みんなのシネマレビュー |
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181. いとこのビニー コメディだが本筋はノーマルな法廷モノ。コメディ部分は一時代前のワンパターンなアメリカンジョークで人によっては白けるだろうが、法廷部分がキューティブロンドのようなおちゃらけた内容ではなく結構しっかりした話で、むしろコメディというより法廷モノ映画である。ともあれやはりこの作品がここまでの完成度を保つことができるのはジョー・ペシのカリスマに依存するところが大きい。出来ればパロディ的に度重なる騒音にいつもの調子でブチキレてグッドフェローズな勢いでその辺の物を蹴りまくるジョー・ペシとか見たかったなあ。それにしてもマリサ・トメイはこの作品でアカデミー賞助演女優賞を取っが、格に拘るアカデミーがまさかこんなB級作品から主要部門を輩出するとは。というかノミネート自体異常だ。まさかよくあの難解なセリフを早口で言えたなあというアカデミーまで巻き込んだ壮大なジョークとかじゃないだろうな[DVD(字幕)] 8点(2005-11-29 23:34:32) 182. 女王陛下の007 シリーズ第6作。今回はとにかくスタントとカメラマンが良い仕事をしたとしか言いようが無い。凍結した道の上でのカーチェイス、車相撲やスキーチェイス、ボブスレーチェイス、ロープウェイでの綱渡りとアクションがバラエティに富すぎ。印象的なラストシーンまで含めて第2作と並ぶシリーズ最高傑作のうちの一つでしょう。第2作よりも機知に欠けていたので2作目よりは点数を低くしてありますが並ぶほど面白い作品です。ボンドが単発代打になったが特に問題なし。スキー場で感じるあの白々広々とした清涼的な開放感に溢れる作品です。[DVD(字幕)] 8点(2005-11-29 19:23:40)(良:1票) 183. ユー・ガット・メール 1998年といえば日本ではそれほどインターネットや携帯電話が普及していたわけではないので、ユーガットメールの声に心を躍らせるメグ・ライアンの姿は非常にロマンチックで微笑ましいものがあったが、今となってはEメールがリアルになったことで逆にリアリティが無くなってしまった。過去の名作を下敷きに、ラブロマンスの女帝ノーラ・エフロンが撮っただけに締りが良く後味のいい映画だがあっさりしすぎている所に肩透かしを食う人も居るだろう。ともあれ忘れた頃にもう一度見たい良作[DVD(字幕)] 8点(2005-11-25 08:02:06) 184. オーシャンズ11 ミッション The Job。無名俳優だけで作られた映画なら絶賛されてただろうなあ。よくもまあこれだけ集めたという豪華キャスト、肩透かしだったというのも納得はできる。確かに迫力ゼロ、緊張感ゼロ、絶体絶命の危機ゼロ、それ以前に危機感ゼロと内容は薄い。それでも十分に面白かったので高得点はつける。この肩透かし感はスティングに通じる物がある。あれほどの名作じゃないけどね。「カジノ」を見た直後なのでどうにも全体的に登場人物がチャラチャラしすぎている感は否めないが、たまにはドンパチの無いクライム映画も良い。[DVD(字幕)] 8点(2005-11-25 07:41:59) 185. カリートの道 デパルマとアルパチーノといえばマフィア映画の傑作リメイク「スカーフェイス」のコンビだが、それから10年後に再び組んだ作品。デパルマはアンタッチャブル、パチーノはゴッドファーザーパートIIIなどを間に挟んだのだが、正直今更この手の映画を再び撮ってもメッセージ性は薄い。スカーフェイスやグッドフェローズを見て、この手の作品をもっと見たいと思った人のための映画だろう。のし上がりを描いたこれまでと違い足を洗おうとしている主人公だが、結局途中から裏切りなどこれまでと同じパターンで同じ末路を辿ることになるため内容は似通ってくる。さすがに名作を撮ったコンビ、スリルのある映像を取らせたら定評のあるデパルマだけあって下手なアクション映画乱発の現状に見ると最高に面白い映画だが、最後発であることと今更感のある内容(他のマフィア映画のいいとこ取り)のためその二作よりは低い評価にしておいた。 スカーフェイスとアンタッチャブルを足して割ったような映画[DVD(字幕)] 8点(2005-11-22 16:40:34) 186. ミッション:インポッシブル スパイ大作戦を見たことが無いので比較が出来ないのがアレだがスパイアクションの傑作と言えるでしょう。取り立てて絶賛する所もないですが欠点のないアクション映画だと思います。トム・クルーズらしく良くも悪くもまとまっている映画[DVD(字幕)] 8点(2005-08-31 17:10:07) 187. マイ・フェア・レディ 元は名作舞台ミュージカル。ミュージカル映画の欠点と言えば、ここは早くストーリーが進んでほしいというところでミュージカルが始まり話が止まってしまうこと。この映画も歌曲自体は名曲揃いなのだが、ストーリー自体も傑作なので出来ればもう少しサクサク進めて欲しかったかもしれない。この手のストーリーはリアルタイムにこれを見なかった人間としては、もう後の作品で何度も見ているので、むしろミュージカルな所が新鮮で評価アップポイントなのだが、やはり2,3曲、ここで止めるかよというシーンがあった。そこはカットしたらメリハリがある流れの良い話になると思うのだが、500万ドルで権利を取得したワーナーの命運を賭けた超大作なだけにやりたいことをすべてやるのはしょうがないか。ちなみに個人的には下層階級の言葉を吐くオードリーのほうが好きだ。[DVD(字幕)] 8点(2005-08-31 17:05:46) 188. ポリスアカデミー 典型的ベタベタアメリカンコメディですが自分には笑いのツボが合ってシリーズを全部見てしまった。主人公が一番地味なくらい脇役勢のキャラが立っていていずれも感情移入できます。特にガンマニアタックルベリーと、マイケル・ウィンスローの人間効果音が好きでしたね僕は。この手の映画は合うか合わないかですからね。合う人には良質のコメディと思いますよ[DVD(字幕)] 8点(2005-08-29 09:20:00) 189. プリティ・ウーマン いわゆるシンデレラストーリーの現代版。後のラブコメにはことごとくこの映画の影響が見られる経典映画なのでもっと古い映画かと思ったら結構新しかった。日本人からしたら、いかにもなアメリカっぽさに触れられる作品。それが好きか嫌いかは分かれる所。言ってみればファッションみたいな映画。挿入歌はあまりにも有名ですね。ジュリア・ロバーツ、写真で見たら美人と思うどころかちょっとキツイくらいなのに、なぜ動くとこんなに魅力的なんだろう。変身後の服装似合いすぎ。娼婦役はキツかったが。[DVD(字幕)] 8点(2005-08-29 09:15:37) 190. ノッティングヒルの恋人 韓国ドラマなんかが好きな人にはお勧めできるストーリーがあまりにもきれいでむしろ最近はあまり見ないようなラブコメディ。この手のドラマはストーリーが似たり寄ったりでもメグ・ライアンにしてもジェニロペにしても主役の美しさだけでおなかいっぱいになる。ジュリア・ロバーツがめちゃくちゃ綺麗で惚れ惚れしてしまった。ありきたりは嫌だという人にはお勧めしないが、結構笑えたし退屈はしないので高得点。[地上波(吹替)] 8点(2005-08-29 09:08:33) 191. バイオハザード(2001) ゲームの映画化だが、下手なホラー映画よりよっぽどグロい。普段ホラーなんかでは全く怖がらず、オカルトなんかにも全く乗らない、そもそも原作のゲームも普通のアドベンチャーだとしか感じなかった人間が言うのだからそれは保障する。スタントをほとんど使わずアンダーヘアまで披露してしまう(これは編集事故なのだろうか)熱演を見せたミラですがかなりのはまり役ですなあ。[DVD(字幕)] 8点(2005-08-29 08:49:25) 192. デンジャラス・ビューティー 女を捨てているようなFBI女捜査員がミスアメリカコンテストに潜入捜査官として出場するというストーリー。興味深いストーリーであり非常に楽しいコメディに仕上がっている。主人公のような性格の女は結構好きなので楽しめた[地上波(吹替)] 8点(2005-08-28 07:49:31) 193. ディープ・インパクト(1998) 《ネタバレ》 ベタさを嫌う人も多いが宇宙あり、人間ドラマあり、都市崩壊ありのハリウッドの大作らしい大作。パニック映画の中では良くできたほうでのちに作られたデイアフタートゥモローとかより映像にスピード感や迫真力があります。史実系や皮肉系が好きなこともありあまり激しいストーリーの映画は見ないのですが久々に映画はエンターテイメントだと感じさせてくれた作品。選ばれる人間と選ばれない人間。男女比などは調節するべきだが専門家も差別化して特権を与えるやり方はいかにもアメリカらしい。結局主人公達もただ山に登っただけで助かってしまうハッピーエンドもまたう~んハリウッド。ともあれそんなことを全く封殺して見れば普通に楽しめるのでこの点数[ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-28 07:48:24) 194. 素晴らしき哉、人生!(1946) もし自分という物が存在しなかったとしたら世界の流れにどのような影響を与えていただろうかという漫画的でよくあるようなストーリーが軸の人生賛美ファンタジー。善と悪の構図をはっきり対立させ伏線を張りながらしっかりと起承転結で纏める物語の作り方の手本のようなストーリー。こういう作り方をしてくると、特別感銘を受ける内容ではない平凡な映画であっても大きな欠点が無いし、普通に楽しめるので高得点を付けざるをえない。[インターネット(字幕)] 8点(2005-08-27 17:27:35) 195. シンドラーのリスト 多くのユダヤ人を救ったという欧州版杉原千畝、オスカー・シンドラーの実話に基づく映画。「光の魔術師」スピルバーグがあえて全編モノクロに臨んでいるわけだが、単に技術の問題に過ぎなかったとしてもかつてのモノクロ映画には実際モノクロならでは、モノクロでこその味があるということは誰もがわかっているわけだが、それでもあえてモノクロに臨もうという監督はなかなか居ない。それをこれだけの大作で見事にやってのけてしまう。「光」を手の内に入れてしまっているスピルバーグだからこその芸当であろう。モノクロだからこそ伝わってくる時代感が浮き出ていた。自分は何の予備知識も無くこの話を見たが、シンドラーは単なる絶対主義者であって典型的な企業経営者にしか見えなかった。利己的に自分の理論で動いていたら結果的にユダヤ人を救ってしまったというような。そういう印象を与えたとすれば非常に中立な映画という事が出来るだけに「もっと救えた」という台詞だけが余分だった[ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-27 17:24:31) 196. 12人の優しい日本人 名作『十二人の怒れる男』のパロディ。見事にジャパナイズされている。脚本は古畑の三谷だけありB級推理小説並だった本家よりも複雑。しかし様々な「思想」を書ききった本家のような本格社会派映画ではなくあくまでも個人の性格差レベルに留まっている所が本家より劣る。いや、確固たる思想を持たず他人に流されることが多い日本人を描いたのだろう。もともと本家は謎解きは二の次なだけに事件の謎解きを中心近くに置いて逆に深さは無くなった[DVD(邦画)] 8点(2005-08-27 17:05:03) 197. ジム・キャリーはMr.ダマー いやこれは笑った。メリーに首ったけには及ばないがやっぱファレリー兄弟は面白い。ジム・キャリーの壊れ方は見事で江頭かよ!と。下ネタがいける人にはお勧め作品。ストーリーなんて見終わった頃には忘れてるほどの薄さだが単発で笑える作品[ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-27 16:50:35) 198. シービスケット 同名の大ヒット小説の映画化。大作を短い映画に纏めた弊害か、原作を見ていなかった自分には導入部がわかりにくく、登場人物の整理に途中で初めから再び見始めることになったが、あのクリス・マッキャロンが協力したという競馬シーンも非常に迫力があり、また恐慌時代のアメリカの哀愁の漂う空気をうまく書いている。名セリフも数多く原作ファンの期待には十分応えているだろう。ただ纏めすぎたか今ひとつ深さはなかった。期待されながら大きな賞を取れなかったのはそのあたりが原因か。競馬ファンはウルフ役(主役級)のゲイリー・スティーヴンスにも注目[DVD(字幕)] 8点(2005-08-27 16:44:29) 199. ゴッドファーザー PART Ⅲ 第一作をマイケルの代で書き直したような映画。ストーリー的にマンネリ化してしまってるので過小評価ぎみですが前二作と比べたらやや劣るもののやはり名作です。いい感じで老け込んだアル・パチーノはマーロン・ブランドの域の演技を目指したんでしょうがさすがに及びませんでしたね。一時代を築いた人間が死にそして後継に受け継がれていくそして再び。深い映画ですな[DVD(字幕)] 8点(2005-08-24 21:17:22) 200. 交渉人(1998) 優秀なネゴシエーターである主人公が汚職事件に巻き込まれて被告らにハメられ、無実を証明するために人質を取ってビルに立てこもり、ネゴシエーターと対決するという映画。ネゴシエーターはどのように交渉していくのかというマニュアルを垣間見ながら緊迫感のある展開のアクションは楽しめる[地上波(吹替)] 8点(2005-08-24 21:15:20)
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