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181.  スノーマン<TVM> 《ネタバレ》 泣いた。泣いた。不覚にもわたくし、この歳、もう30過ぎてるのに、今頃になって恥ずかしながら初めて見た。ここでの皆さんの評価の高さが気になってどうしても観たくて観たくて、近所のレンタル屋さん、片っ端から探したけどどこにもない。我慢出来ずにDVD購入!こんな凄いアニメとは知らなかった。30分にも満たない時間の中で少年の無邪気さとスノーマンの無邪気さ、そして、自分は少年とは別の生きもの、雪であるが為に、最後は消えてしまう運命という哀しさ、少年とスノーマンが楽しそうに遊ぶ場面はどれもが観ていて楽しい。スノーマンが果物を顔に当てる場面のあの時のスノーマンの顔の面白さ、スノーマン自身も思い切り楽しんでるのがよく解る。だからこそラスト、マフラーだけとなってしまう場面は泣けてくる。特典映像の中でデヴッド・ボウイが語っている子供の頃にゆきだるまを作った話、スノーマンがくれたマフラー、彼は本当にいたんです。そう!この台詞に夢なんかではない。いや、実際は夢でも、それが宝物であるように例え、夢であっても信じることの素晴らしさ、いつまでも子供心を忘れないという素晴らしさ、人間、年齢と共に夢なんて信じない。そう思ったり、段々と疑い深くなってしまうものです。でも、この作品を観ると夢って良いなあ!純粋な子供の気持ちに帰れる映画として、良いものを見せてもらった気がする。こういう作品こそ全ての子供達に見せてあげたい。[DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2010-12-29 22:05:44)(良:1票)

182.  ナイトメアー・ビフォア・クリスマス 《ネタバレ》 気持ち、心情を表すのに最も解り易いのが歌である。そんな歌に込められた思いを人形を使って人と同じように描き切っている所がこの映画は単なるアニメ、人形劇ではない素晴らしいところであり、主人公ジャックが初めて見た子供達がおもちゃで遊んでいる場面の美しさ、ここで自分もあの子供達を驚かせてあげよう。喜ばせたいとサンタになってプレゼントを渡すことを計画する。しかし、思っているように上手くいかない中で、そんなジャックを心配し見守るサリーの何という可愛さ、健気さがこれまた上手く描かれていて、この映画はミュージカル仕立ての美しい恋愛映画でもある。ジャックが初めて自分の犯した事の重大さを知り、自らの手で本物のサンタクロースから奪い取った服装を返そうと、ブギーに人質となってしまっているサンタクロースとサリーを助けに向う場面、その後の本物のサンタクロースへの謝る姿と本物のサンタクロースからのプレゼントを貰って喜ぶ子供達の嬉しそうな顔、最後、月灯りの中を二人手を取り合いながら愛を確かめ合うジャックとサリーの美しさは人形というよりもまるで人間のようである。人形にも人間と同じ美しい心があることを見事に描ききったこの素晴らしいアニメ、人形劇に感動せずにはいられない。[DVD(字幕)] 9点(2010-12-19 20:46:41)

183.  愛が微笑む時 「愛が微笑む時」ってタイトル通り、正しく愛が微笑んでいるような映画である。幽霊となってからの四人の表情の豊かさとロバート・ダウニー・Jrの演技の上手さとのバランスの妙、作品全体を包み込む優しさ、色んな愛が感じられる良い映画を観た気持ちになりました。ところで、とらやさんのコメントを見てなるほどと思ったことがある。人間、生まれてくる時もたった一人、死んで行く時もたった一人でございます。何と寂しいことではごさせいませんか!天に軌道がある如くと、私は寅さんが「男はつらいよ・口笛を吹く寅次郎」の中で言う台詞が頭に浮かんできて、この映画のあの四人の死者達が一人、一人、バスの中へと天国へと旅発つ姿を観ると寅さんって当たり前だけど凄いこと言うよなあ!と感心させられるし、おっと、話がそれてしまっているのでもう一度、この映画についての感想を言わせてもらうと、この映画は人間的な優しさ、愛情に満ちていて本当に「愛が微笑む時」の皆の顔付きの素晴らしさ、人を思いやることの大切さを色々教えられたそんな素晴らしい映画です。こういう映画が私はもっともっと観たい。最後にこの映画の素晴らしさを教えてくれている皆さんに「ありがとう」て気持ちにさせられました。[DVD(字幕)] 9点(2010-12-11 10:59:16)(良:1票)

184.  トイ・ストーリー 《ネタバレ》 人間の前では単なるおもちゃの存在であるものの、おもちゃ同士の間ではまるで人間のように心を持つおもちゃたちの存在こそがこの映画を素晴らしいものにしている。ただ遊んで欲しいと願うおもちゃたち、大人になるに連れ、そんなおもちゃの存在が邪魔になってきて物を大切にしない人達がこの世には沢山、存在する。そんな大人達に対して物の有り難さ、大切さを教えてくれているようで何とも考えさせられる上に魅力的なおもちゃの会話、友情の前に感動せずにはいられない。最初は嫌な奴だとバズに対して思っていたウッディがバズを同じ仲間として受け入れる。その姿に同じおもちゃである以上、例えそれがどんな立場にあっても相手を受け入れて、共に戦い、おもちゃを大切にしない悪ガキのシドから逃げて、自分達のことを心から愛してくれているアンディの元へと戻っていく姿に真の友情というものを思い出さしてくれていて、友達の大切さ、有り難さを知ることが出来る。アニメだからって、子供向けだからってこの映画の奥の深さには関心させられるし、頭が下がる。こういう素晴らしい作品にはアニメだからというような区別など一切無しに評価したいし、嫌な事件ばかり起きる今のこの物騒な世の中で一人でも多くの方がこの映画を見て、笑い、感動し、楽しむことが出来ればもっともっと良い世の中になるばずである。実のことを言うと私自身、このシリーズ、初めて観たのが今年公開されたシリーズ3作目でして、それまでは正直、あまり観たいとも思わずに馬鹿にしていたけど、誰もが絶賛していたので観て感動してしまい3回も映画館で観てしまうほどであり、そんな中でのこのシリーズ第1作目の観賞である。たかがおもちゃの世界だなんて馬鹿には出来ない映画として、私はこのシリーズが大好きになった。次の2作目を観るのが凄く楽しみである。[DVD(吹替)] 9点(2010-12-09 21:43:47)

185.  チェブラーシカ(1969) 可愛い。とにかく可愛い。もう可愛い以外の誉め言葉が浮かんでこないぐらい本当に可愛い映画だ!チェブラーシカのあの瞳、観ているだけで癒される。毎日の仕事の疲れも、嫌なこともこの映画を観れば全て洗い流してくれる。そのぐらいとにかく観ているだけで嫌なことを忘れさせてくれる。あのワニのゲーナの後ろをくっ付いて歩く姿、ゲーナの奏でるアコーディオンの響きの楽しさ、楽しくて楽しくて仕方ない。しかも楽しいだけでなく、哀愁を感じさせる。どうも今の世の中、ちょっとしたことですぐに怒って人を殴ったり、つまらない理由で殺人を犯したりとそんな嫌なニュースがやたら多過ぎる。この映画を観れば絶対にそんなおかしな犯罪に手を染めるようなことなどないのに!この映画は単なるアニメの面白さを超えて、心の温かさを感じるし、一人でも多くこの作品に触れることで犯罪のない素晴らしい世の中になることを祈る。皆さんの素晴らしいコメントとこの高得点を信じて借りてきて本当に良かった。[DVD(字幕)] 9点(2010-11-28 21:47:45)(良:1票)

186.  がんばれ!ベアーズ 《ネタバレ》 今から何年も前にまだ私が小学生の低学年だった頃、日本でもこの映画と同じように野球を題材にして子供達の成長を描いた「がんばれ!レッド・ピッキーズ」というドラマが放送されていたけど、あのドラマが大好きな私にはこの映画も同じような気持ちにさせられて愛しく思えてきてたまらない。野球は大人と子供の心のキャッチボールである。大人から見たらまだまだどうしようもないガキどもが野球という素晴らしいスポーツの楽しさを知る。この映画はそんな映画としてとにかく観ることが出来る。あれだけ負け犬のような腐った心しかなかった子供達が勝つ喜びを知る。この勝つ喜びは今まで負け続けて一度も勝ったことのないベアーズの子供達にとっては大きな励みになることであろうし、逆に今まで負けたことがほとんどないヤンキースのチームメート、特に監督の支持に従わず、飛んできたピッチャーゴロを取っても一塁に投げなかった少年、ここで初めて自分の本当の気持ちを監督にぶつけるその姿は痛いほどよく解る。勝つことも大事だけど、ただ勝てば良いんじゃないということをあのヤンキースのピッチャーの姿から見て取れるし、またチームメイトの勝利を優先する為に補欠でいることを選ぶ少年、色んな姿がこの映画を見ていると仲間意識の大切さを教えられるし、この映画は単なるスポコン映画でない色んな人生に対する教訓を子供達の姿を通して大人は教えられるそんな素晴らしい映画である。[DVD(字幕)] 9点(2010-11-28 11:38:08)(良:1票)

187.  黒い画集 第二話 寒流 黒い画集シリーズの中で最後に観ることになった本作を拝見して、思ったことはやはり映画は脚本が命であるということと、緊張感を生む為の演出においてもこの鈴木英夫監督という監督さんはどうすれば良いかってことをよく解ってる。人物描写の上手さ、金が金を呼び、どんどんと金に埋もれて行く人間の醜さ、欲の塊から崩れて行く人間の儚さ、池部良の怯える顔、どんどんと悪女としての顔を出す美しい女の中にこそ隠れている男を惑わす女、新珠美千代、この二人の演技もさることながら池部良演じる銀行員の課長の常務の平田昭彦の何たる醜さ、この映画は人間が如何に金の前には弱く、男は女に弱く、そんな女の前に男は身体では解っていても思っている通りにはいかないというその全てを徹底してさらけ出している映画として、とにかく恐い。サスペンス映画としても勿論のこと、人間ドラマとしての面白さ、最近のサスペンスでは物足りない。そう感じてる人にお薦めの本格サスペンスの傑作です。最後にこの映画の主人公を演じている池部良、「青い山脈」や「昭和残侠伝」シリーズと並ぶ池部良自身の代表作の一つとして、遅くなりましたがご冥福を祈りつつ失礼します。[DVD(邦画)] 9点(2010-10-31 10:09:08)(良:1票)

188.  恋人たちの予感 《ネタバレ》 好きだ!この映画のどこが良いのか?て聞かれると答えるのに苦労するけど、好きなものは好きだからどうしようもない。そう答えるしかない。とにかくメグ・ライアンが良い。もう完全にこの映画はメグ・ライアンだから良いのである。ビリー・クリスタルとの二人の食事のシーンでのメグ・ライアンの喘ぎ声、あの時の演技、声、顔付き、どれもが良い。下手なアダルトビデオよりも興奮できる。←下手なアダルトビデオてどんなんだよ?という質問、突っ込みはしないで頂きたい。メグ・ライアン演じるサリーがサンドイッチを1時間半かけて注文しようが、夏に風邪をひこうが、眼を細めて話そうが、全てを受け入れるビリー・クリスタルのかっこ良さ、見た目はどう考えても二枚目なんかではない。三枚目なハリー(ビリー・クリスタル)が良い。全くもって嫌味の無い。本音と本音のぶつかり合いをテンポ良く見せてくれているこの映画が私は好きです。 二人で別々の部屋で同じ時間に同じ映画を見ている。あの映画が私の好きな映画でもある「カサブランカ」てのも良い。メグ・ライアンの下手くそな絵だって愛しく思えてしまう。とにかくメグ・ライアン、メグ・ライアン、メグ・ライアンの魅力でいっぱいの映画である。[DVD(字幕)] 9点(2010-09-12 21:32:05)

189.  柳生一族の陰謀 《ネタバレ》 深作欣二監督作品について私は苦手意識がある。それでもこの映画を見ようと思った理由はイチにもニにも東映時代劇のオールスター勢揃い、魅力的なキャスティングに惹かれたからである。昨今の時代劇では絶対に見る事の出来ない本物の映画スターたちによるこれぞ映画、はっきり言って今の全く面白くもないキャステングにも全く魅力を感じない。ただカツラを被って刀を振り回しているだけの今の時代劇なんかとは全く違う凄さ、面白さ、作品全体に常に殺気が漲っていてとにかく面白い。主演の萬屋錦之助の圧倒的な貫禄、ただいるだけで絵になるその存在感、それは三船敏郎にしても同じである。萬屋錦之助と三船敏郎のツーショットなんて考えるだけでもワクワクする。更に千葉真一、松方弘樹、西郷輝彦、原田芳雄、その他にも東映ヤクザ映画のキャスト、成田三樹夫、金子信雄まで、挙げたらキリが無いほどのスターによる共演、誰一人として眼を離せないワクワク感、緊張感、女優陣も豪華、中でも大原麗子の美しさ、可愛さは輝る。日本は良い俳優が男優、女優とこの頃はとにかく揃っていた。ラストの萬屋錦之助の「これは夢じゃ~!」というあの叫び声はまるでこの映画そのもののようである。こんなに凄いキャストを揃えたことが夢のようだと言わんばかりである。この映画に出ている人達で今はもう亡くなってしまってる人が何人もいるけど、もうこんな贅沢なキャストの時代劇は作れない。二度と観れないと思う。[DVD(邦画)] 9点(2010-08-13 12:26:46)(良:1票)

190.  人間魚雷回天 《ネタバレ》 映画の前半で木村功の玉井少尉が叫ぶ、声に出して言う「死ぬのは怖くないのか?」「俺は怖い」というあの場面、戦地で亡くなった被害者の写真をバックにして本心を語る所などは人間の本音の部分、思っていることの全てをぶちまけている。誰だって戦争になんて行きたくもないし、戦争なんて無ければ良いのにと思っていても声には出して言えないのがこの当時の状況であるように感じるし、それは玉井少尉だけでなく、他の人間も皆、同じである。宇津井健の村瀬少尉が亡くなったと思われていたのに、生きて帰ってきたと知った時の仲間の姿には彼ら全員の思いが伝わったからこそ生きてこれたと思えるぐらい仲間への意識、それが戦争という中で生まれる人間としての優しさなのではないだろうか?加藤嘉と岡田英二の二人の会話の中での岡田英二の「戦争は人間が始めたものであり、終わらせるのも人間である」というような台詞がこの映画を通して松林宗恵監督が最も言いたかった部分であるように私には思えた。この岡田英二の言葉こそ時代に関係なく、世界中の人々へと聞かせてやるべきであるように思うし、また、戦争というこのあってはならない中で恋人との悲しき別れと再会のどちらも経験し、だからこそ「俺は死にたくない。戦争は怖い。」と訴える玉井少尉(木村功)の言葉の重みがひしひしと伝わってくる。この映画は戦争映画だけど、恋愛映画でもある。色んな意味で人間の本音、仲間意識、その他人生に対する悲しみもあれば喜びもあるし、だからこそ人は人として大きくなれるのだというそういう力強いメッセージを感じさせられる映画であるし、松林宗恵監督自身が戦争を経験しているからこそここまで描ける作品である。日本人ならいや、世界中の人に一度は見て欲しい映画でもある。[DVD(邦画)] 9点(2010-08-12 08:44:49)

191.  さよなら子供たち 《ネタバレ》 ルイ・マル監督自身の心の叫びのようなものがひしひしと伝わってくる。監督自らの幼かった頃の体験、戦争が親友を引き裂く。子供にとっては戦争なんて、大人達の、また国の身勝手さの前には何もすることが出来ないという叫びが静かに訴えかける作品になっている。二人の少年の友情と別れ、けして、大げさに叫んだり、わめいたりもしない。戦争映画ではあるけど、派手なアクションシーンもない。ラストのジュリアンとボネの別れのシーン、手を振るジュリアンに対して、それをただ眼で追うようにして、別れをする場面の悲しさ、お互い、もっともっと好きなことを語ったり、遊びたかったに違いない。だからこそ余計に心に染みる別れの刹那さ、言葉を交わすことなく別れてしまう二人の心に残るであろう、悲しみ、大人には解らない子供心の刹那さ、色んな意味でこの映画における戦争というものの許せなさ、校長先生の「さよなら子供たち」という言葉が子供たちの心に忘れたくても忘れられない言葉として、一生残るであろう!タイトルの「さよなら子供たち」何とも悲しく切ない子供たちの別れの映画として、ルイ・マル監督の映画の中でも監督自身が忘れられないと言っているそんな作品であって、また監督がチャップリンが好きなんだなあ!あの皆でチャップリンの映画を楽しそうに観ている場面が出てくるのを観るとそう思わずにはいられなくなるし、悲しい映画の中で唯一、楽しい場面であって、あれは戦争中であっても、映画ぐらいは楽しい映画を!何か一つぐらい皆で楽しみたい。という願いが込められているように感じずにはいられなくなります。ルイ・マル監督作品の中で最も好きな、面白い映画は「死刑台のエレベーター」だとすると、最も悲しくてやりきれない怒りが感じられる作品がこの映画です。[ビデオ(字幕)] 9点(2010-06-05 19:57:51)(良:2票)

192.  ザ・ローリング・ストーンズ/シャイン・ア・ライト 《ネタバレ》 しまった。絶対に劇場の大きなスクリーンで観るべきだったと後悔している。これは凄い。これこそ本物のライブだ!マイケル・ジャクソンの映画じゃ満足出来なかった興奮がDVDでも味わえたのだから、映画館で観ていたらと思うと本当に悔しい。絶対に映画館で観るべき本物のライブ映像の興奮、とにかく全てにおいてかっこ良い。とても平均年齢64歳だなんて信じられん。監督のマーティン・スコセッシ、恐れ入った。どうしたら本物のライブとしての興奮を伝えることが出来るか解ってる。観客の期待に応えてくれる。まず何よりも収容人数僅か2800人というけして、大きくない会場、だからこそより一層、近い距離でライブを味わえる。正にライブの臨場感、演じる者と観客とが一体になっての興奮を映し出すことに見事成功している。ライブ前に顔を出すスコセッシ監督とローリング・ストーンズの面々とのやりとりもその後の最初の曲が流れてきた瞬間の興奮を伝える為の前触れであって、ライブの前後に顔を出す所なんて、これまたある意味、面白く、そして、このライブ映像における撮影、カメラ、至近距離からのアングル、それによってストーンズの様々な顔を見ることが出来るし、ライブ会場に放り込まれたかのような感覚でとにかく、興奮、興奮のしっぱなしです。正直、ローリング・ストーンズの名前ぐらいは知っていたし、幾つかの曲は知っていたぐらいの私でさえもこれだけの興奮を味わえたのだからファンなら絶対に一度は観るべきライブ映画である。[DVD(字幕)] 9点(2010-05-11 21:10:50)

193.  クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁 《ネタバレ》 前に一度書いたけど、書き直します。予想通りの平均点の悪さだけど、実はこの映画、公開当時、映画館で3回も観てるぐらい私は大好きです。その理由として、相変わらずしんちゃんが笑わせてくれる。ただ笑わせるだけでなく、泣かせてくれる。未来に行く事になったしんちゃんが花嫁のタミコさんを助け出してからの台詞が泣ける。この作品、作者の白井先生が亡くなった後の最終の作品だけに、しんちゃんが「オラは絶対に死なない。」と発する台詞に込められた想いが感じられ泣けて仕方ない。例え作者の白井先生は亡くなったとしても、白井先生が残した。言いたかった事、しんちゃんの眼を通して伝えたい事、その全てはこれから先もずっと生き残っていく。この作品の中で見せるしんちゃんといつもの春日部防衛隊の仲間たちの未来の姿が凄いリアルで面白い。勿論、野原ひろし、みさえの2人が見せるしんちゃんに対する愛情、野原ひろしが言う「子供にくたばれなんて言う親、何処にもいないだろ。親は子供に生き抜けって言うもんだろ!」の台詞が感動的な上に力強いメッセージとして、しんちゃん映画らしい素晴らしいシーンとして、このシーンだけでも私はこの作品も評価したくなる。しんちゃんが愛される理由が分かるシーン、台詞として、タミコさんが「一緒にいて、あんなに楽しい人はいないの」と言う台詞もしんちゃん映画が愛される理由の一つだと思う。しんちゃんの未来の姿がしんちゃんの大好きなアクション仮面にそっくりというのもこの作品はしんちゃんに対する愛が感じられる。色んな意味でこの作品も私は大好きです。2020年12月11日訂正[映画館(邦画)] 9点(2010-04-25 22:43:26)

194.  ル・バル 《ネタバレ》 凄い!何が凄いって?始まってから終わるまで一切、台詞なし!それでいて、やたらと面白い。その面白さ、あの怪しげな男達の危なさ、異常な雰囲気の中で言葉なしに表情だけで全てが伝わってきます。喜びや悲しみも全てを身体全体使って見せる。ここには余計な言葉など要らない。例えば戦地に夫を持っていかれた二人の女性が互いに対して殴る。その後の二人が見せる思いやり、互いの夫の写真を見せ合うことで解りあえる女性ならではの優しさに満ち溢れた女と女の友情のようなダンスに込められた思い、それを優しく映し出して見せてくれているこのエットーレ・スコラ監督の眼差しの温かさ、それはあの戦争へ行ったままの夫が戻ってきた後の奥さんとの二人きりのダンス、それを見て踊る周りの人達、ここでも再会した瞬間は音楽なしで、見せることでその後のワルツが効いてきます。後半に出てくる変なロックン・ロール達、最後の方の踊りのシーンも流れている音楽とはまるでかみ合ってないダンスを見せる怪しい男達の面白さやら何から何まで面白可笑しく、音楽の楽しさ、人間の面白さやらそういうものが見事に描かれているのと、そして、この映画、フレッド・アステア主演の映画「トップ・ハント」へのオマージュをも感じられ、監督のアステアへの思い、そういうものが観られる映画としても私はこの監督さんの心の優しさが見られてとても良い映画であると思いました。[ビデオ(字幕)] 9点(2010-03-03 21:32:23)(良:1票)

195.  インビクタス/負けざる者たち 《ネタバレ》 私自身、「グラン・トリノ」以前のクリント・イーストウッド監督作品は苦手なものが多かった。ところが、前作、そして、今作とまたしてもこの監督の視線の温かさ、人間賛歌と言える素晴らしさの前には完敗です。いや、乾杯です。モーガン・フリーマン演じるマンデラ大統領はかつて、自分を刑務所へと送り込んだ白人に対しても、けして、怒りというものを見せようとはしない。それどころか白人であれ、黒人と全く同じ立場、平等に扱おうとする。その姿にはこれが人間だとその心の広さ、大きさに心を打たれる。「復讐はいけない」「復讐からは何も生まれはしない」「例え敵であれ、同じ人間である」「心を一つにして国を作ろう」と訴える。ラクビーというスポーツの素晴らしさ、チームワークの大切さと人間としての心を忘れてはならない。そういうものが何一つ手抜き無しにきちんと描かれている所がこの映画の素晴らしいところである。国を挙げて母国を応援することの素晴らしさ、大統領も一般人も関係ない。皆が心を一つにして生まれる感動、ラクビーシーンの迫力、カメラワークにしても上手く映し出されていると私は思います。選手たちが動く、躍動感、スタジアムでの観客の動き、表情から感じられるスポーツて素晴らしい。そう思わずにはいられなくなる映画です。この映画を通して人間の持つ心の広さ、誰かを怨んで生きることよりも人に対して同じ気持ちで接することの方がどれだけ素晴らしいことか、人種を超えたこれぞ正しく人間賛歌と言うべき傑作です。本当は満点でもと思ったものの、そうしなかった唯一の不満は日本がニュージランド相手に145対7と記録的大敗したニュースを語ってしまったことで、それだけは日本人としては見せて欲しくなかった。それでもこの映画は間違いなく傑作であることは私の中では変わらない。[映画館(字幕)] 9点(2010-02-11 20:40:37)(良:2票)

196.  ロミオとジュリエット(1968) 《ネタバレ》 あぁぁぁ!神様!私をお許しください。これほどの古典的名作を今まで見ていなかったことに、そして、私の汚れた心をどうかお許しください。オリヴィア・ハッセーがこの映画の中でヌードになってるということだけはずっと前に聞いて知っていた。こんなにも美しくて、心の優しい汚れを知らない純粋で愛に生きる女、ジュリエットの「あぁぁぁ!ロミオ!あなたは何故?ロミオなの?」とベランダ越しに一人、語っている時の何たる可愛さ、美しさよ、それを下から見ているロミオ、この二人だけの場面のこれこそがこの映画そのもの、私もこんなにも美しい女性が相手なら名前なんか気にしない。例え「バカ」でも「アホ」でも「与太郎」でも「抜け作」でも何でも構わない。名前なんてなくても良い。こんなにも可愛くて、美しいオリヴィア・ハッセーが相手なら、一緒になれるなら、僕は例え、世界中の人達の前で自分のお尻を披露することとなっても構わない。あのおかしなお面だって、被れる。神様!ごめんなさい。こんなにも素晴らしい映画なのに、こんなアホなコメントしか書けない私をどうかお許しください。それにしてもオリヴィア・ハッセーのこの美しさ、あの美しい寝顔も死に顔も一生、忘れることはないだろう!そのぐらいとにかく美しい。ニーノ・ロータの切なくも悲しい音楽も美しいし、イタリアの町並み、素晴らしいセットととにかくこの映画は美しさに酔うための映画だ!自らの命を絶つことになってしまった若い二人に涙すると共に天国でも二人仲良く愛し合う事を心より神様にお願いしたい。この「ロミオとジュリエット」を見てしまったら、もう他の「ロミオとジュリエット」なんか見れない。この作品だけあればそれで良い。[DVD(字幕)] 9点(2010-02-07 22:44:44)

197.  ラビリンス/魔王の迷宮 《ネタバレ》 いや~久しぶりに見たけど、面白い。昔、何度も何度も繰り返し見た映画である。まず何と言ってもジェニファー・コネリーが可愛い。ホグルがデヴィト・ボウイの魔王ジャレスを裏切り、サラの見方となる気持ちが痛いほどよく解る。解りすぎてたまらなくなる。気持ち良く立ちションしている後ろで声をかけられる時の慌てようといったらない。もしも、私が同じ立場で気持ち良く立ちションしている時にこんなにも可愛いジェニファー・コネリーに声をかけられたら、ションベン所ではなく、あっ!すいません。お食事中の方はこんなどうしようもないアホなレビューなど見ない方が宜しいかと!ジャレスの命令に従い、毒の桃をサラに渡す苦しみ、ホグルにとって初めてかもしれない親友となったサラとの友情を優先したワイズマン、私は好きです。同じく図体は大きいくせに臆病者のルードも好きなキャラクターとして忘れられない。この映画は確かに子供向けの作品ではあることは否定致しません。しかし、単なる子供向けではない魅力、出てくるキャラクターが魅力的で久しぶりに見てもやはり初めて見た時と同じく楽しめた。セサミストリートを毎回毎回、楽しみに見て育った私としては、セサミスリートのような雰囲気、何とこの映画の製作はセサミストリートを製作した人達であるとのこと、とにかくそんな訳ですから何年経とうが今も変わらず好きだった当時の気持ちと同じ気持ちのままでいられることが何よりも嬉しい。ラスト、サラの部屋で皆が楽しそうにしているシーン、この映画はそんな楽しさに満ち溢れた素晴らしいファンタジー映画としてこれからも見たい。そんな映画である。[DVD(字幕)] 9点(2010-02-04 21:08:51)(良:1票)

198.  赤毛のアン/完全版〈TVM〉 原作は誰もが知っている有名な話である。そして、アニメにもなり、世界名作劇場の中でもファンの数では間違いなく上位に入るであろうと思われるそんな作品が実写映画として、あったのは知っていたけど、ここまで完成度が高い作品になっているとは正直、思いもしなかった。恥ずかしながら原作は読んだことがないけど、アニメの「赤毛のアン」は何度か見ているぐらい好きである。男で「赤毛のアン」が好きだとはなかなか言えない。しかし、良いものは良い。好きなものは好きだ。あのアニメで見て感動したようにこの映画も感動出来る。「赤毛のアン」は女性のものだというような偏見を持たれる方、特に男の中にそういう人がいるかもしれないけど、良いものに男も女も関係ないと言いたい。よくぞここまであのアンのイメージにぴったりな女の子を見つけてきたものだと感心させられた。美しい映像、心に残るアンの言葉や、友達、大親友のダイアナとの友情、その他この映画からは人間て素晴らしいてことを改めて教えられた気がする。とにかく女の子向けだからって馬鹿には出来ない。男の私が観たって、素直に楽しめた。原作があって、それをアニメ化し、成功することはよくある。しかし、それを実写としてやると失敗するケースが多く、特に日本の場合だとそれがよく当てはまる。その点、この映画は全てにおいて、よく出来ている。アニメの実写としてここまで素晴らしい映画はなかなかない。そのぐらい素晴らしくてこれはこの後の続きも絶対に観なくてはという気持ちでいっぱいです。[DVD(吹替)] 9点(2010-01-31 13:07:23)

199.  ストレイト・ストーリー 《ネタバレ》 美しい映画である。田舎町の風景の美しさ、音楽の美しさ、更に人間愛としての美しさなど、この映画はとにかく美しい。十年前に喧嘩したまま別れたままの兄が病気で倒れたと知らされ、このままでは二度と会えないかもしれない。弟の兄への気持ち、それを見事に表現してみせたリチャード・ファーンズワースの名演技がこの映画を単なるヒューマンドラマではない人生の厳しさ、老いていく者の厳しさをあの台詞「若い頃のことを覚えていることは老いていることの短所である」というこの何とも痛烈で心の痛む台詞であって、老いた者にしか解らない。老いた者だからこそ言える台詞である。兄との再会をただ目指してゆっくりとトラクターに乗って走る。物語にこれといった凄いアクションがあるわけでもない。そこがこの映画の最大の長所である。兄との再会を果した時のあの弟の表情と兄の表情が何とも嬉しそうで見ていて良かったね。このまま二度と会えないまま終わらずに本当に良かったね。と言わざるを得ないぐらいこの兄弟の嬉しそうな顔付きはいつまでも心に残りそうです。[DVD(字幕)] 9点(2010-01-11 11:23:38)(良:2票)

200.  深夜の告白(1944) 《ネタバレ》 ワイルダーは何を撮っても、どんなジャンルでも傑作にしてしまう上手さには毎度ながら感心させられる。冒頭で主人公の保険会社で働く一人の男が肩を銃で撃たれ、血を流し只ならぬ様子でいる所を映し出し、そして、この男の語りから始まるというこの時点で完全に物語りは悲劇的な結末を迎えることを予感させ、暗示させることにより、この物語がどのようにしてして、悲惨な結末を迎えることになるのか?という興味を植え付けます。深夜の町並み、静かな夜の街を走り抜ける車、何かあるのでは?というようなこの冒頭とラストの男同士のそれも同じ会社の上司と部下という二人の表情と何も言わなくても伝わる男と男のやりとりが素晴らしい。保険会社の勧誘員に対して女の色気でどんどんと悪の道へと引きずり込んでいく悪女という設定を生かした演出の上手さ、犯人が被害者に成り済まして列車に乗り込むシーンで予想もしていないような出来事、邪魔が入るシーンや犯罪を計画通り実行した後の車のエンジンがなかなかかからかったり、上司と部下二人の会話の場面でドアの後ろで隠れている悪女バーバラ・スタンウイックの怖さ、単なるサスペンス映画とは一味も二味も違うサスペンス映画の中にも大人の男と女の悲しい恋愛もの的な要素を取り入れたりと、とにかく一瞬足りとも眼が離せません。それにしてもこの映画はやはりバーバラ・スタンウィックの悪女の存在無くしてここまでの作品にはなっていない筈です。男の弱い部分を全て知り尽くしているような恐ろしき女の象徴のようなフィリスの前には男は成すすべ無し![DVD(字幕)] 9点(2009-12-28 22:09:37)

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