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プロフィール
コメント数 137
性別 女性
ホームページ http://escargot1.exblog.jp/
年齢 49歳
自己紹介 ジャンルにはこだわらないかも。
泣けるのも笑えるのも考えちゃうのも好き。
テーマに関わらず丁寧にきちんと作られた映画には感動する。
安直なもの、偏ったもの、意味なく大げさなものには白ける。

映画と日常生活についてのブログ始めました。→http://escargot1.exblog.jp/

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ムーラン・ルージュ(2001) 素晴らしい驚きに満ちた映画。映像と音楽、文字通りそれが奏でる美しくクレイジーな物語。なんとも伸びやかで自由な世界。「どうぞ終わらないで」と祈るほどの、愛しいばかりの空気感は稀有だ。数々のエキセントリックな試みが功を奏して心躍る、胸躍る、HAPPINESSが踊る。愛すべき、間違いなく愛すべき作品。10点(2004-01-02 21:59:49)(良:1票)

2.  ダンサー・イン・ザ・ダーク 映画館で本気で泣いた映画。悲しい映画だから泣いたのではない。 ストーリーに泣いたのでもない。もう、なかば反射的に涙が溢れてくる映画だった。 ミュージカルシーンになると涙があふれる。 ハンドカメラの色褪せたブレる画像が、発色のいいカラーになって、クレーンやヘリを駆使した、壮大な映像になった瞬間、涙があふれる。 ビョークの伸びやかな歌声と、リズミカルなステップと、幸福の絶頂にあるような笑顔。 つらい現実の世界を、自由な想像力で、美しく変えてしまうチカラ。それでも容赦なくどこまでも救いのない現実。空想。現実。空想。現実。空想。 空想のまま死ねたから、それでいい。ショーの幕は下りるけれど、そのまま終わるなら、それでその人生は完結。他人から見たら憐れでも、心の中はきっと幸せ。 現実を、どこまでも現実として捉えなければならないシビアさ。それでも現実を笑い飛ばし、捉え方次第で幸せを作り出すのは、他ならない自分自身の心。 この両方が生きるチカラだと、そう震えないではいられない大・大・感動作。10点(2003-11-22 14:56:28)(良:3票) 《改行有》

3.  マッハ!!!!!!!! この映画、めちゃくちゃ面白い。 ストーリーだとか、映像だとか、音楽だとか、そういうものはおいといて、何がすごいって、これは「映画で観る筋肉番付」のようなもの。 人間業とは思えない動きに、会場から「おぉ」と声が上がる。 こんな映画あっただろうか? 普通、映画の中で起きることは架空の世界、偽モノ、作り上げられたモノ。 どんなアクションシーンでもそれは作られたもので現実ではないのだから、「おぉ」とは決して声は上がらない。 この「おぉ」は、サーカスや器械体操や陸上競技やそういった人間の限界に挑戦するようなアトラクションを観たときの「おぉ」なのである。 だからそう、オリンピック中継みたいに「これ」という見せ場のシーンはわざわざ巻戻してスローモーションで見せてくれる。 そのすごさ、軽やかさ、美しさ、筆舌しがたい。 人間はこんな動きができるのか? 絶対、奴らは命張ってる。絶対まじで怪我してる。もしかしたら誰か死んでいる。 ただただ私は思った。 「観たい!観たい!もっと観たい!」 ブルース・リー、ジャッキー・チェン、ジェット・リー・・・。 このタイの新進気鋭俳優、トニー・ジャー(織田裕二似)はここに名を並べるだろう。 間違いない! まさに「!」8つ分のおもしろさ。 ぜひぜひ観ていただきたい。 詳しくはこちらのブログ記事参照→http://escargot1.exblog.jp/660583/9点(2004-07-16 00:41:08)(良:3票) 《改行有》

4.  シカゴ(2002) ああ、小気味良い、いい映画を観た。 どうやら私は近頃ミュージカルが好きらしい。 女囚のダンスは圧巻。レニー・ゼルヴィガーのダイエットに感嘆。 テンポ良く、気持ち軽く、ニヤリ笑い、ココロ躍る。 展開のスピード感とシンプルさ、登場人物の愛らしさとちょうどいい誇張。 緻密に積み上げて計算され尽くしたこの映画に作り手は歓び、観客は惜しみない喝采を送る。 エンタテインメントとは、こういうことだ。9点(2004-02-23 23:35:10)《改行有》

5.  ラスト サムライ じわじわと感情がこみ上げて来る。何度もくぅと涙を堪えた。 この映画に限ったことじゃなく、武士道には同意できない点もある。刀なんか持ってたら危ないじゃないか、と思う。結局はその戦いも、自己擁護だろう?とも思う。それでも、ただただストイックに「パーフェクト」を求める生き方には、心揺さぶられ、胸が詰まった。理由はなくとも毅然と貫く信念の崇高さ、得がたさがまぶしい。それは貴重な、とても貴重な宝のような人生だ。 日本人の俳優をここまで美しく、格好よく、並々ならぬ存在感をもって描きあげた外国映画は初めて見た。歴史に残る秀作だと思う。 サムライと言えばイチローのイメージ、ということで詳しい感想はこちらのブログ記事で→ http://escargot1.exblog.jp/3377525/[映画館(字幕)] 9点(2003-12-15 20:21:24)(良:1票) 《改行有》

6.  バトル・ロワイアル 好きだなあ。かなり。 荒唐無稽で背筋の凍る設定で、大真面目に滑稽に翻弄される登場人物たちの気持ちに、自然と私も引き込まれた。人物が一人一人非常に魅力的に描かれており、一つのゲームを楽しむ感覚で、映画の世界に没頭できる。もっと続きが観たい気持ちになった。 メッセージ性はというと、それはあまり私には響かなかった。しかし、そんなことはどうでもいいんじゃないかなあ。こういうのって、超怖いよねーと思わせるには十分だったし。映画らしい完成度を持った映画だと思った。 変な「完全版」は不要ではないかと思う。9点(2003-12-04 00:16:24)《改行有》

7.  ボウリング・フォー・コロンバイン この映画が称賛されうるアメリカはさすが自由の国だと言われるが、逆ではないか?「銃で自分を守る」などという発想は日本社会ではクレイジーと見なされ社会から糾弾される。もし政治家がそう言えば、彼は辞任に追いやられるかもしれない。それは世論とも言え、あるべき抑止力とも言える。少なくとも銃を否定する側がタブー視されるような国は、おそらく全世界でアメリカだけだ。驚くべきは、銃を持つことの正当性を堂々と語れるこの国の自由ではないか。この背景には、当然、武器産業の存在を無視できない。それと政治の癒着、マスコミの迎合を無視できない。 社会契約説は、自然状態(完全に自由な世界)における混沌の収束として政府の成立を認めているが、これは、人間不信と恐怖感をベースにしている。まるで政府は、自己の権威を保ち続けるために、国民における恐怖感の持続を促し、意図的に自然状態を作り続けているようだ。不思議。大いなる自己矛盾だ。 本作は一方的な意見だという話もあったが、この世の一体どこに、純粋に公平なものがあるだろうか。6時のニュースが客観的で公平に事実だけを伝えていると思うか?大統領の演説は真実か?まして映画は? 何かを語るときに意図があれば、誰でもその意図に人を導くようメッセージを作る。あえて公平である意味はない。 この映画の良いところは、数字で事実を示し、半ば小馬鹿にした演出で「ほら、ちょっとバカらしすぎないか?これって」と主張を明確にしていること。大真面目な体裁で公平性を装ったところで、恐ろしくチープな大衆迎合的「真実」で、さらっと流されるだけだ。その場で「ごもっとも」とうなづいても、現実ってほんとはそうじゃないよね、と無言の中で否定されてしまう。うそ臭い公平性にはリアリティがないから。 自由は大切だ。しかし、殺しあわない社会は大前提として大切だ。自由と殺し合いは表裏一体だろうか?どちらかを得るとどちらかは得られないのか?アメリカ人は、そのバランスが取れないほど愚かなのか?バランスをとる努力をなぜしないのか?いや、あえてバランスがとれないように仕組んでいる奴はいないか?銃を持つことで、アメリカがその他の国よりも享受している「良いこと」は何か?アメリカから銃をなくさないことで得をする人間は誰か? 本作はそれを追及し「それってたまったもんじゃなくない?」と言っている。9点(2003-12-02 14:07:40)《改行有》

8.  スナッチ 笑ったなー。テンポ良いし。やっぱりガイ・リッチーは好きだなあ。この手のをいっぱい観たーいって思う。また同じかよと言われても、こういうの、いっぱい作って欲しい。9点(2003-11-28 19:09:27)

9.  アメリ かわいかった。笑った。子供の頃を思い出した。 私も妄想癖があるタイプなので、アメリには結構感情移入。 周到な作戦を練って人を幸せにすることができるチカラがあるのに、自分の恋には相当奥手。 素直になれない性格が、うーん、くすぐったい。 ちょっと好きな人とこの映画を観に行って、感想を求められて、なんだか心の中が覗かれそうで、思わずうつむいちゃって、やっぱり素直に答えられない・・・ってな感じの私は、「それはちょっと卑怯じゃ」とガラスの骨のおじさんに怒られそう(笑) 詳しくはこちらのブログ記事で→http://escargot1.exblog.jp/1790266/[映画館(字幕)] 9点(2003-11-22 15:23:16)(良:1票) 《改行有》

10.  アバウト・ア・ボーイ 最後はちょっと泣いてしまった。人はなぜ人を求めちゃうんだろうと考えた。結婚とか親子とか、そういう名づけうるかたちだけでなく、不器用にも愚直にも人は人を求めるものだと、そんなふうに胸がきゅっとした。8点(2004-01-02 22:29:58)

11.  竜馬の妻とその夫と愛人 これはなかなか面白い。 私は竜馬の妻より竜馬になりたいと思った。 これは、妻と妻の夫と愛人、妹の夫と作者自身、観客さえもに愛される竜馬への讃歌。 死してなお人のこころをワシづかんで離さぬ英雄に吐息を繰り返す、その哀歌。 人は可笑しく哀しく小さく大きなものだと知る。8点(2003-12-30 20:00:27)(良:1票) 《改行有》

12.  キャスト・アウェイ トム・ハンクスのうまさが際立つ。 無人島のシーンはわくわくする。ウィルソンには笑う。 漂流だなんて絶望的な設定でも、暗くなりすぎないのがいい。 ラストは、「あ!」という爽やかさがあった。8点(2003-12-01 16:29:45)《改行有》

13.  ブリジット・ジョーンズの日記 いかん。共感してしまった・・・!8点(2003-12-01 16:17:29)

14.  ハムナプトラ2/黄金のピラミッド 久々に単純に楽しめる系アクションアドベンチャーを観たな~という感じ。ザ・娯楽系。小学生のころとかこういうの大好きだったけど、最も分かりやすい形での映画の面白さだと思う。そういったジャンルの中ではとてもよくできた映画。 カウチに寝そべり、ジャンクフードをつまみながら、ぐんぐん冒険にはまっていくお手軽な感じが、かえって良い。8点(2003-11-25 11:51:30)《改行有》

15.  ショコラ(2000) 舞台設定が好きだ。 ジュリエット・ビノシュその人のミステリアスさが活かされているのもいい。いい香りがする映画。8点(2003-11-24 14:57:38)《改行有》

16.  ロード・オブ・ザ・リング ものすごく凹んでいるときに観た。 あまりに凹みすぎていて、ひとりでいられないので、友達夫婦の家に転がりこんで、「どうしたの?」と訊かれても答えることができずソファに埋もれて縮こまっていた。 ごはんを出されても口にできなかった。 ぐずぐずとその晩泊めてもらって、翌日ふたりが映画を観に行くからというのでくっついていった。 吉祥寺の映画館。 「ロードオブザリング」だなんて・・・というよりも、とても映画を観るような気分じゃなかった。それでも、映画を観ずにいられるような気分でさえなかった。 何をどうしていたって、きのうの失敗と後悔で頭も心もいっぱいだった。 それが、だ。 凹んでいるときって、感受性が特別強くなるんだろうか? ごくごくありきたりの台詞だと思うのに、ガンダルフのある言葉が深く刺さってしまったのだ。 指輪を持ち出したために波乱を招いてしまったことを悔やむ主人公に対して、その老人はこう言った。 「つらい目にあうと皆そう思うが迷っても遅い。それより大切なのは今自分が何をすべきかを考えることだ」 本当は原文の意味とは違うのだそうだが、そんなことはどうでもいい。 普段の私なら、しゃらくさいと言ってしまったに違いないこの言葉が、あらゆる真実を含んでいる気がした。してしまった。 映画館を出て、帰り道、やっと私はいったい何があったのかを友達夫婦に話し始めることができた。 「あの台詞、なんか、ほんとにそうだなーと思った」と言ったら、友達も「君はそう思っているだろうと思った」と言った。 そのとき以来、何か心苦しんだり、悩むことがあったら、こう考えることにしている。 この世の悩みは二つに分けられる。取り返しのつかないことと、取り返しのつくこと。取り返しのつかないことはどうしたって取り返しがつかないのだから、悩むだけ無駄。取り返しのつくことは、取り返しがつかなくなる前に、一刻も早く取り返なさなければならない。自分が今、何をすべきかよく考えろ。 これでほとんどの悩みがシンプルになった。 8点(2003-11-23 00:29:06)(良:5票) 《改行有》

17.  少林サッカー 予想を上回る、お馬鹿っぷり。相当笑った。こんなに劇場全体に笑いが起こる映画は、久しぶり。観た人みんな大満足だったんではないだろうか。 主人公シン(筧利夫そっくりの熱血漢)は超貧乏な清掃員。けれど、幼い頃から習った少林寺拳法を世間に広めることが、その本当の夢。奥深い中国拳法さえ身につければ、あらゆることが解決するというのが彼の信条。 そんなシンが、落ちぶれたかつての有名サッカー選手と出会い、少林寺拳法普及の道はサッカーしかない!と、自分と同じように少林寺拳法一筋に生きてきた兄弟たち(みんな貧乏)をスカウトしながらサッカーチームを作っていく。 ただ単に、少林寺拳法とサッカーの融合というコンセプトだけでなくて、そのナンセンスぶりは映画全体に満ち満ちていて、シンの理想とする通り、中国拳法があらゆることを本当に解決してしまうところがすごい。 登場人物全員が大真面目にアホらしい発想と行動をするシュールなコメディの手法は、ダウンタウンの笑いに近い。この手の笑いは、一つ外すと、全く白けてしまうので、微妙なラインで抱腹絶倒なこの映画、かなりレベルが高いと思う。 Mr.ビーンの笑いは、良識的な世界で「変なおじさん」が騒動を巻き起こす、セリフでなくて動きで笑わせる、まさに「志村けん」的な笑い。 お下劣さと変な顔、エキセントリックさとドタバタで笑わせる、ジム・キャリーを代表とするハリウッド的な笑い。 「普通なんだけどちょっと変」な登場人物を箱庭的に配置して、主にセリフで笑わせる三谷幸喜的な笑い。 まあ、いくつかにカテゴライズできるとは思うが、笑いにもいろいろとある。 「少林サッカー」は、ジャッキー・チェンとは一味違う、香港映画の笑いの可能性を見せてくれる。たぶん、最近の日本人には、ちょっと親しみやすいタイプの笑いじゃないだろうか?オススメの一本。8点(2003-11-22 16:13:46)(良:2票) 《改行有》

18.  星降る夜のリストランテ 賑わう店内、いくつものテーブル。それぞれは無関係な間柄、その人間模様をユーモラスに、そしてハートフルに描き出す。 お色気整形バストの母親といかにも真面目そうな娘。不倫中の大学教授とその生徒。薬物療養所帰りの男を囲む、その父と姉。ペテン師と悩めるサラリーマン。・・・などなど、極端なキャラクター設定がイタリア映画的。 気になったのは、お客の中に妙にデフォルメされた日本人らしい家族がいること。食事中にゲームをする男の子と過保護な両親(全員メガネ)というのが、日本人の私としては、笑うに笑えない。8点(2003-11-22 15:01:31)《改行有》

19.  オー・ブラザー! 脱獄囚3人組の主人公たちは、白い装束を着た何十人もの老若男女が声を合わせて「オー・ブラザー!」と歌いながら湖へ向かって歩む、文字通り神がかった宗教儀式に出くわす。 合唱は森に響き渡り、いかにも神聖な空気で包む。 信者たちは列をなして湖に体を浸し、神官らしき男に仰向けに頭を委ね、額をゆっくりと押されながら水にちゃぽんと沈む。 主人公のうち2人はそれを見てこらえ切れずに水に飛び込み、列に割り込んで自らの体を洗礼に投じては声を上げる。 「俺の罪は洗い流された!」 一人岸辺に残った伊達男ジョージ・クルーニーは、「そんなもので罪が洗い流されるわけがない!水に入ったら髪形が崩れるじゃないか!」とポマードでかためた髪を撫でつける。 英語ではそうもいかないだろうが、個人的には、神と髪の対比が面白い。 映画全般で言えば、「オデュッセイア」を原案にしたという宗教色と小気味よいユーモラスの対比、アメリカ南部の歪んだ風俗風刺と愛すべきカントリーミュージックの軽妙さの対比。 いずれもいかにも映画好きを喜ばせる。 7点(2004-07-16 00:47:45)(良:1票) 《改行有》

20.  世界の中心で、愛をさけぶ お台場の映画館は、泣くために集まった若い女性でいっぱいで、映画も後半になれば、そこかしこからすすり泣きの音が聞こえた。 私も、例外でなく、こりゃ泣けるだろうの期待の中で赴いた。現代人には「泣きたい」願望がある。 この映画、確かに泣きどころは随所にある。 半ばこれみよがしなほど。 けれど、そういうんじゃ、私は泣けないの。 確かにちょっと「くっ」ときた。 でも、なんだろう、どこかで聞いたような話だったからか、読めすぎる展開のせいか。 そして、後になればなるほど、登場人物の心情の、不自然な描かれ方。 美しい背景と美しい俳優(アキ役の女の子は確かにとても魅力的)の中で、ナチュラルな人間の機微を裏切っては、それは不協和音。 そんなにキレイに割り切れるなら、そこまでの苦痛はなんだったのか。 透明感に満ちた思い出は、なんだったのか。 映画向けに付け加えられたという後日談エピソードが邪魔っけだったのかもしれない。 それでもこの映画は、私にとって忘れられないものになった。 映画館を出ると小ぶりの雨で、メディアージュのデッキをふたり、急ぎ足に歩く。 映画の感想を二言三言交わして沈黙が続く。 必然性のないタイミングで、デジャブのような言葉が沈黙を破る。7点(2004-06-29 17:03:02)(良:1票) 《改行有》

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