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プロフィール
コメント数 900
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

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181.  犬部! 《ネタバレ》 実話ベースと言うことだが、現実にここまで自分の持つ理想通りに行動できる人がいたらそれはすごいな。昔よく、「口の付いたものは家に持って帰ってくるな」ということを家で言われたり誰かが言ってるのを聞いたりしましたが、命あるものを抱えるっていうのは本当に大変なことですよね。それが犬であれ猫であれ、金魚であれ人間であったとしても。 実際近所にも猫屋敷みたいになって家の周囲猫だらけでおそらく中では繁殖しすぎた猫たちがあふれてるんだろうなという家があります。その猫が外でよその家の庭に糞をしたり、車の下に隠れてたりボンネットに乗ってたり・・・。この映画を見て、中で死んでる猫とかもいるんではないかとか想像してしまいました。もし責任を持って動物を多頭飼育できる人がいるとしたらこの颯太先生みたいな人でないと無理なんでしょうね。仕事があり、家族がある人にはこんなまねは出来ない。 颯太先生は作中で持ち込まれた動物を全て無償で避妊・去勢手術していましたが、ちゃんと飼い主のある人からはお金を取ってたんでしょうか。それともどちらも無償でしていたんでしょうか。個人的にはどちらもきちんと正当な手術代は受け取って欲しいと思う。かかっている薬や器具のお金、設備のメンテナンス、手術代、それらを行う人材全てにお金がかかっている。本当はこういう颯太先生のような人に正当な報酬が流れるべきで、そうでない獣医にあまり報酬が出ないような形になれば理想なのだが。でもそんな制度を作ると今度はやたらと犬猫を繁殖させて避妊手術ばかりで儲けようとするような人が出てきたりするのかな。理想として制度がこうあって欲しいというのはあるのだが、それを悪用するケースまで考えねばならない行政の人も難しいだろうな。 エンディングテーマがとても良く、この映画のために作ったのかと思うほどの歌詞のピッタリ感。自宅でエンドロールまでしっかり見たのは久しぶりでした。[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-16 17:05:35)《改行有》

182.  仮面病棟 《ネタバレ》 原作既読でした。そのおかげで鑑賞前から作中の情景はおぼろげに想像できていたので、すっと話に入ることができました。 実際この田所病院のように、身元不明者を入院させてる病院ってあるんですかね。少なくとも自分はそういうのを見たことがなくて、あったらなんだか地元で変な噂でも立ってそうですね。そういう変な噂をフィクションの話にしたのがこの映画や原作なのかな。設定自体も好きですが、やはり原作者がミステリ作家の方なせいか、病院に隠し扉や隠しエレベーター。隠し部屋が満載なのがなんだかミステリー感があってワクワクしました。私も童心に帰ってこういう得体の知れない場所を徘徊して隠し扉を見つけたりしたいものです(笑) あと、やはり仮面というものは人に与える印象を大きく変えるものですね。『ジョーカー』よろしく、ピエロマスクはそれを見るものに恐怖や不安を与えます。が一転、仮面の下が自分の知ってる誰かだとわかると(実際はその人ではなかったわけですが)、途端に仮面への恐怖は収まり、しかも中身の人物が自分より下の人間だとわかるとむしろそれまでより強気になるという、複雑な仮面効果を見て取れました。 たぶん原作にはなかったような気がしますが、ラストの元首相の街頭演説以降のシーンは、正直要らなかったかな。元首相を暗殺したのかしなかったのか、したとして彼女は捕まったのか逃げ延びたのか、はたまた自害したのか。ラストが投げっぱなし過ぎて最後の最後で適当に放り投げられるのはなんだかスッキリしませんでした。あの記者会見もドラマチック過ぎて全然現実感が無かったですし。あんな会見で「もう憎むのはよせ!!」とかあんな劇場型のセリフ吐いたらそもそも会見打ち切られる。そしてその後あんな平和に病院で医者できないだろう。蛇足だったなあ。[インターネット(邦画)] 6点(2021-12-14 23:21:57)《改行有》

183.  ダーク・プレイス(2015) 《ネタバレ》 思ったより入り込めませんでした。 幼い頃に一家惨殺事件に遭い、幼くして一人生き残った女の子は取り調べで家族を殺したのは兄だと証言する。兄に関しては当時流行っていた悪魔崇拝をやっていただの少女に悪戯を働いただの悪い噂もあり、また本人も容疑を否定しなかったことから28年経った今でも刑に服していた。結果的に冤罪だったわけだが、なぜ兄は無実の罪を被ったのか、そもそもあの日何が起こったのか、それを詳らかにしていくサスペンスミステリーといったところか。 ただ見せ方の問題なのか、謎が解かれていく展開に普通ならわくわくしたりするのだが、これはあまり高揚感は湧かなかった。人物に魅力を感じなかったせいか。唯一癒されたのはデイ家の無邪気な少女たちでしたが、色々出てくるダメな人たちのせいで無邪気な笑顔が曇っていく様も嫌でしたね。 感情移入もできず、盛り上がりもない映画でした。[インターネット(字幕)] 4点(2021-12-12 14:10:02)《改行有》

184.  ザ・サークル 《ネタバレ》 大自然に囲まれた湖のど真ん中でカヤックを浮かべながらスマートフォンで何かを見る。全体を観た後で、冒頭のそんなシーンが何故か強く思い出されました。 全ての人間を「透明化」、つまりは個人情報やプライバシーの考えは捨て去り、全部すべて明らかにして生活しましょう。友人関係はもちろん、自分に来たメールもすべて公開。いつ誰と会ってどんな話をしたのかもすべて公開。起床から就寝まで、あるいは就寝中ですらすべて見せましょう。それが『サークル』の考え方ということらしいです。かなり極端な考え方なのですが、『サークル』が大会社で福利厚生がかなりしっかりしていること、see changeの導入でメイの命が助かったこと、そうして救われた命でメイが会社の広告塔として成功したこと、そしてそれを支える絶大なフォロワーによってこの極端な考え方はけっこう浸透してしまいます。この考えに賛同しないやつは異端だとでも言わんばかりの雰囲気が醸成される中で、意外とこれと似たようなことは現実もあり得るんではないかと思ってしまいました。 こういった場合、大半のフォロワーは見て楽しむだけの存在で、ただ面白ければ良いというその他大勢。でもそれが目に見えてメインストリームを握ってしまうという怖さがありますよね。一度できた流れは変えられない怖さがあります。 反面実際の話をさせて貰えば、じゃあみんな「透明化」したとしてメイのようになるかというとそんなことは絶対ないわけで。一日の時間は24時間で、その中で一人が見られるコンテンツは限られている。今回はメイがビッグコンテンツとなったおかげで色んな成果が出たわけだが、その成果が『サークル』利用者全てに平等に起こるわけではない。youtuberと同じで、一部の成功者以外はその恩恵を享受することなく埋もれていくんだろう。なぜなら時間は有限だから。自分の時間の全てを誰かのコンテンツを見るために捧げられないし、仮に捧げたとしても一部しか成功はしない。芸能人でもあるまいし、自分の生活を切り売りするようなことして、視聴者に搾取されるような感覚が個人的には嫌ですね。古い感覚なのかもしれませんが。 でも、私がよくいうセリフですが、やはりこういうSFチックな実際こういうものがあればどうだろう的な映画は好きです。色んな仮の話を考える機会があることは嬉しい限りです。[インターネット(字幕)] 7点(2021-12-11 14:41:21)《改行有》

185.  KOTOKO 《ネタバレ》 Coccoの歌と世界観が好きです。一時期はずっと聞いていて、今でもシャッフル再生でCoccoがかかったりすると嬉しくなります。彼女の歌の世界観を知っていれば、この映画にも入りやすくなるかもしれません。何も知らずに見てしまうと色々受け入れられないことがあると思います。そういった事前の心の準備ありきで鑑賞しました。 それでもやはり内容としては辛いものもありました。綺麗だな、素敵だなと思っている人が痛々しい目に遭ったり壊れていったりする様を見て嬉しい人はいませんね。世界が二つに分かれている、だけならまだ大丈夫だったかも知れませんが、分かれたもう一つが襲いかかってくるというのは恐怖でしかないですね。しかもどちらが幻かは分からないという。二つ見えてるもののどちらかが攻撃してきたら、自分は守るしか選択肢がないですからね。自分には守るべき子供がいて、その子を守ろうと反撃すると傷害となり住む家を追われたり、状況はどんどん悪くなっていく。ようやく世界を一つにしてくれた人も何故か消えてしまって、また世界は二つになって、、、。 見ている自分が手を差し伸べたくなる、そんな映画でした。差し伸べる、というと偉そうかもしれませんが、ただ同じ時間を過ごしてあげたいですね。手をフォークで刺されるかもしれませんが。めっちゃ痛いんだろうなぁ、あれ。 それでも彼女と子供が笑顔でいてくれれば。またその綺麗な歌声を聞かせてくれれば。そう思える映画でした。 単純に数字で良い、とか悪い、という評価が難しい映画ですが、率直に気持ちが動いた、感じるものがあったという点でここでのシネマレビューの評価基準では8を付けておきたいと思います。[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-08 15:15:32)《改行有》

186.  パーマネント野ばら 《ネタバレ》 冒頭から子どもがないがしろにされてて嫌な雰囲気だなと思っていたら、最後も母を探す子どもの姿に癒され、大人には全く癒されない映画でした。下ネタで盛り上がる大人がいることは当人同士がいいなら別にいいのだが、小さい子どものいる前でそれを平気でする神経は全くわからない。しかも街ぐるみでそんな雰囲気なんだから。出てくる男は女たらし、電柱カッター、DV野郎、ギャンブル狂。それに再婚の報告を自分ではなく娘にさせようとするオッサン。唯一まともだった愛する男も亡くし、おかしくもなってしまうかもしれません。 まずタイトルが店名だったことに驚きました。「永遠のバラ」的な意味だと思っていたら頭のパーマのことだったとは。そして内容はそのタイトルから限りなく遠く、、、下品で粗野な田舎と、そこでの暮らしに疲れて壊れた女性の話。 良かったところは、あまり無い。なおこは素敵な女性だったけど、子供を愛せていない姿が少しショックでした。他の人たちについてはすでに上述した通り。 なんだかたくさん映画を見てるうちにどんでん返し系ラストにも免疫ができてしまいました。良くも悪くも慣れてしまったのかな。新しい発見が少なくなってきたことがなんだか寂しいです。[インターネット(邦画)] 4点(2021-12-04 18:08:53)《改行有》

187.  バイオハザード: ザ・ファイナル 《ネタバレ》 見始めてみるとなんだか見覚えがあり、おそらくリリース当初に鑑賞していました。でも結局どういうふうにシリーズが終わったのか記憶がなかったので改めて鑑賞することに。 ほぼ全ての人類を死に至らしめたTウィルスを根絶するため、始まりの地ハイブへ行くという展開。やはり一作目はとても好きで、あの場所でのバイオハザードがもう一度見れるとなると自然とワクワクしてきました。 ・・・のですが、崩壊寸前の施設という設定のせいか全体的に薄暗すぎて見えにくく、ロケ地効果も今ひとつでしたね。結局製作サイドはあのレーザー通路を使いたかっただけなのかな??さすがにここまでしつこく使ってくると食傷気味です。あれ、海外では評判いいんでしょうか。走るゾンビの標準化やワイバーンのようなゾンビなど、敵の形態も変わりすぎてなんだか別の映画のよう。 SFはもちろんフィクションなんですが、「現実にこんなことが起こったら世界はどうなるだろう、自分はどうするだろう」などと考えながら楽しむもので、その設定の部分を何でもありにしてしまうとどう楽しめばいいかわからなくなる。決められた設定をはみ出さない形にしてほしかったと思います。 まあもう完結なのでこれでおしまいなのですが。でも自分をSF映画好きにしてくれたりゾンビ映画を楽しませてくれたシリーズとして、このシリーズに感謝したいと思います。長い間ありがとうございました。[インターネット(字幕)] 6点(2021-12-01 12:37:08)《改行有》

188.  461個のおべんとう 《ネタバレ》 両親は息子のことが大好きで、映画でよくみるような虐待やひどい叱責があるわけでもない。いたって大事に息子のことを育てているし、息子は息子でけっこう素直。人並みに親へのわだかまりや自分自身と環境への不満などはあるみたいだけど、基本的に勤勉で真面目な性格。自分で自分のことを責任持ってなんとかしようとする、きちんとした子供だと感じました。作中で語られるように、たしかに「これは毎日のお弁当の話で、それ以上でもそれ以下でもない」のかもしれません。 ただ、前半少し残酷だなと思ったのは、両親の離婚やその後の息子の人生について、父母両方ともに「あなたが決めていいのよ」「お前のやりたいことをすればいい」と選択の責任をすべて息子に振るのはちょっときついなと思ってしまった。そこはもう家庭の教育方針になると思うのですが。彼は高校に行き、まともな友人に囲まれ結果幸せな高校生活を送れたと思うのですが、仮に息子がグレて普段あまり人のいない自宅が変な友人のたまり場のようになってたらどうしたんでしょうね。そういう意味で『望み』という堤真一さん主演の、子供が不良グループに巻き込まれて死んでしまう、という映画を思い出しました。ぜんぜん描かれ方の違う映画ですが、場合によってはそういう可能性もあるんだろうなと思ってしまった。 はじめに書いたように、井ノ原さん演じる父親もまた母親も子供のことが大好きで、そこに愛情をかけることには余念がありません。ですが、変化し成長するのは息子ばかりで、父親はお弁当を作るようになったということ以外は特に変わらず。母親も高校3年間でほとんど出番なく。まあ「お弁当以上の話はない」と先にことわられてますけど。色々見せておいてあまり回収されないストーリーだったので、空中で放置されたような変な感覚のまま残されてしまったのがちょっと・・という感じで終わってしまったのがなんだか残念です。[インターネット(邦画)] 6点(2021-11-26 20:58:57)《改行有》

189.  バイオハザードIII 《ネタバレ》 この『3』が前作までと違うのは、超能力的なノリが受け入れられるか受け入れられないかにかかっていると思います。ちなみに私は後者です。ゾンビや他のモンスターを倒すのはあくまで純粋なアクションで、スタイリッシュな形にして欲しかったですね。超能力て。まあそうでもしないとあのゾンビカラスの群れは全滅させられなかったのかもしれませんが、それでも超能力なしであれをなんとかする演出を考えて欲しかったな。 しかしカラスがありとなってくるともうウィルス感染は蚊とかそういうレベルまで気をつけなければいけなくなってしまいますね。もうだめだわ。人類絶滅。蚊とかハエとかがウィルスに感染して明確に人を襲い出したらもう防御不可能。ウィルスが外に出るってのは本来そういうことなんですよね。まあ映画でそれされるとつまらないので多分やらないと思いますが。あと、砂漠ならゾンビに対して塀を築くよりも、穴を掘ったらいいのではないかと思いました。ゾンビって目の前に穴があっても直進して落ちるんですかね、それとも止まるんですかね?これだけ実験好きな会社ならそれくらいやってそうだけどね。 一旦ここらで原点回帰してほしい気持ちもあるが、一作重ねるごとに大風呂敷を広げる引きエンディングを生業としているこのシリーズでは、回帰とか縮小化は難しいのかもしれない。対策だけに身動きが取りにくくなる典型のように思えます。そう思うとなんだか悲しいな。[インターネット(字幕)] 3点(2021-11-23 09:00:32)《改行有》

190.  バイオハザードII アポカリプス 《ネタバレ》 昔から10数回観ているのに、なぜかレビューをしていなかった『バイオ2』改めて観てみました。私はやはり『1』と『2』が好きですね。アリスが超能力を使うことなく、銃火器や格闘などの純粋なアクションが格好いいので。今回『3』も同時に観ましたが、 ※以下、『3』のネタバレにもなりますので未見の方はご覧にならないようお気をつけください。 アリスが火を操ってカラスを全滅させたり、怪物の触手を目の前で止めたり相手を手を触れずに吹っ飛ばしたり、、、そういうのではないんだよなぁ。そこらへんが明確に『2』までとそれ以降で違うところですね。 本作は、ジルの登場シーンやネメシスvs S.T.A.R.Sなど、見どころが多くとても気に入っている映画です。英語の勉強にも使っていましたが、表現も分かりやすくて良いですね。ゾンビ好きなら一見の価値ありの映画です。[インターネット(字幕)] 9点(2021-11-22 10:28:30)《改行有》

191.  イヴの時間 劇場版 《ネタバレ》 この世界ではロボットに人の心は宿るという前提なんですね。旧型、新型によらずそれはどうやら皆同じらしい。自由意志がないと急にあんなカフェを訪れるわけはないし、急にオーナーが命令もしていないことを実行するはずがない。「〜はどうですか?」という提案くらいならあり得るが、実行までしてしまうとこれはもうロボットとは言えない。ロボットの利点は故障したり電源を失わない限り決められた行動を延々とやり続けられることで、例えば工場でロボットAが「最近自分のオーナーが疲れ気味だから早く帰ろう」とかロボットBが「今日は気分を変えて生地に混ぜる砂糖を少し多めにしてみよう」とかやり出したらもうロボットの利点は無くなる。この映画ではあくまで対人間の場においてロボットの心をどう扱うかということでしたが、その影響がどこまで広がるかと考えたときに、管理する側の人は難しいなと思いました。 そもそもなんでロボットが勝手にあのカフェを訪れたのか、なんでログにあんな言葉が残されたのか、もう少しきちんと語る映画でも良かったかもしれません。[インターネット(邦画)] 5点(2021-11-22 09:40:26)《改行有》

192.  こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 《ネタバレ》 賛否両論ありそうな映画ですね。実話に基づくとは言っても映画だから、良くも悪くも誇張されていたり場面の切り取りなどはあったかと思いますが、それを抜きにしても個人的には好きになれない部分が多かった。 似たような設定の映画で『最強の二人』を前に見たのですが、その時の感想を抜粋: {世の中には肉体的・経済的・人間的な差が必ずあり、人と人は決して「平等」たりえないなと改めて思いましたが、人と人が「対等」になることは充分できるんじゃないか、そう思わせてくれた作品でした。} で、この映画の鹿野さんはしきりに「オレと君たちは対等」と言いますが、 「バナナ食べたい。無いの?買ってきて」 「ドムドムバーガーじゃ無くて頼んだのはモスバーガーだよ!わかってねーなー」 「今日の夜空いてる?どうせ何も無いんでしょ?」 ・・・対等?? ボラがいないとオレは死んでしまうんだということを盾に取った圧力の面が強すぎて、うまく彼のことを飲み込めない自分がいました。命に関わることはまだ仕方が無いとしても、バナナが欲しい程度のことなどはもっと相手のことを思って発言できないものなのか。あんな言い方も「実話に基づいた」というのであれば私は単純にこの人のことを好きにはなれない。『最強の二人』は本当に互いのことを一人の人間として認め合い、その関係の中で言いたいことを言い合う関係が見ていて気持ちよかったのですが。この二作、似ているようで全然違う。 ボランティアの意義は分かるし彼のように筋ジストロフィーなどで体の自由のきかない人がああいった手段で人を集めて病院に世話にならない自立の道を開拓したことはすごいと思うし尊敬できる。ただ、人として好きになれない。それだけでした。 もし自分が実際にこの物語の誰かになったとしたらまた感想は全然違ったかもしれません。[インターネット(邦画)] 6点(2021-11-19 22:24:43)《改行有》

193.  9人の翻訳家 囚われたベストセラー 《ネタバレ》 最近ずっと邦画ばかり見ていたので、久しぶりに洋の感じが見たくなって鑑賞。作品はまあ普通で、設定に引かれて見た映画、という域は出ませんでした。 作品そのものより、実際こういうことがあるのかなということと、実際こういうことがあったとしてどんな方法があるだろうということは結構考えました。まず実際あるとしたら全世界で話題になる超大作ということになりますよね。ハリーポッターシリーズとかどうだったんでしょうね。ひょっとすると村上春樹さんの著書なんかもこういうことがあったのかも?少しワクワクしました。 あと実際にあったとしたらこういうやり方もまああり得そうですよね。インターネットが普及して、誰でもカメラ(付きの携帯)を持っていて、その場でいくらでも送信できる。メールのタイマー設定だっていくらでも可能だし、情報セキュリティの難しさというものを改めて感じます。9カ国語まで同時にリリースするような世界的な超大作なんてまあ滅多にないだろうし、管理する側もノウハウ無いでしょうしね。作中のような設定もある意味当然と思いましたけどね。むしろ完全監禁ではなく仕事が終われば外に出られるって、普通に漏洩するわなと思いました。じゃあどんな方法がいいかと言われるとなかなか難しいですけどね。ここまで話題になってるんであれば普通に原語版をリリースして、その後公に翻訳家に依頼するというのもアリだと思う。9ヶ国語同時リリースというのがなんとも難しいですね。ここまで考えると、オリジナルの漏洩リスクを負ってまで同時リリースはそんなにメリットのある話では無いと感じました。今どきは、「漏洩した」ということにしたステルスマーケットみたいな手法もありますし。 あと作家>翻訳家問題もありますね。国によって職の価値も違ってくるんでしょうが、個人的には翻訳家も立派なクリエイティビティが要求される仕事だと思います。特に日本語のそれはかなり技術が要求されると思います。要所の和訳本とか結構苦手なタイプなのですが、その分読みやすい本にあたるとそれだけでその作品の評価も上がったりしますし。作品の良いところをスポイルせずに、わかりやすい表現に落とし込むって面白いと思いますけどね。 、、、と全然映画のレビューじゃなくてすみません。でもそういうことを考える良い機会になりました。そういう意味では面白かったかな。[インターネット(字幕)] 6点(2021-11-14 13:31:48)(良:1票) 《改行有》

194.  鍵泥棒のメソッド 《ネタバレ》 あのまま桜井さんが殺し屋に、コンドウさんが貧乏役者のままで人生過ごしたらどうなるか最後まで見てみたかったですね。一時的に立場が変わっても、成功するかどうかは人間性次第だってことがよく分かりますね。グチャグチャだったアパートがコンドウが住むようになって以降間違えるように綺麗になっていたり、逆に桜井がコンドウのマンションに住み始めると瞬く間に汚くなってしまっているところが二人の対照性がうまく描かれていました。 広末さんのキャラも、あそこまで極端に几帳面な人はいないけど、でもいたら面白いなってくらいの感じでちょうどいい。あと香川さんはなんだか何をやらせても既視感があるにも関わらずどの役をやらせてもしっくりきますね。それこそ殺し屋の役をやっても記憶喪失になって誠実な男を演じても役者としてチンピラを演じても。味がある、濃い役者さんです。 物語はシンプルですが、テンポ良く進むので飽きることなく楽しめました。きちんと整理されたコメディだと思いました。[インターネット(邦画)] 7点(2021-11-14 10:42:10)(良:1票) 《改行有》

195.  ハチミツとクローバー 《ネタバレ》 そっか。これって少女漫画が原作なんですね。言われてみれば納得です。でもそんなにゴテゴテした少女漫画然としたものではなく、芸術家の卵たちの人生や作品に対する葛藤を見れた、っていう感じです。面白かった。 芸術品についてはよくわかりませんが、作品にひたむきに取り組んでいる人を見るのは好きです。この映画なら、はぐみさんがまさにそんな感じの人。ゴツいヘッドフォンで周りの音を全て遮断するようにしながら作品と向き合うあの姿は確かに魅力的でした。竹本君が一目惚れするのもなんだかわかります。森田君は天才肌という感じですが、アーティストというより旅人という感じ。一箇所にじっとしてるタイプじゃなさそう、人間関係も。はぐみさんとなんとか仲良くなろうして、実際少し仲良くなり始めた竹本君が、急速接近するはぐみさんと森田君になんとも言えない気持ちを抱くシーンはなんだか切なかったですね。ストーカーの真山君と、彼を好きな山田さんの気持ちだけはよくわからなかったな。とにかく相手が好きだという気持ちだけはわかりました。 抑えきれない、飲み込みきれない誰かが誰かを好きになる気持ちというものを見ることができました。この映画では若い男女の物語でしたが、いくつになってもそういうものを忘れずに過ごしていきたいものです。[インターネット(邦画)] 8点(2021-11-13 14:38:54)《改行有》

196.  鈴木家の嘘 《ネタバレ》 見る前に思っていたイメージとはだいぶ違っていた。変な表現ですが、きちんとしたヒューマンドラマでした。溺愛していた息子が引きこもりで、ある朝母親が食事を作って息子を呼びに行くと首をくくって死んでいた。それを見てショックを受け大けがを負った母親は記憶喪失に。残された父親・娘・母の弟などの親族は何も知らない母のため、息子がまだ生きていると母親に嘘をつき続ける。 見ながらずっと感じていたのは、娘が一番かわいそうだなと言うこと。娘も立派な母親の子どもなのに、母親は息子のことばっかり。あなたの子どもはこっちにもいるんだよ、と何度言ってあげたくなったか。記憶を失い知らないこととはいえ、息子の肩ばかり持ち、昔のことを息子に謝れだとか、親類の結婚式に息子の誕生会を無理矢理入れ込んだり、そこでもまたビデオメッセージで娘に息子への謝罪を促したり。母親のために頑張って嘘をつき続けてきた家族の気持ちはどうだったんでしょうね。本当のことを言ってやりたい、でも言ってしまうとまた母親が手首を切ったりしてしまうかも知れない。家族の葛藤がひしひしと伝わってきました。最後の最後で、川に入水自殺しそうになる娘を母親が止めてくれて本当に良かった。愛すべき子どもがそこにもいることをようやく気づいてくれたんだなと思いました。 息子の浩一が実際に何故死んだのか、理由は?背景は?色々と憶測や推測が出てきますが最後まで明るみにはなりません。しかしこのようなことが実際に実社会で起きてもきっと同じ事になるでしょう。記憶喪失云々は別にして、結局自殺の理由なんて本人しか分からず、残った家族や恋人などはその人に辛く当たってしまった過去の記憶を探ってそれが本当の理由であるかどうかも疑心暗鬼のまま自責の念に駆られるんでしょうね。それはとても苦しいことだ。酔いに任せた流れとはいえ、北別府さんが鈴木家の嘘をぶちまけたことは鈴木家としても良いきっかけだったんだろう。最後には母も含めて家族みんなで兄の死と向き合うことになって良かった。ほっとした。[インターネット(邦画)] 7点(2021-11-13 07:57:01)《改行有》

197.  樹海村 《ネタバレ》 『樹海村』と言うタイトルと、作中での「樹海には自殺しようとして死にきれなかった人たちのコミュニティが存在する」という設定からそういうものを想像(期待?)していたのですが、全然そんなものが出てくる気配はなく、ただただ変な箱が出てきたら人が死ぬフラグが立つ話でした。コトリバコ?というのですか?他の方のレビューを拝見してるとそっち方面では有名な代物らしいのですが、寡聞にして存じ上げませんですみません。 「〜村」というシリーズにしたいという優先順位が勝ってしまって、面白いものが作れなかったのかな。この映画は名付けるなら『コトリバコ』とでもすればいいのにってくらいメインは箱。「村」的なものはほとんど見ることができず話が終わってしまいました。 最近ホラーというジャンルに対して、悪い意味でハードルが下がってしまったように思います。ITの発達により、誰とでもどこからでも連絡が取れたり写真を撮れたり。「そこにあるもの」や「そこにないもの」に対して考える機会が減ってしまったように思う。そのせいなのか、唐突に化け物が出たり人の人格が変わってしまったりしても「怖い」というより「何してるんだろう」という感じ。 『リング』や『らせん』などのホラー作品は昔大好きでした。今のホラーが楽しめないのは時代のせいなのか、自分のせいなのか。どっちなのかな。[インターネット(邦画)] 3点(2021-11-11 20:57:14)(良:2票) 《改行有》

198.  嘘八百 京町ロワイヤル 《ネタバレ》 前作に引き続き鑑賞。やはり私はそもそも骨董品に興味はないようだ。基本、お皿やお茶碗など使ってなんぼだと思っているので、、、絵画とかならともかく飾るようなお皿とかよくわからない。もっと言えばそれを高値で取引したり偽物で儲けようとするのもよくわからない。まあ物の価値は人それぞれということはわかってますが。 京町ロワイヤルということで色んな京都の景色が見られるとも思ったんですが、期待していたほどに「京町」感も無かったです。渉成園は出てきましたが、他の寺社仏閣や京都の街並みはほとんど出ず、それ目当てだった私のような視聴者には空振りになってしまいました。残念。 今回は「はたかけ」というお茶碗を用いての詐欺ストーリーということですが、茶碗の欠け具合であったり歪み具合は千差万別で、いくつも贋物が作られるわけですが高名な鑑定士が見てもどれが本物やらわからなくなってしまうという。それならなおさら茶碗の価値ってなんだろうと思いましたね。 唯一良かったのはエンディングでのはたかけのCG。茶碗の継ぎ合わせの模様から枝が伸び、ひとつの木のように描かれたCGがとても綺麗でした。[インターネット(邦画)] 5点(2021-11-10 17:50:31)《改行有》

199.  嘘八百 《ネタバレ》 キャストが中井貴一さんと佐々木蔵之介さんということで興味を持ち、タイトルから察するに詐欺師かなんかの話かなと思って鑑賞。全然別の映画で美術品を扱う作品を見て、良い美術品を見つけてそれをさらに高値で他の人に流す仕事の価値がよくわからず面白く感じなかったことを思い出しました。この映画もそういうやつかなと、途中まで諦め半分のような気持ちで見ていましたが、「本物より良い贋物を作る」と佐々木蔵之介さんが本気モードになってからはなんだか作品に血が通ったのを感じました。たとえそれが偽物でも、何かを本気で作るということは何だか惹かれるものがありますね。砂にこだわり焼きにこだわり色にこだわり、、、何かのイメージに寄せて騙すという目的を除けばそこには本気の作家が一人いるだけ。茶碗製作のシーンは好きです。 あとはそれを品評会に出しもっともらしく演説を打つのもまあ見せ場でしたが、そちらはまぁまぁ、、という感じ。中井貴一さんのほうの役柄にあまり魅力を感じなかったせいかなあ。何にも知識がない人の家の蔵を覗いて、価値あるものをそうでないと偽って安く買い叩く姿は少し嫌悪感を覚える。まあそもそもあんな風に急に訪れた人に蔵なんか見せませんけどね。 最後はこういう映画でありがちの、騙したつもりが騙されて終わりエンディング。どっちにしてもあまり後味良い終わりかたではないのでスッキリはしませんでしたが。次作は京都編ということでしたが、中井貴一さんに熱を感じる作品にしてくれたら嬉しいです。[インターネット(邦画)] 5点(2021-11-07 11:32:25)《改行有》

200.  私をくいとめて 《ネタバレ》 つい最近観た『勝手にふるえてろ』に何だか似てるなぁと思っていたら、やはり【タケノコ】さんがすでにおっしゃっていました。共通点は、彼氏がいない独身女子が仕事や人間関係などの日々の出来事に対して脳内で色々突っ込んだり妄想を展開してみたりするということ。『勝手にふるえてろ』のほうではあくまで主役の女子本人が脳内一人芝居を行うのに対し、本作『私をくいとめて』では、A、という自分の中のもう一人の自分との対話が中心になります。Aは自分の中にいるもう一人の自分として、主役の彼女に冷静に助言をします。Aの存在は彼女にとって当たり前にいてくれる存在でありすぎて、一度Aを失った時の喪失感を彼女はとても恐れています。現実には自分を好いてくれる男性がいて、自分も彼を大好きなのに、そうなるとAを失うことになるんではないかと怖がる彼女はなかなか現実の恋愛を前に進めることもできず、、、と、作品概要のようになってしまいました。 比較ばかりであれですが、『勝手にふるえてろ』より本作のほうが毒気は少ない印象です。周囲の誰かに対してではなく自分の中のもう一人の自分であるAとの対話が中心になっているからかもしれません。私自身も外に出すより心の中に葛藤やら何やらを溜め込むタイプなので、自分なりのAとの対話をしてるのかもしれません。勇気を出して飛行機に耐えて海外の友人宅を訪れたら、友人の旦那家族勢揃いのサプライズって。こう言うタイプの人間には辛すぎるなあ。セクハラを目の当たりにして心がざわざわする気持ちもわかるし、主役ののんさん演じる黒田さんに色々感情移入してしまう映画でした。 この映画も、女子だけでなく、色々人間が抱える心の声などを可視化して見ることのできる良い映画だと思いました。他の人もこういうふうに思うんだ、感じるんだということを見れるっていいですよね。[インターネット(邦画)] 8点(2021-11-04 16:12:09)《改行有》

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