよりずっと後になるが、NHK朝の連続ドラマ「てるてる家族」ってので、石原さとみ・上野樹里らが四姉妹になったので、近所の金持ちの孫が浪利(なみとし)君といって、ローリーと呼ばれていた。けっこう原型としての「若草物語」は根深く世間に流布しているようなのだ。でこれ、平均的アメリカ白人の心の原風景を知るにはいい作品、カナダの「赤毛のアン」と比べるとプロテスタント臭が若干感じられる。[映画館(字幕)] 6点(2010-04-09 12:06:36)

10.  鰐~ワニ~ 監督第一作ってのはいろんな可能性が見えて面白く、たとえばこれ、非行問題・ホームレス問題といった、分類されやすい社会派監督になる道も、キム・ギドクにはあったのだ。ちょっと主人公に三枚目的なエピソードを交ぜるサービスもある。なのにラストに至って、もうギドクの映画としか言えない世界に入り込んでしまう。第一作から水に魅せられていた人だった。準備されていた青い亀・手錠・ソファといったもろもろが、このラストでひとつに溶け合わされ、ギドクの寓話を形作る。途中筋を追い切れないところもあったが、このラストの陶酔で納得させられてしまった。「荒ぶる愛」の世界。ギドクの男女は、市民社会の外で特異な設定にならないと出会えない。これは彼らの猛々しさゆえではなく、彼らの傷つきやすさの反映なのだろう。彼らにとっては、手続きやらマナーやら人々の間に無数の藪が繁茂している市民社会のほうが、きっと魔に満ちたジャングルに見えるのだ。そういった市民社会の対極に、ギドクは水の世界を考えているのではないか。[DVD(字幕)] 6点(2008-03-21 12:26:42)

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