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1. ポセイドン(2006)
《ネタバレ》 見ているときはハラハラしたけれど、映画館を出てしまうと何も残っていない、時間をつぶすのには、まあ損にも得にもならなかったかな、という評価です。ポセイドン・アドベンチャーと比べるから、余計に辛口になるのかもしれませんが、人間模様が希薄で、数少ない親娘関係もアルマゲドンの二番煎じだし、カンカンカン!は一体何のためにあのシーンがあるのか理解できませんでした。アドベンチャーでは一気に解放感が得られる重要な場面だっただけに、意味のない使い方をするなよ、とちょっと腹が立ちました。 映像では、冒頭でポセイドンが進む場面の波がさざ波みたいで、CGをうたい文句にしている割にはお粗末です。あれくらい大きな船だと、ビルの3階くらいの波とうねりが起きるものです。あと最後に沈むときに、ひっくり返っていた船が一旦元に戻ってから海中に消えていくのも、どうしたらあんな事が起きるのか理解できません。[映画館(字幕)] 5点(2006-07-04 18:01:23)
2. バルトの楽園
《ネタバレ》 ほとんど期待せずに映画館に行ったのですが、いい方に裏切られました。
確かに、カラヤンや三越のコンサート映像をなぜ流さないといけないのか、などと変に思ったところはありました。
しかしそれよりも、あの時代に敵国捕虜を人道的に扱うことの勇気、当時の一般の日本人の純朴さ、個人レベルでの戦争のつらさ(馬丁の「エピソード、志おのエピソード)に素直に心を打たれました。
今の日本人には、第九は年末の恒例コンサートで聞く曲になってしまっていますが、ドイツ人が自国を表現するのに最も相応しい曲として第九が捉えられていることも、好印象を持ちました。
[映画館(邦画)] 8点(2006-07-04 17:50:43)《改行有》
3. ALWAYS 三丁目の夕日
最近の日本の映画って良くなったよなぁ、と思う事が多くなりましたが、この映画もそう思わせる一本です。のめりこんで見終わってぐったりとするというタイプというよりは、どちらかと言うと淡々とエピソードがつながっていって、ほのぼのとしながら映画館をあとにする、という感じでした。
今80前後の人たちがあんなに輝いていて、50代のおじさんやおばさんが小学生。憧れが一杯ある時代だったんだな。今は、テレビはカラーで薄型、お湯は蛇口をひねれば出てくるのが当たり前、っていう時代だけれど、今のお父さんお母さんが憧れる三種の神器って何なんだろう?今までなかったものが今度手に入る、という憧れはなくって、今まであったものが改良された、という程度のことがほとんどなんじゃないだろうか?見終わった後でそんなことを考えさせられました。
明らかに「受け」を狙った場面もあったりしますが、それを差し引いても、単なる「懐かしの昭和ノスタルジア」を超えたいい映画だと思います。[映画館(字幕)] 9点(2005-12-01 16:05:51)(良:2票) 《改行有》
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