|
1. シャイン
ラフ3のフィナーレあたりでプッツン、というのは脚色なんでしょうかね・・・
その背景的描写も中途半端でとってつけたような感じがしました。
おそらく迫害を受けた過去のあるユダヤ系の親父さんの意固地さ、偏狭さの背景や
窮乏にいたる経緯などはさほど明示的にはフォーカスされていません。
昨今の映画のなかでは、ほどよく短くそれ自体は好感がもてますが、にもかかわらず
全体的に締まりがない印象。深い意味での感動はあまりなかったです。
華をそえるラフ3の聴き所も「ええー!」ってくらいすっぽり飛ばしてるし、正直
あててる演奏者のできもそんなによくない。
ラフマニノフ自身も遺伝性の精神疾患だったらしいので、描きようによってはラフ3
の担う意味を幾重にも重ね塗りすることもできたろうに・・・勿体無い。
狂気手前の病んで鬼気迫るというより、ものすごく理知的でスタイリッシュな演奏に
聞こえましたよ。
レッスン途中では(あいかわらずか細い病弱風なのに)なぜか急に弦を切るほどの
ヴィルトォーゾに変身してしまう(w。いい意味で暗くないのが救いなのかもしれ
ませんが、伝記ものとしても音楽映画としても失敗だと思います。
[DVD(字幕)] 4点(2008-04-20 23:58:29)《改行有》
2. トレマーズ
B級映画の傑作です。もうしぶんない。[地上波(吹替)] 9点(2007-07-30 23:49:50)
3. クライシス2050
《ネタバレ》 北京原人もシベ超も抑えて、私のなかでは正真正銘ダントツのクソ映画No1。
確か本作がデビュー作の別所哲也は未だに「クライシスの哲也」の汚名をそそげていません。私はどんなに見所のない映画でも最後までまずは見切る、というポリシーで中学以来30年間映画館と付き合ってきました。「去年マリエンバード」も付き合いで3回ほど映画館へ行きましたが、いずれもちゃんと最後まで鑑賞。それなりの「訓練」はつんでいるつもりでした。
本作は入る前からそれ相応の「臭い」がしており自分でお金を払ってみることはありえないケースだったのですが、知り合いにチケットを頂いたので、当時交際中だった妻をさそって見に行ったのでした。1時間が限界でした。「今おれは考えうる最高に無駄な時間を、いや、無駄とも無意味とも違う、そうとさえよべないような途轍もなく空虚な時間を過ごしている」・・・鑑賞者にそういう気持ちをおこさせる稀有な作品です(妻も同様の気分に陥ったそうです)。後にも先にも、映画館を途中撤退したのは本作のみです。[映画館(邦画)] 0点(2007-07-29 18:26:56)《改行有》
|