みんなのシネマレビュー |
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181. 新Mr.BOO!アヒルの警備保障 心斎橋っておまえ・・・Mr.Booは日本で勝手にシリーズにしているだけなのでインベーダー作戦のように1作目とは毛色が全然違う作品もあるが、これはシリーズと言われても違和感の無い1作目のバカバカしさと小気味よさを受け継いでいる作品。まるでゴッドファーザーのように無駄なシーンが無く伏線をしっかり張っていく展開に。いや、ゴッドファーザーを引き合いに出すのは申しわけないほどバカバカしいけど、無駄に出来のよい展開。ともあれシリーズ1作目を気に入った人が次に見るべきなのはコレ。傑作っていう感じじゃないけどポリスアカデミーみたいな中毒性があるねこのシリーズ[DVD(吹替)] 7点(2011-06-24 20:51:38) 182. Mr.BOO!インベーダー作戦 日本ではMr.Booシリーズということになってるからあれだが、1作目や警備保障のようなアクションコメディというより、香港のTV業界を皮肉った社会派コメディの趣が強い。そのため元ネタがわからない日本人にはシリーズのような馬鹿馬鹿しい笑いを期待してると肩透かしをくうシュールさがある。[DVD(字幕)] 5点(2011-06-24 20:40:45) 183. 18倫 役者達の凄まじい演技力…AVの「ストーリー部分」?さながら本番の無いAVです[インターネット(字幕)] 2点(2011-06-21 22:20:42) 184. Mr.BOO!ミスター・ブー アメリカやイギリスのコメディは日本人と欧米人の笑いのツボの差をはっきり感じることが多いが、全く違和感の無い7,80年代の日本の笑い。ドリフからさんまやたけしがやってたコントだねぇ。奇しくも探偵事務所の社長がさんま風w爆笑というのは無かったが所々笑わされて続編が見たくなるんだから十分合格点。主人公がどこも抜けてないとことん二枚目なコメディってのも珍しい[インターネット(字幕)] 7点(2011-06-21 22:17:20) 185. ソウ ザ・ファイナル 3D 最初は亜流のCUBEとしてなかなか良かったが引っ張りに引っ張った結果、最後はただゴアなだけの作品に。ここまでくるともはやナンセンス。長々とお疲れさまでした[インターネット(字幕)] 0点(2011-06-21 21:03:44) 186. ぐるりのこと。 法廷画家という主人公の職業を通して宮崎勤や宅間守、お受験殺人、オウム事件等の裁判を傍聴させるという描きかたが秀逸。同時に欝の妻と社会変動に振り回される妻の家族を描くことで、社会から逸脱し特異な犯罪を犯した犯人と、ごくありふれた日常の社会病理を平行して描き、いかに逸脱せずに生きられるか、現代社会の社会病理を鋭く突いた傑作の社会派作品となっている。特に裁判部分は有名事件の裁判の傍聴ものだけで一本作って欲しいほどの興味深さで、逸脱してしまった犯人の言動は時にコミカルですらある。それにしても木村多江、冒頭やたら明るい女性だったので木村多江が明るい役とか珍しいな!と思ったら案の定である。子供に戻ったかのように泣きじゃくる脅威の演技。ハリウッドにもあれほど汚い顔で綺麗な涙を流せる女優は居ないだろう。それにしても木村多江、化粧で整っているときより顔が崩れれば崩れるほど魅力が増していく謎な女だ[DVD(邦画)] 8点(2011-06-17 14:59:54) 187. タイタンズを忘れない いやあいいなぁというスポ根青春モノ。しかも人種差別問題を扱った実話に基づいたストーリー。よくぞここまでまとまったなあ。アメリカのカレッジフットボールの「アツさ」に触れられる一本。アメリカも日本も変わらない。高校球児の夢が好きな日本人ならしっかり浸れます。[DVD(字幕)] 8点(2011-06-16 14:06:54) 188. 運命じゃない人 多角的視点の映像を時間軸をずらしながら見せ、最後に裏をかくというサスペンス。油断してると一瞬混乱するが、基本コメディでロードムービー風の味付けもありつつさらに板谷由夏が綺麗という…いやそれは関係ないか。ひとこと、面白い。邦画は大作よりえてしてこういう作品に傑作が隠れてるねえ。[DVD(邦画)] 8点(2011-06-16 13:57:45) 189. 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007) 最近流行りの昭和ノスタルジーの日本映画の1つ。周りの友人は揃って感動して泣いてたが、個人的には感動というより微笑ましかった。「母の死」という題材1つで多くの人を感動させ、また一部には微笑ましさで笑顔すら与えるのは樹木希林の為せる業。昭和と日本と家族を描いた傑作です。[DVD(邦画)] 8点(2011-06-15 23:04:02) 190. 鳥(1963) どうもスリラー部分が断片的で連続的な緊張感がない人工的なホラーのように感じてならない筋書き通りのストーリーだが、ただの合成じゃなく動物を扱ったスリラーとわざわざ困難に困難が積み重なるようなことにあえて挑み、当時不可能であったことを可能にした技術は評価したい。ただしキングコングやゴジラみたいに今見てもそのデキが信じがたい特撮もあるし、ヒッチコック自身もサイコなど今でも十分通用する一流のサスペンスを残しているだけに相対的に評価は落とさざるを得ないのは仕方ないところか。[DVD(字幕)] 6点(2011-06-15 22:31:33) 191. イン・ザ・プール コント集としては非常に面白く高得点をつけられるが、1本の映画としてはどっちつかず。オムニバス形式に纏めるなら各自が1本につながって大団円っていうのが昨今の流行。作品や役者の演技はセンスを感じるので1本1本をテレビドラマで掘り下げたほうがはるかによさげ。映画としては各自の話が繋がって意味を成すようなレベルにしないとオムニバスは死んでしまう。ただし、劇場で定価払って視聴すると考えた場合には明らかに価格をペイできないのでそこそこの評価としたが、まあDVDレンタルでいちびって見てみる分には良いのでは[DVD(邦画)] 6点(2011-06-15 22:19:40) 192. アバター(2009) 早出しで勝っただけと評価するか、フロンティアであることを評価するか。評価の難しい映画だ。3D映画を大衆の鑑賞に堪えうる完成度で提供しスタンダードを作り上げたという歴史的な意味は非常に大きい。しかし一方で3Dで無ければまあそこそこ面白い「異星人モノ」SFファンタジー作品の一本として捉えられていただろう。ということは3D映画が今後非常にありふれたものになれば、結局そういう評価になりかねないということでもある。そこがある意味同じく社会現象になったタイタニックとも被るキャメロンらしさか。ただ歴史的事件を映像化したタイタニックとSFでは意味合いが違うという点で、点数はタイタニックと比べて落としておいた。8に限りなく近い7点。[DVD(字幕)] 7点(2011-06-13 08:06:07) 193. ソーシャル・ネットワーク シリコンバレーに大旋風を巻き起こしている「フェイスブック」とビル・ゲイツの再来こと創業者マーク・ザッカーバーグの物語。古典的なアメリカのエリートクラブと、現代アメリカの象徴シリコンバレーの一代成功者の性質のズレを対比しつつ現代アメリカのビジネスを描いていく興味深い作品ではあるが、結局の所天才がトントン拍子に成りあがっただけでありハイライトが無く決定的な面白みには欠けるが…アメリカではこの映画が高く評価されているところに垣間見えたのは、ゴールドラッシュからシリコンバレーまで連なるアメリカの精神だった。「実力」と「アイデア」を備える人間は個人の資質でビリオンダラーになれるシリコンバレー、このストーリーにアメリカ人は現代のアメリカンドリームを見ているのだろうか。[DVD(字幕)] 6点(2011-06-12 07:22:16) 194. 幸せのレシピ 元となった「マーサの幸せレシピ」は未見。恋愛に不器用で仕事一筋の男勝りの女が…というコテコテのプロット、子供をきっかけにして打ち解けていくラインもめぐり逢えたらを例に挙げるまでもなく王道のパターンだが、王道は王道。やはり使い古されたプロットというのは良いから使い古されるのだ。デートで見に行って2人して幸せになれるいわゆる「鉄板」の映画というのも貴重な存在なのである。まあストーリー的な面白みが無い分高得点はつけられないが、そこは優れたキャストによる心理描写巧な演技により補われており非凡なラブロマンス映画に仕上がっている。[地上波(吹替)] 6点(2011-06-12 06:51:54) 195. インサイダー 大企業の告発と巨大産業の圧力、ロビーイングが必要以上に多大な影響力を持つアメリカではどこにでもある話だが、この映画のインパクトと言えばなんと言っても実名ということ。事実だろ文句言ってみろという挑発的な実名のリアリティと濃厚なサスペンスと次々と立場が逆転する駆け引き。個人的に類似性を感じた傑作に13デイズがあるが、確かに傑作だが歴史をなでただけの13デイズよりこの作品が深いのは、バーグマンの行動原理だったジャーナリストの誇りが「映画人の誇り」としてここにあることだ。描けないものを描き、その上ここまでサスペンスとして楽しめる傑作に仕上げた関係者に賛美を送りたい[DVD(字幕)] 10点(2011-06-10 17:40:11) 196. デート&ナイト ウィリアム・フィクトナーとレイ・リオッタ、見る人が見れば身震いするクライムムービーの名バイプレイヤー2人が…なヌケたアウトロー役で共演してる風景が既に面白いのだが。"それほど"下品にならず、"それほど"ナンセンスにならず、ちゃんと会話や映像で爆笑させてくれるB級のコメディ映画というのは久しぶり。まとまりもないし深さも全く無いしもちろん上品でも決して無い。でも面白いよ。肩肘はらずにスカっと見れてスカッと笑える。知らなすぎた男を思い出すね[DVD(字幕)] 7点(2011-06-10 17:21:24) 197. デストラップ/死の罠 《ネタバレ》 スリラーだと思ってたが最後の瞬間ホラーに変わった。「インガ(ヘルガ)は無事だったわ!」というセリフと共に最後の瞬間役者が入れ替わったからだ。現実の物語で生き残ったヘルガが脚本を手にしたということか…しかしその「現実の物語」も、あえて大げさな臭い芝居といかにもセットな家という舞台風の構成がなされており解釈を多様化している。中々に深いサスペンス。元は舞台作品とのことだが映画にしかできない表情を中心とした心理描写でスリラーとして進行させる演出が鋭い。佳作です[DVD(字幕)] 7点(2011-06-10 17:08:10) 198. 最‘愛’絶叫計画 このサイトの低得点のレビューに「睡魔に襲われ~云々」というのがよくあるが、睡眠不足なんてのは映画の責任ではなく自己管理の問題なので、それを見るたび「映画見る暇あったらまずちゃんと睡眠とって万全の状態で見ろよ」とツッコンでいたが、突っ込まれた方には申し訳なかったとこの場を借りてお詫びしたい。「こんな糞映画見てる暇あったら寝ろ」と自ら語りかけて来るレベルの映画というのは確かに存在したのだ。ただ俺はそれに出会っていなかっただけだった。そんな映画と初めて出会い、笑えもしない糞みたいなナンセンスギャグと襲ってくる睡魔に耐えた苦痛の1時間半。奇しくも英題はDate Movie。こんなもんデートで見に行った日には終わりである。[DVD(字幕)] 0点(2011-06-10 16:55:05) 199. オープン・ウォーター 《ネタバレ》 シチュエーションだけで後は創作って何が実話が元だっていう話だが、実話が映画化されたってことは生還するに違いないという印象を視聴者に与えるためだとしたらまあアリ。「興行の神様」スピルバーグが撮ったのがエンターテイメントなジョーズだとすると対極にあるリアリティ追求作品がこれ。確かに現実の状況だとしたらそりゃ海中もはっきりは見えんし、スリルのあるBGMもならんし、都合いいタイミングでサメに襲われたり救われたりするイベントも起こらないし、海上でラブラブもせんだろう。普通は波の音の中に何事もなく漂い続け・・・カップルならああいう喧嘩をするよなあw。作り上げられたホラーに飽き飽きしてきた人にはお勧めのスリラー。7点だが、こんなTVを含め使い古された題材ながらジョーズの2番煎じには終わらないオリジナリティで+1点。あ、もちろん作品としてはジョーズのほうが一枚も二枚も上手ですよ。[DVD(字幕)] 8点(2011-06-06 23:52:40) 200. クィーン ダイアナ妃事故死事件の際の実話を元に英国立憲君主制における君主、政治、マスコミ、国民の関係性を描いた社会派作品。と文字にしたらいかにもお堅そうな映画だが、冒頭いきなり寝室で普通に眠る女王の生活感あふれるシーンがあることからも分かるように、王室の「人間」性(「人間性」ではなく)という視点がよく描かれていることがこの映画の魅力だ。確かに英国王室も女王も首相もダイアナも、我々が知ってるのは人物ではなく「像」である。一面では虚像でもあるそれを、王室の生活の描写というある意味タブーを犯して1人の人間(人物)単位で描いた愉しい映画である。[DVD(字幕)] 7点(2011-06-06 23:07:38)
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