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1. ローズマリーの赤ちゃん
自分が生まれる以前に製作された古い古い作品だという事を念頭に置いても…
名作…とは思えません。スミマセン。
たぶんこの作品は、「ミア・フォローに魅力を感じるか否か」で評価がまったく分かれてしまうのだと思います。
ミア・フォローに魅力を感じる人ならば、この「依存的で深い思考が苦手で頭空っぽな鶏ガラみたいに痩せた少女チックな人妻」というヒロインにイライラせず、心配したりドキドキしたり感情移入できるのでしょう。
しかし21世紀の健康的で自立していてタフで行動的でセクシーなヒロイン像に慣れた人だと、「このオンナノコ(としか言えないくらい幼稚な人妻だ…)、アホなのだろうか。ちっとは想像力を働かせてはどうなのか。いちいち旦那に頼ってメソメソ泣いてないで行動すればいいのに。泣くか電話するしかないのか。結局周囲に言いくるめられておしまいか。オマエは中学生か」と呆れるばかり、怖さなんて微塵も感じられナイのです。
もう少ししっかりしたタイプの女優さんがヒロインを演じていたら、たとえ同じ芝居をしてもここまでイラッとしなかったかもしれないなぁ…と思わせるくらい、ミア・フォロー演じるヒロインには魅力を感じませんでした。
まあね…。若くして自分よりずっと年長の俳優と結婚するタイプの女性の精神年齢なんて、こんなもんなのかもしれません…ので、ミアは上手に演じているとも言えるのでしょう…。もしかして、ヒロインにイラッとしたりせず、「危なっかしいな、大丈夫かな」と思ってあげられる人ならば、全編スリリングに感じたりするのでしょうか…疑問。
こういったヒロインの視点で進んでいく映画は、魅力を感じられないヒロインだと全滅です。それでも脇役陣がよかったせいか、作品全体が持つ吸引力にも似た魅力は伝わってきました。当時としては十分ショッキングな内容だったのでしょうし。なので、+1点でこの点数で。[DVD(字幕)] 5点(2015-01-22 00:21:21)《改行有》
2. 鳥(1963)
終わった時、隣で相棒くんが「えっ?これで終わり?!」とショックを受けてました。
「あ~。うん、これ、パニックものだから」と答えましたが、確かに大人になってから観たら、消化不良というか物足りないかもしれませんね。
私自身は子どもの頃にTVで観たので、「へー、外国では鳥って人を襲うんだぁ。怖いんだなぁ」という間違った知識を身に付けて終わりましたが。
今観ると、劇中の人々の反応や対策・動作がスローモーで、非常事態だってわかってるのか?とちょっとイラつきました。
「昔の人って、のんびりしていたんだなぁ」と、これも間違った知識(の様な気がします)を身に付けて終わったのでした。5点(2004-08-10 19:51:33)(笑:1票) 《改行有》
3. 猿の惑星
《ネタバレ》 ラストを知っていた事と、あまりにも間の長いシーンが多かったため、この評価で。もちろん公開当時に観ていたら、「おおっ!」と衝撃を受けたかもしれないけど、それはかなわぬ夢‥。あの長すぎる”間”は、行間が読めて登場人物たちの心理を想像するのが楽しいっつー人じゃないと退屈でしょう。つい余計なこと考えちゃうよ。「あ~もう一本ビール飲みて~」とか。観終わって、アメリカ人ならきっともっと感情移入できるんだろうなぁ、と思った。日本で作るなら猿はやっぱり日本猿で、自由の女神じゃなくて奈良の大仏で!きっと味があってカワイイぞ(笑)。しかし、昔の映画はキャラクターの描き方にどこかユーモアがあっていい。余裕があるっていう感じ。今だったら、猿をもっと迫力出して怖くする方向へ行くだろうなぁ。最近のショッキングな描き方に慣れた身には、すごく新鮮だった。6点(2004-01-08 23:48:56)
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