みんなのシネマレビュー |
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181. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 戦争だって笑える!ニンゲンの可笑しさはそこにある。上層部の見せる愚かさこそがニンゲンの愛すべきそして恐るべき顔。9点(2001-11-25 10:21:27) 182. オー・ブラザー! これぞアメリカ!ってな風景の中をオッサン3人が行く。これが「オデュッセイア」の大恐慌版だと観てて気が付いたヒトは偉い。ちっとも気が付かなかった。映画が終わってしまうのが残念で、いつまでも観ていたい気分になる傑作。9点(2001-11-17 13:30:41) 183. こころの湯 ストーリーの本筋が優れているのみならず、サイドストーリー的に語られる“中国風呂話”がどれも秀逸。最初はくすぐりかと思ったオー・ソレ・ミオがラストで感動を呼ぶ。英語題が「SHOWER」となっているが、西欧式のシャワーでは決して味わえない風呂のぬくもりを感じる作品だった。8点(2001-10-27 17:51:11) 184. 魔王 キリスト教の説話を下書きにしているようだが、それよりも「怪人赤マント」や「子取り鬼」を思い出してしまった。昔話や都市伝説に出てくる「人さらい」もアベルのように喜びと悲しみを半分ずつ背負って子供をさらっていたのだろうか。また、アベルが馬を駆って進む森が不気味で綺麗。山に行って感じるようなものを映画を見て感じるのは初めてだった。7点(2001-10-13 16:46:31) 185. フォーエバー・フィーバー コメディーとして観ても、家族ドラマとして観ても、恋愛ドラマとして観ても合格点。ダンスにハマッていくあんちゃんが愉快。 偽トラボルタもオモロイけど、漢の憧れはやっぱりブルース・リーやね。7点(2001-10-05 22:19:37) 186. ヴィンセント はじめから終わりまでどの瞬間も最高。少年の持つ闇への憧れと恐怖が見事な白昼夢のかたちをとって描かれ、ティム・バートンのエッセンスがすべて詰まっている。デビュー作としてこの7分間に勝るものはない。Nevermore!10点(2001-09-30 14:23:32) 187. シベリア超特急2 「ワンパターン」で「ご都合主義」。こんな誹りは免れようもないが、楽しんでしまったらその時点で水野監督の勝ち。いやもう、笑った笑った。芸達者なベテランキャストが揃ったゆえか、2作目で余裕が出てきたのか、前作に比べればだいぶ“観られる”映画になった。どんでん返しも落ち着いたものになり、ミステリーとしての成長が見える。それでもやっぱり「シベ超」は「シベ超」。随所に光る水野晴郎テイストは観客の度肝を抜いてくれる(特に階段落ち)。演出は向上しても演技の方はさっぱりで、直立不動の棒読み。上映前のトークショーで見所を自ら解説してくれた水野監督は、「計算してずっと動いてたんだよ」と言ったが。でも、そこがいい。「シベ超3」が待ち遠しい。4点(2001-09-29 19:58:10) 188. シベリア超特急 これぞ駄作。まさに駄作。ツッコミ体質の人は必見。特にクレジット後は「ええ加減にせえ」を連呼すべし。監督曰く、「4までは作りたいな~」「初監督でイロイロ遠慮したね」ってアンタ・・・。アレで遠慮してたんかい!と思いつつも山下将軍が登場するたびに、台詞を言うたびに爆笑してしまう自分が悲しい。サスペンスとしては3流、ミステリーとしてはそれ以下。ドラマとしても評価以前。が、しかし。割り切ってコメディーとして観れば活路はあるか?1点(2001-09-29 18:42:58)(笑:5票) 189. チェブラーシカ(1969) ほのぼの、ほのぼの。7点(2001-09-24 21:24:40) 190. 屋根の上のバイオリン弾き 面白うて、やがて哀しき・・・を地で行く作品。お人好しだがしっかりした信念を持つテヴィエとその家族のひたむきさに心を打たれた。ユダヤ人の暮らしや旧約聖書についてもっと詳しければさらに深く感動できたかもしれない。8点(2001-09-23 22:13:36) 191. ジーザス・クライスト・スーパースター ジーザスを神の子ではなくただの人間として描いているところが好きです。悩み傷つき神を疑い、そして神のために死ぬ。ユダもまた同じ。それらを見事に描き上げた、今から見ると思わず引いてしまうほどの70年代パワーにただ脱帽するのみ。10点(2001-09-16 16:57:34) 192. スタンド・バイ・ミー 近所の神社や植木畑が探検の舞台だったあの頃。時期的にはこの映画の公開と重なります。80年代も半ばを過ぎてから59年のアメリカ少年と大差ない事をしてたんだなあ。ここまで劇的なことは起こらなかったけれど、犬に追われるのも蛭に吸われるのも経験済み。9点(2001-09-16 16:45:29) 193. ライムライト 素晴らしい。辛くても苦しくても、人は素敵でありつづける。9点(2001-09-16 16:32:51) 194. ショコラ(2000) 典型的な御伽噺。めでたしめでたし。でもチョコはあまり美味そうに見えなかったな。それにしても、最後にちょっとだけ出てきたカンガルーは、娘の空想だと思ってたから不思議だった。6点(2001-09-08 11:22:12) 195. 2001年宇宙の旅 正真正銘のとてつもない映画。どうしようもなく不安を掻き立てる音楽(人声?)に五体を座席に磔にされ、映像で串刺しにされた気分。おまけにボーマン船長が鏡を見るシーンで地震が起きたもんだから場内ビビリまくり。こんな体験は生涯2度とないでしょう。ストーリーに関しては、アーサー・C・クラークの小説読んでから観たので十分理解できました。10点(2001-08-25 23:12:02) 196. タイタンズを忘れない 人種差別が表面化しやすいアメリカの話であるが、日本においてもこれと似た状況は多くの地域で残されている。この映画のように、壁を乗り越えられるだろうかと考えさせられた。加えて二人のコーチの葛藤と、添え物的味付けとして娘の対比がなかなか面白かった。7点(2001-08-18 22:22:40) 197. PLANET OF THE APES/猿の惑星 ティム・バートン・・・。期待してたのに。あ~あ。お猿の中ではケリー・ヒロユキ・タガワ演じるゴリラのクラルが良かった。6点(2001-08-04 20:54:25) 198. 千と千尋の神隠し 奇怪で珍妙、残酷で健気。そして暗がりの不気味さと根底にある明るさ。「もののけ姫」よりはずっと面白かった。けど、オチが予想通りで弱い。もう一発、ガァンと殴られるようなひねりが欲しかった。それから、粘液描写は前作で見飽きたので勘弁してください。ああいうのは苦手・・・。8点(2001-07-21 21:45:59) 199. 雨あがる 風景にある日本独特の湿度が感じられる作品。山があって川があって、木が生えていて、そして人が生きている。殿様をはじめとする城の侍の演技が少し変だったのが難点。7点(2001-07-10 22:30:01) 200. 顔(1999) テーマが暗いにもかかわらず明るい印象を残す藤山直美の名演技。そして、関西弁圏から九州弁圏への逃亡劇における登場人物の訛が耳に心地よい。方言で語られる映画が好きです。8点(2001-07-08 11:07:17)
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