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1. アンストッパブル(2010)
《ネタバレ》 面白かった!
スコット監督の技法は既に円熟期にあり、前作は試行錯誤、実験的な映像が多かった感を受けたのですが、本作品は緊張感を保つ、緊張感を煽る撮影技法に最後まで目が離せませんでした。大事なシーンで一瞬対象となる絵にアップさせるなんざ脚本とカメラを熟知している監督にしかできない技法だと思います。
ストーリーもほんのささいな失敗?からどんどん被害が大きくなっていく様を赤裸々に描いていて飽きさせないもの。
そこには会社対社員の確執や先輩後輩の思い違い、家族愛がバックボーンにあり感情移入もしっかりできます。
ま~、この惨事の原因となった二人が最後にガッツポーズしたり、それまで電話に一切出なかった奥さんが、旦那がヒーローになった途端電話したりね~。
「お前ら~!調子いいねん!!!」と突っ込めるところも監督の狙いでしょう、たぶん。
そうそう、この作品は極力CGを控えたそうな。
確かに途中アクションを狙うあまり「暴走感」がそがれるシーンがいくつかありました。
そこがちょっとだけマイナスポイントかな。[映画館(字幕)] 7点(2011-01-17 09:03:41)(良:1票) 《改行有》
2. インセプション
《ネタバレ》 大人向けの娯楽大作。
こんな宣伝文句がぴったり合う秀作です。
難解なストーリーも脚本が練りに練りこまれ、夢の中を映像として魅せる高い技術力、レベルの高い役者陣の演技で最後まで飽きずに鑑賞することができました。
途中、雪山のシーンは正直だれましたが、そこから一気にラストまで畳み掛ける演出には拍手!
こういった大人向け映画をポーンと作ってしまうのがハリウッドの底力なんでしょう。
映画好きの大人には「たまらない」作品だと思いますよ。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-01-11 14:04:26)《改行有》
3. ナイト&デイ
《ネタバレ》 映画を楽しむ嗜好によって評価が分かれる映画だと思いました。
細かいとこまで気になる人。現実性に乏しい描写に関して突っ込みたくなる人。
そういった方には向いてない映画ですね。
序盤からトム・クルーズの笑顔に掴まれる人。
胸を大きく見せようとブラに詰め物をするキャメロン・ディアスに「おお~、相変わらず」と笑える人には向いています。
ストーリーも破綻してるわけではなくしっかりしてますし、アクションも素晴らしい出来だと思います。
ラストも爽やかな終わり方だし、主人公二人の魅力が存分に発揮された映画だと思いました。[映画館(字幕)] 7点(2010-10-12 09:25:03)《改行有》
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