みんなのシネマレビュー |
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1981. 学校 《ネタバレ》 このシリーズは3作全て鑑賞しましたが、1作目が一番好きです。 「学校」というタイトルに最もふさわしいのはやはり1作目だと思います。 この映画を今見ると、現代の教育現場はかなり深刻な問題を抱えていると痛感します。 福利厚生が行き届きすぎて、学生たちや保護者への待遇が手厚くなりすぎた結果、なぜかその恩恵を自ら手放す人々が増えているという皮肉が現代社会に起きています。 何も努力しなくても簡単に手に入るものを、人は大事にできないのかもしれません。 この映画では、先生も生徒も、それぞれが努力し、協力し合って「教育」という現場を作り上げています。だからこそ、見る人の心に訴えかけるものがあるのでしょう。 「教育」とは当たり前に存在するものではなく、必要とされてはじめて存在できるものなのかもしれません。 (※映画としては9点~10点なんですが、どうしてもこの映画の萩原聖人さんの演技だけ苦手なので、8点です。)[DVD(邦画)] 8点(2012-05-07 23:25:10)《改行有》 1982. リング(1998) 《ネタバレ》 今まで見た中で、テレビを使ったホラーで見たことがあるのは「デモンズ2」と「ポルターガイスト」と「リング」と「ヴィデオドローム」。その中でも、ダイレクトにクリーチャーがテレビの中から出てくるのは「デモンズ2」と「リング」だけです。(探せば他にもあるかもしれませんが・・・) 「ヴィデオドローム」を除く3作品はどれも好きなので、無機質なものと有機的なものの組み合わせが結構自分の好みに合っているのかもしれないです。(まあゾンビや幽霊を有機的と言っていいのかどうかわかりませんが・・・) 特に邦画ホラーはミステリーをからめてくることが多いので面白い。ただ、中途半端にできない日本人の気質なのか、ミステリーに力を入れすぎてホラーの恐怖感が半減してしまっている作品が多いのも事実。そんな中この「リング」はすばらしいバランスと言っていいのではないでしょうか。 実際貞子さんがテレビから出てきてしまうとそんなに恐怖は感じないのですが、それまでが怖いですね。最初から最後までずーと「何かが起こるぞー」という緊張感がつきまといます。 個人的に怖かった3つのポイントは、「写真」と、「幻覚のような中で子供の貞子が手をつかんでくるシーン」と、「浅川玲子がラスト、父と母を子供の身代わりにさせようと電話するシーン」です。ラストは浅川玲子が怖かったですね。 [DVD(邦画)] 8点(2012-05-07 17:00:00)《改行有》 1983. 28日後... 《ネタバレ》 僕が初めて走るゾンビと出会ったのはこの映画でした。 それはもう衝撃的でした。 ゾンビが速いというだけで、こんなに恐ろしくなるものかと。 わりとホラー映画、とくにゾンビ系はストーリーそのものは記憶があやふやになりがちなのですが、この映画だけは色褪せることなく、今でもまぶたを閉じると、ほらそこに走るゾンビが・・・ このあとにドーン・オブ・ザ・デッドを見てしまいましたので、僕の中でインパクトが強いのはこちらです。 確かに、多くの方がご指摘されているように、前半と後半でテイストが少し変わります。 前半はゾンビホラー、後半はサスペンスアクションに近いノリにシフトします。 ただ走るゾンビが初めての経験だったもので、軍隊導入で少しホラーから離れてくれた時は、箸休め的な意味でほっとしました。 そのままハッピーエンドにいってくれたので、一安心。 ゾンビ映画はハッピーエンドに限りますね。 ただ、もうひとつのエンディングがあったことは知りませんでした。 ぜひ見てみたいです。 [DVD(字幕)] 9点(2012-05-07 16:34:49)《改行有》 1984. マイ・ガール 《ネタバレ》 最初の1時間がとにかく長いです。ちょっと工夫が足りないのでは、と思いました。 「日常」に1時間くらいかけることで、登場人物たちに感情移入し、そこからクライマックスへと移行していく作品は数多くありますが、本当に良い映画はその1時間でも少なからず物語に入り込めるものです。 この作品はちょっと中身がなさ過ぎて、最初の1時間はほのぼのというより退屈でした。 ですので、この映画は、ラストでトーマスが死んでしまうストーリーだけに頼っているような印象を受けてしまって素直に感動しきれません。 ただトーマスのお母さんの演技だけは本当に泣けました。[DVD(字幕)] 4点(2012-05-07 03:22:41)《改行有》 1985. フロム・ザ・ダークサイド/三つの闇の物語 《ネタバレ》 1話目の「ミイラの話」は、ストーリーはとてもつまらないですけど、殺し方がとてもエクセレントです。 (スティーブ・ブシェミとジェフリー・コムズってなんか似てないですか?) 点数は4点。 2話目の「黒猫の話」は、とてもとてもつまらない。最初から最後までひたすらつまらない。つまらないのでネタばらししますと、ラスト近くに、猫が体内に入っていくのだけは良かったです。 ですがわざわざ時間を割いてまで見る必要はないと思うので0点。 3話目の「怪物との約束の話」は、一番面白かったです。 これが一番ストーリーがしっかりしていますね。最後のオチも使い古されていますが、わかっていても楽しめるオチでしょう。 ということで、これは8点。 平均して4点です。 あ、おばさんのオーブン行きも、絵的に良かったですよ。 [DVD(字幕)] 4点(2012-05-07 02:50:31)《改行有》 1986. クラス・オブ・1999 《ネタバレ》 前半の教師ロボットは普通に良い先生達だったんですけどね。 コディを体育で痛めつけたあたりからもはや教師ではなかったですね。 というか、感情むき出しでロボットらしくもなかったですが。 ラストはとても良かったのですが、せっかく手を組んだわけだからもう少し人海戦術見せてくれても良かったかな。あんなにいた仲間たちがなぜか全然出てこないですからね。 仲間がたくさんいて、みんなで攻撃しまくっているのに、全然歯が立たない。みたいなシチュエーションのほうが面白そうです。 最後はほとんどターミネーター。でも面白かったからパクリでも何でも良いんです。[DVD(字幕)] 8点(2012-05-07 02:37:19)《改行有》 1987. メジャーリーグ 《ネタバレ》 サクセスストーリーが大好きなので、この映画は文句なしに最高です。 こてこてのコメディより、マジメなストーリーの中にはさむコメディが好きなので、コメディとしても最高です。 何より、野球に対して、メンバーもサポーターも、みんながずっと一生懸命なのがとても良いじゃないですか。 個人的にはラブストーリーだけはあってもなくても良かったんですけど、ラストで指輪をはめていない手を見せるシーンはかわいかったですね。 爽快感あり、笑いあり、感動もあり、大満足の一本です。[DVD(字幕)] 9点(2012-05-06 21:50:28)(良:1票) 《改行有》 1988. 死霊のしたたり2 《ネタバレ》 シリーズものの2作目以降が、どうしてもインパクト弱く感じてしまうのは1作目で多少なりとも耐性ができてしまっているからでしょうか。だとすると、ホラーで2作目を前作より面白くするのって大変なんでしょうね。 この作品も例にもれず、1作目のときほどのインパクトは感じませんが、新しい趣向を追加しているので面白かったです。 新しい趣向ってのは、ずばりキメラの作成です。指と目をくっつけたり、手と足をくっつけたり、犬と手をくっつけたり。更にはラストにウェストのこっそりキメラコレクションが大量に出てくるので、気持ち悪い生き物が好きな人にはきっとたまらないです。 ただ女性のフランケンシュタインは、作るまでは良かったのですが、その後の二人のフランケンシュタインに対する対応にさすがにひいてしまいました。 作っておいてそれはないです。 たとえ娯楽ホラーでも、やはり最低限の人としてのモラルやマナーは大事かなーと思いますが・・・ 僕はてっきり、あのフランケンシュタインが3人を守るために、キメラやゾンビたちと戦って力尽きる、感動ものに仕上げてくるのかと思っていたので、(いや、勝手にそんなこと思うほうが悪いんですけど)ちょっとだけラストの終わり方には不満が残ります。 ウェストくんなんて生き埋めですからね。[DVD(字幕)] 6点(2012-05-06 15:42:24)《改行有》 1989. ガスパール/君と過ごした季節 《ネタバレ》 人によるかもしれませんが、僕はもう何回も泣いてしまう映画です。 こんなに映画の世界に入り込める映画は、すばらしいの一言です。 大きな感動を用意しているわけではないのですが、全編通してぐっとくる場面が次から次へと・・・登場人物たちの気持ちが手にとるように伝わってきます。 ロバンソン、本当に良い人です。 ガスパール、実は良い人です。 ジャンヌやローズ、ローズの娘との出会いを通して、二人の優しさや強さが画面からとめどなく伝わってきます。 たとえ貧しくても、辛いことがあっても、この二人のような人間でありたい、そう思わせてくれる映画でした。 これを見終わった後、邦題見るとまた泣けます。 この邦題、ありきたりですけどめちゃめちゃ良いじゃないですか~(泣) [DVD(字幕)] 10点(2012-05-06 05:19:52)《改行有》 1990. 奇蹟/ミラクル 《ネタバレ》 これは良かった。名作です。てっきりジャッキーのサクセスストーリー的なものを想像していたのですが、ミラクルとはそっちですか。おかげさまで後味すっきりです。 アクションシーンは確かにいつもと比べると少なめかもしれませんね。ですがストーリーをこれだけしっかりと作りこんでくれると、アクションが一段と盛り上がります。 登場人物たちも、やたらヤクザみたいな人達ばかり出てくる割に、お人良し率がとても高いので、どの人物にも好感がもてます。 アクション・ドラマ・コメディ、どれをとっても楽しめる良作ではないでしょうか。 ちょっと雰囲気とネタが「マジックアワー」に似てはいますが。 いや、逆ですね。「マジックアワー」がこの映画に似ています。[DVD(字幕)] 8点(2012-05-05 05:58:33)《改行有》 1991. スポンティニアス・コンバッション/人体自然発火 人物関係や背景についての説明がまったくないので、ホラーサスペンス系の娯楽映画としてはとてもわかりにくくて不親切。 勢いを楽しむ人には良いかもしれないですが、たとえ娯楽映画でもストーリを理解しながら鑑賞したい人には不向きでしょう。 ただなんかよーわからん妙な迫力だけはあります。[DVD(字幕)] 6点(2012-05-04 02:41:42)《改行有》 1992. メイフィールドの怪人たち タイトルからしてださいので、全っ然期待していなかったのに、見てみるとめちゃめちゃ面白かったです。 序盤はコメディ要素が強く、レイたちが初めてクロペック一家を訪ねていくところは爆笑です。犬の表情最高でしょう。 全編通して、軽めの、でもすごく気になるミステリー調も好みに合っていました。 そして最後のオチが最高に良い。 軽めのサスペンスと、ミステリーと、コメディのバランスが最高に良い映画。 トム・ハンクスが好きな人ならぜひ見ておきたい映画です。 夢中になる大人たちを遠巻きに見学して楽しんでいる子供たちも良かったなー。 いやー、これ面白いですよ。 おすすめです。[DVD(字幕)] 9点(2012-05-03 19:41:36)《改行有》 1993. サルート・オブ・ザ・ジャガー へんな映画を借りてしまったかと思いきや、これめちゃめちゃ面白いです。 見始めてすぐは、「なんだこれは?スポーツなのか?ふざけているとしか思えない」と思っていたのに、最後はもう完全にサルート・オブ・ザ・ジャガーファンに。ああ、このスポーツ、オリンピックでやってほしいなあ・・・ キッドにも最初全然魅力を感じなかったのに、最後は応援しまくり。 架空のスポーツのくせに、なんだこの完成度と存在感は。 鑑賞しながら本気で戦略とか考えてしまった。 「歩いていけ。」 し、しびれる。 [DVD(字幕)] 9点(2012-05-03 15:23:25)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》 1994. ゴジラVSビオランテ フランス映画を2本見た後に、コレを見ました。 もうめちゃめちゃ面白かった。 なんてわかりやすい映画なんだ。 しかも刺激的。 ビオランテの造形最高です!しかも前半戦、後半戦の二本仕立てで、モデルチェンジまでしてくれるこのサービス精神。 そしてゴジラはやっぱり最強。かつ最高のかっこよさ。 自衛隊の方たちもとても頑張ってくださいました。 ああ、とてもすっきりしました。[DVD(字幕)] 8点(2012-05-03 05:00:32)(笑:2票) 《改行有》 1995. セブンス・コンチネント 何かが始まっているというのは途中からわかったのですが、それまでが長い長い。この映画って、そんなに長く日常をぶつ切りに映す必要があったのでしょうか。ストーリーも何もない日常を1時間近くも見せられては、思考がストップしてしまって、ラスト30分の衝撃も台無しです。(疲労のせいで感覚が鈍化してしまって・・・) 実話だからこそ、見せ方が大事だと思います。 眠気と本気で戦って、こんなに疲労困憊するとは・・・[DVD(字幕)] 0点(2012-05-03 04:13:39)《改行有》 1996. レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ 本当にごめんなさい。 全然面白くなかった・・・[DVD(字幕)] 0点(2012-05-02 13:28:47)(笑:1票) 《改行有》 1997. 悪魔のいけにえ3/レザーフェイス逆襲 いやー。面白いです。 大好きなんです。こういうまったりした狂気。 だめですか? 1は見たことないですけど、2よりかは断然良かったです。[DVD(字幕)] 7点(2012-05-01 02:38:12)《改行有》 1998. ファイナル・ファイト 最後の一撃 なかなか演技ひどいっすね~ こんなにへたっぴな台詞回しを映画で見たのは初めてです。 いや~、これはひどい。すごい。[DVD(字幕)] 1点(2012-05-01 02:34:06)《改行有》 1999. エリック・ザ・バイキング 《ネタバレ》 なんか「バロン」みたいな雰囲気でした。とくに何とかブラジルって国が。最後沈んでいきながらもみんな明るいところなんか・・・ はあ、もっと爽快な冒険活劇かと思っていたので、ちょっと期待はずれでした。 ただ、神様たちが子供ってのは良かったです。 子供や神様ってのは無邪気に残酷なものなんですよってことを暗示しているのでしょうか。まぁどうでも良いけど・・・ あ、関根勤さんは爆笑しました。 他の方たちのレビューのほとんどが関根さんってのもかなり面白いです。[DVD(字幕)] 4点(2012-04-30 04:42:03)《改行有》 2000. ワン・モア・タイム(1989) 《ネタバレ》 一言で言うと、上手できれいな映画です。 設定からいくと、普通いらいらしたり、破天荒な内容になったりしそうなんですが、全然そうはなっていません。 しかも、登場人物たちがそれぞれ良識や常識をもったまま行動しているので、どの人にも共感できるし、どの人も応援したくなります。 ただどうしても設定上、もう元には戻らないことがわかっている上で鑑賞しないといけないので、特に序盤はずっと切ない気持ちがつきまといます。 ただ、切なくなりすぎないのは、やはり要所要所にちりばめられたおしゃれなコメディがバランスをとっているからでしょう。寄付金をもらえるように動いたり、悪徳判事の悪事を暴いて就職が決まったり、メインストーリーではないところでサクセスを用意しているところなんか、かなり好きな演出です。[DVD(字幕)] 8点(2012-04-30 04:31:52)(良:1票) 《改行有》
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