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1.  Flow 《ネタバレ》 ラトビア初のアカデミー賞受賞、おめでとうございます。 受賞の影響は絶大で劇場はなんと満席でした。 前作「Away」の時は土曜日午後の上映ながら観客は私も含めて5人位でしたかね。 隔世の感を強く感じました。 本題です。 Awayと同様、監督のイマジネーションが全編から迸る良く出来た寓話です。 主役の猫は勿論ですが登場する動物たちのキャラ分けが絶妙(正に人間世界の縮図)で、 彼らが並んだラストシーンは希望を感じます。 台詞が一切ないのでご家族で鑑賞し、感想を語り合うのも楽しいと思います。 余談です ・この監督さんは余程の猫好きと推察します。  Awayでも猫が印象的な登場をしていましたし、全ての所作や鳴き声含めて猫を良く観察している事が判ります。 ・パンフレットが完売でした。是非とも再販して欲しいです。[映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2025-03-18 11:00:13)
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2.  ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ 《ネタバレ》 秀作。 冬の寒さ厳しい夜にバーボンのロックでも片手にゆっくりしみじみと観たい映画。 本作の様な慈愛滲み出る静かな秀作を継続して世に送り出せる所がアメリカ映画界の懐の深さ。 蛇足 この様な素晴らしい作品がこれから減っていく様に思えて心配で仕方がない。 アメリカ、大丈夫か?[CS・衛星(字幕)] 8点(2025-03-06 11:52:21)《改行有》

3.  DUNE デューン/砂の惑星 PART2 《ネタバレ》 生殺しも良い所、早く完結編見せて下さい。 一作目であれだけ凶悪なイメージで絶対悪の象徴に思えたハルコンネン一党がまさかの本作で退場とは。 自らハードルを上げて退路を断ったヴィルヌーブ監督の手腕や如何に。[CS・衛星(字幕)] 7点(2025-02-18 17:40:29)《改行有》

4.  ベルサイユのばら(2025) 《ネタバレ》 ・原作未読 ・1979年のTVアニメは夢中になって観てました。主題歌「薔薇は美しく散る」はアニメ主題歌の永遠の定番です。 ・宝塚は一切観てません。 新作アニメ公開の報を聞き郷愁を感じつつ映画館へ。 既に近所のシネコンは1回/日の上映のみ、その影響なのかなんと満員! 当然ながら女子率高く野郎は5人位、一人で来ていたのは私だけだった様な笑。 各種レビューサイトでは賛否両論渦巻いていますが、私には十分以上に見応えが有りました。 ミュージカル仕立てで主人公の人となりや心情を説明する構成は私的にはOKですし、 使用されている楽曲はもしかしたら宝塚版で使用されているのか?なんて考えながら観てました。 で、兎にも角にも絵が綺麗なので、ジェロ―デルさんと同じく私に取ってはTVアニメ初見時から絶世の美女(原作のコアなファンの皆さんごめんなさい)の「男装の麗人」オスカルさんを大スクリーンで観られるのは眼福極まりない体験でした。 以下余談になります。 もしかしたら私の記憶が勝手に改変されている可能性が有りますが、私の本作の終わり方は「オスカルとアンドレは死なずに革命を生き延び、マリー・アントワネットの子供と共に逃げて生き続ける」でした。 そんな記憶が有ったので悲劇に徹した終わり方に勝手に違和感を抱いてしまった次第です。 →追記 この終わり方は「ラ・セーヌの星」の終わり方でした。 記憶ごちゃまぜの私です。[映画館(邦画)] 8点(2025-02-17 11:57:51)《改行有》

5.  バイオハザード デスアイランド 《ネタバレ》 ゲームシリーズの主要キャラ勢ぞろい。 皆さん美男美女で各キャラのファンに取っては眼福な作品。 ジル・ヴァレンタインさんファンの私としても映画化は嬉しいです。 でも... 前作でも感じましたがマンネリ感は半端ないですね。 実写版リブートの話も決まりゲーム最新版の作成も始まった様なので、 この外観のキャラ達が活躍するCG映画版は今回でお開きにした方が良いかと。[CS・衛星(字幕)] 5点(2025-01-27 15:39:40)《改行有》

6.  ブラックドッグ(2024) 《ネタバレ》 2024/11/3 東京国際映画祭(以下 "TIFF")にて鑑賞。 主人公と文字通り「黒い犬」が何故かオートバイ(サイドカー)に乗りながら見つめ合っている印象的なポスター。 TIFFのチケット購入に躊躇は無かった。 何となく不穏な空気を感じさせるオープニングから、「悲劇の連鎖相次ぐ暗いストーリーになるのか?」と心配したが、 主人公が黒い犬と出会ってからは予想に反してユーモアに溢れた、犬好きには堪らない描写も多い可愛らしい展開に。 これは嬉しい誤算。 物語の根底には2008夏季北京オリンピック開催に伴う中国国内情勢の変化が有り、恐らくここから深刻な格差社会になって行ったであろう事を思わせる少々辛口の描写も随時挟み込まれる。 紆余曲折を経て新天地へオートバイで颯爽と旅立つ主人公のバックパックの中には・・・ TIFFでアナウンスは有りませんでしたが、正規劇場公開されると良いですね。[映画館(字幕)] 8点(2025-01-24 15:03:45)《改行有》

7.  クリムゾン・タイド 《ネタバレ》 終始物凄い緊迫感。 要所要所に人種差別を示唆する台詞が有るのが興味深い。 トニー・スコットらしいスタイリッシュな演出も冴える快作。[CS・衛星(字幕)] 8点(2025-01-20 18:20:20)《改行有》

8.  劇映画 孤独のグルメ 《ネタバレ》 松重豊さんに引退して欲しく無いので劇場に馳せ参じました。 元々が「中年のおじさんが一人黙々と飯を食う」シーンが殆どのドラマです。 なので劇場版だからと無駄に余計なエピソードを盛るのではなく、本作の様な展開が丁度良いのかと思います。 「図らずも韓国不法入国」と言う多少のお遊びは有るものの、本作でも五郎さんを介して美味しそうな食事を沢山観る事が出来て眼福でした。[映画館(邦画)] 7点(2025-01-20 12:16:54)《改行有》

9.  ザ・バイクライダーズ 《ネタバレ》 アメリカで一時期不良の代名詞だったハーレー乗り達を撮影した写真集に感化された物語。 まるでハーレー純正オプションの様にオースティン・バトラーがど嵌りしており実に絵になっている。 巻き舌気味でとにかく喋るジョディ・カマ―のコロコロ変わる表情を追っているのも楽しいし、 音響も手抜きが無くハーレー独特の排気音を堪能出来る。 死にっぷりが見事なトム・ハーディ、そして脇を締めるマイケル・シャノンやノーマン・リーダスも実に楽しそうに演じている。 特筆すべきはラストシーン、バイクを降りたオースティン・バトラーが雑談の中、通り過ぎるハーレーの排気音を聞き何とも上手い複雑な表情をする。 あの表情は一度でもバイクに乗りその魅力に虜になった「こちら側」の人にしか出来ない表情だ。 そのオースティン・バトラーをキッチンの窓から少し冷めた表情で見つめるジョディ・カマ―も良い。 このラストの流れが有ってこその9点献上。[映画館(字幕)] 9点(2025-01-20 11:32:02)《改行有》

10.  逃亡者(1993) 《ネタバレ》 久々の鑑賞、ながら見のつもりが最後まで集中して観てしまった。 やっぱりこの作品は面白い。 10年振り位の鑑賞(なんともう32年前の作品!)だったが、改めて観てみるとこの作品の面白さは主役二人のキャラ付けが硬軟見事なまでに分けて描かれているからなのだと思った次第。 共に医師と連邦捜査官と言う、常に理詰めで行動しなければいけない立場なのに、本作で描かれるキンブル医師は真犯人を追い詰めるまでの行動は流石に理詰めながら、終始ファンタジックでご都合主義な展開も多い。 (たった一人であの包囲網を抜けられる訳が無い) 対するジェラード捜査官は試行・台詞・行動全てが現実的。演じるトミー・リー・ジョーンズも本当に巧い。 こういうシンプルな面白い映画、最近見かけなくなったのが少々残念。 蛇足 チョイ役で登場するジュリアン・ムーアがびっくりする位に綺麗でした。 相対するジョーンズさんの笑顔は演技だけでは無いと思う。[CS・衛星(字幕)] 8点(2025-01-17 09:11:04)《改行有》

11.  レッド・ワン アメリカの方々に取っては「寅さん」みたいな存在なんですかね。[インターネット(字幕)] 5点(2025-01-10 13:17:39)

12.  IAM A HERO アイアムアヒーロー 《ネタバレ》 原作未読です。 NHKの「ファミリー・ヒストリー」での大泉洋の回を観て "これは何か彼の出演作を観てみたい”と思い、ゾンビ物好きの私が選んだのが本作。 選択した理由は微妙なものだったが、予想を大きく裏切り物凄く面白い作品だった。 大泉洋、拍手喝采の大活躍である。 どちらかと言うと社会の底辺に近い位置にいた主人公が、常軌を逸した世界で自らの「利=狩猟免許所有」を活かし生き延びて行く様は、一風変わったサクセスストーリーの様だった。 本作が白眉な所は、ゾンビの基本的習性の一つである「生前の記憶・習慣に倣った行動をする」のを大胆に解釈して映像表現している所。 特に後半の元高跳び選手が(脳は無いのに)人間達の束の間の秩序をぶち壊すきっかけになる描写は凄かった。 聞く所に因ると、原作は映画で描かれた内容以降もかなり濃い展開をする様だが、私は本作に留めおこうと思う。[インターネット(字幕)] 10点(2025-01-08 14:16:47)《改行有》

13.  フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン 《ネタバレ》 「捏造だ!」との声未だに高いアメリカの月着陸、ノーラン監督の「インターステラー」では実際にそうされている様な描写も有った。皆が実際に自分の目で確認出来る様になる迄、半ば永遠の都市伝説になる運命である題材を扱ったセルフパロディの様な作品。 CG技術発達の恩恵も有り、綿密な時代考証をしたであろう結果に基づく建物・調度品・クルマ・ロケット組立工程まで、その映像表現は見事の一言。 かの名作「APOLLO13」でも何となく模型っぽかったロケット組み立てシーンがあそこまで本物の様に見られるとは眼福な時代になったものだ。(APOLLO13の打上げシーンは除く、あのシーンは映画史に残る芸術の一つです) さて、実際の月着陸となるAPOLLOの次、アルテミス計画は2026/9の月着陸を目指して進められているとか。 アポロ計画最後の17号の月着陸は1972年、私はまだ5歳で残念ながら当時の事は全く覚えていない。 なので早くも来年に新たなる人類の月着陸に立ち会える事は極めて感慨深い。 「全世界の皆さん、これがAPOLLO宇宙船の着陸跡です」と言う生中継が絶対に有るはず。 今から楽しみで仕方がない。 余談 そのアルテミス計画で着陸する宇宙船の様子を月面から生中継しようと、お隣の国が極秘裏に計画しているそうな・・・  [インターネット(字幕)] 7点(2025-01-08 13:56:21)《改行有》

14.  エイリアン:ロムルス 《ネタバレ》 期待させておいてがっかりもいい所だったプロメテウス、微塵も捲土重来にならなかったコヴェナント、本作制作決定の報を聞き私は正直「この期に及んでまだ柳の下のドジョウに期待しているのかあんた達は!」と思った。 この様な感じで映画が不作の時期、ALIENシリーズが大健闘していたのはゲームの世界。 その名も「ALIEN ISOLATION」。 これが実に良く出来ており、プレイしながら私は「次に映画を作るならこのゲームをお手本にせい!」と本気で考えていた。 そんな中で鑑賞した本作、流石に世間の悪評を製作陣も耳にしたのか期待以上に面白い内容だった。 過去作の亜流コピー等々の手厳しい意見も目にするが、ポジティブに「次」に期待してしまう出来栄えだったと思う。 (作中、何とALIEN ISOLATIONと同じ様なシーンが有ったのには少々驚いたが)[インターネット(字幕)] 8点(2025-01-08 13:40:31)(良:1票) 《改行有》

15.  終身犯 《ネタバレ》 圧倒された。 こんな作品が有ったとは露ほども知らなかった。 主演のバート・ランカスターは当然の事ながら、脇を固める助演陣の演技も凄い。 文芸作品でも無いのに当時としては異例とも言える長尺(約2時間半)そしてモノクロ作品と言う、一見ではハードルが高そうな感を受けたが観始めたらラストまではあっという間。ここはジョン・フランケンハイマ―の采配が冴えている事の表れだろう。 作中で詳細は語られないものの、人を二人も殺めてしまった主人公は物語冒頭では粗暴でいつも何かに怒っているのだが、 そんな彼が偶然、雀の雛を拾い育て始めてからの感情の変化・表情や態度の変化の描写が素晴らしい。 看守に彼が初めて感謝の言葉を述べるシーン、「更生」になぞらえて人間の尊厳に付いて熱く語るシーンは本当に感動的だ。 健気な小鳥達の演技にも脱帽、一体どうやって撮影したのだろうかと思うシーンが沢山有る。 幕の引き方がいささか唐突過ぎる感も有るが、それを差し引いても10点満点は当然の採点。[インターネット(字幕)] 10点(2024-12-17 17:09:03)《改行有》

16.  プラダを着た悪魔 《ネタバレ》 アン・ハサウェイにエミリー・ブラント、大好きな女優さん二人が出演する本作、いつか観たいと思ってました。 本作に登場する女性陣の殆どは主役の二人は当然ながら、皆さんファッショナブルでプロポーションも抜群、 綺麗な人しか登場しないので男性には眼福この上ない作品かと。 スピーディな展開も観ていて楽しいです。 でも、私は自信を持って本作には0点を献上します。何ならマイナス百万点でもいいです。 「大人の冗談」が通じない私には合わない作品でした。 一体何なんでしょうか、あのパワハラの権化と言える傲慢極まりない編集長は。 私はエミリー・ブラントが風邪を押して出社し、このFU〇K編集長が会議室で皆に嫌味を言うシーンと パーティーに帯同させるシーンで0点確定させました。 ただ一言『おい休ませろよ、お前上司だろ!』です怒。 このFU〇K編集長、エミリー・ブラントに全編通じてただの一言も「ご苦労様」的な事を言わない。 後半のパリでの編集長離婚騒動が何故かお涙頂戴的な展開になってますが、全て自業自得では。 それまで仕事のノウハウ的な事など一切教えず無理難題ばかり押しつけ、 全てアン・ハサウェイが独力で切り抜けてきた事を知っている立場からすると、 パリで移動中の車の中でのFU〇K編集長の押しつけがましい説教や、 美談的な展開に持って行こうとする事には吐き気すら覚えた。 (出版されていないハリー・ポッターの新作を手に入れろ? 自分でやれ怒!) そして、一番頭にくるのは、観終わった直後に本作に対して良い印象を抱いてしまった自分に対して。 この映画、相当酷い映画だと私は思います。[インターネット(字幕)] 0点(2024-12-16 09:46:21)《改行有》

17.  シビル・ウォー アメリカ最後の日 《ネタバレ》 良く出来ているけれど、終始胸糞悪い映画。 私の大大大嫌いな、とても国家元首とは思えない程に品が悪く、いつも変な踊りをするあの男をモデルにしたとしか思えない本作の大統領。もし奴が生き延びる展開だったら0点にする所だった。 「こんなのは架空の話さ・・・」とは決して言いきれない内容。本作を劇場や配信で観て、妙にソワソワしているのは今アメリカに実際に住んでいる人達なのかと思う。 議事堂選挙と言う愚行から、あの男の信奉者達は自分たちの信条にそぐわない事が有れば暴力で解決しても良いと本気で思っている事が判ってしまったので、今や私に取ってアメリカは「金を貰っても行きたくない国」Worst3に入ってしまった。(他の国が何処かは敢えて伏せる)[インターネット(字幕)] 7点(2024-12-11 08:23:01)《改行有》

18.  マッチ工場の少女 《ネタバレ》 「枯れ葉」に続き二回目のカウリスマキ作品鑑賞... この監督にハマってしまいそうです。 実に約25年前の作品、「枯れ葉」の様な、現実は辛いけど何となく暖かい視点で物語が運ぶのかと思っていたら、 まさかのブラックな展開でビックリしましたが、行間の多い観る側に色々と思慮・想像させる語り口は同じでした。 そして、「枯れ葉」に於けるロシアのウクライナ侵攻と同じく、本作では中国の天安門事件が間接的に見る側に色々と考えるきっかけを与えてくれています。 朴訥な語り口、紡ぎ出される映像は抽象的ながらも、しっかりと社会派である所も好みです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2024-11-29 11:32:42)《改行有》

19.  人狼 JIN-ROH 《ネタバレ》 面白い。 ただ、主人公が中井貴一に見えて仕方がない爆。 恐らく作者は若いころの健さんをイメージしていた筈だが・・・[DVD(邦画)] 7点(2024-11-21 17:21:25)《改行有》

20.  BLOOD THE LAST VAMPIRE 《ネタバレ》 「バンパイアを日本刀でバシバシ切りまくるセーラー服の少女」って、文章だけだとなんのこっちゃ?なんですが、 これがまた痛快無比で面白い。 上映時間が短いのも良いです。 これに続く作品はすこぶる評判が悪い様で、アニメ・実写共に全く手を付けていません。[DVD(邦画)] 9点(2024-11-21 17:18:38)《改行有》

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