みんなのシネマレビュー |
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2001. MONDAY 泥酔した男の暴走を軸に展開する破錠感たっぷりのストーリーは、まさにSABUワールドでありエネルギッシュでユニークだが、やはり傑作「ポストマンブルース」などと比べると完成度の低さは否めない。細かい演出、映像や音づくりにはまったく問題ないだけに、やはり問題は脚本のまとまり不足か。4点(2003-12-13 20:23:18) 2002. ひまわり(2000) 今や売れっ子正統派監督となった行定勲のデビュー作である。ところどころ彼らしい秀逸な映画世界は垣間見えるが、大筋のストーリーに対して展開のテンションがチグハグでまとまりに欠ける感じがする。もっとローテンションな雰囲気で押し通してよかったと思う。[ビデオ(邦画)] 4点(2003-12-13 19:57:57) 2003. ブリキの太鼓 あの主人公を演じた役者は子供?それとも小さな大人?そのあまりに違和感が残るような深い表情に自分の中で説明がつかなかった。破天荒なストーリーをまかりとおす絶妙にチグハグな人物描写に何ともいえない気持ち悪さが残る。映画の出来の是非を聞かれれば、明らかに非とは答えられない完成度だけれども、今作の不気味さを前に私はどうしても他人に勧めることは出来ない。5点(2003-12-13 19:54:13) 2004. 恋におちたシェイクスピア 観る前のイメージに反して非常にテンポの良いストーリー展開と小気味いいキャラクター陣が大いに楽しめた。主演のグウィネス・パルトロウとジョセフ・ファインズの雰囲気がとても文芸的で映画世界にマッチしていたと思う。演出、映像世界など映画自体の完成度も極めて高く、存分に満足できる娯楽文芸映画だった。[ビデオ(字幕)] 8点(2003-12-13 19:46:08) 2005. バッファロー'66 ただ見た目のセンスの良さだけを追い求めて面白くない映画は多々あるが、ここまで雰囲気的なセンスの良さを追求して尚面白い映画も珍しい。はっきり言って内容がどうこうと言える映画ではなく、ただただその世界観に引き込まれる。「オシャレな映画」などと言うと軽薄に聞こえるが、今作ほどその名にふさわしい秀作はない。7点(2003-12-12 01:41:44) 2006. ダンサー・イン・ザ・ダーク あくまでも徹底的な悲劇に私の心は揺らぎっぱなしだった。基本的に悲劇は苦手だし好きではないのだけれど、この映画が描くものはもはや好きとか嫌いとかそういうレベルではない。辛い現実を覆い隠そうとするかのような濃厚な幻想でのダンスシーン。哀しいまでに躍動的に歌い踊るその姿は、誰が何と言おうとも私は「幸福」そのものだと言いたい。幻想であろうと何であろうと、彼女が生きぬいたその様は、「悲劇」さえも越えた深い深い「幸福」だったに違いない。[映画館(字幕)] 10点(2003-12-12 01:34:50)(良:1票) 2007. エニイ・ギブン・サンデー 圧倒的な映画としての迫力で見応えは確かにあるのだけれど、終わってみると結局、何を主題にした映画だったのかということが非常に曖昧だったように思う。説得力のある映像とストーリー展開で明らかに完成度は高いと言えるのだけれど、伝わってくるテーマの曖昧さが作品の印象度を下げている感がある。[ビデオ(字幕)] 5点(2003-12-12 01:23:36) 2008. ミッション・トゥ・マーズ 宇宙への無限性という、宇宙哲学を語る上では王道的な主題をクオリティの高い映像と共に見せつけてくる秀作であった。宇宙空間の虚無とか未知を精神世界のそれとリンクさせる展開は非常に興味深く、一生命体としての感慨深さを感じた。ティム・ロビンスが早々に消えてしまうのには残念だったが、極めて完成度の高い映画だったと思う。[DVD(字幕)] 8点(2003-12-12 01:19:22)(良:1票) 2009. PARTY7 「鮫肌男と桃尻女」の影響で相当に期待したんだけど、豪華でユニークなキャスト陣と特異な環境設定を生かし切れずに終始してしまっている。あの奇妙な空間とキャラクターをもっと生かした絶妙な脚本を用意してほしかったと思う。4点(2003-12-10 17:51:05) 2010. バトル・ロワイアル 公開前に話題になったほどの問題性は感じなかったが、バイオレンス映画とすれば斬新な緊迫感と暴力性に溢れていたと思う。安藤政信、ビートたけしをはじめとする脇役たちの演技はそれぞれインパクトがあり良かったが、主役を張った藤原竜也の不出来な演技がひとり浮いていたように思う。中盤の展開的には非常に良かったのだけれど、主演の二人が街中に消えていく安易なラストシーンで一気に白けてしまった。ラストさえあれでなければ、結構好きな映画になっていたかも知れないが…。4点(2003-12-10 17:45:46) 2011. パリの確率 この邦題に相当な興味深さを感じ観に行ったが、内容はそれほどでもなかった。砂に埋もれた未来のパリのビジュアルは印象的だったが、繰り広げられるストーリー展開が陳腐すぎた。フランス映画にありがちな娯楽性の完成度の低さが目立つ結果となった。[映画館(字幕)] 3点(2003-12-10 17:36:31) 2012. 式日 SHIKI-JITSU 観る時に集中力が無いと一気にダレる映画だろうけど、集中力さえ続けばけっこう感慨深い作品に仕上がっていると思う。岩井俊二主演というのはどうかと思ったが、役柄のせいか意外に違和感はなかった。重苦しい映画だけにラストの明るさには救いがあった。エンディングテーマがCOCCOの「Raining」だったのが嬉しかった。[映画館(字幕)] 5点(2003-12-10 17:30:47) 2013. バーティカル・リミット 予告編で期待したとおり映像的には迫力があったが、あまりに希薄で酷いストーリーにマイった。映像的な印象で映画を選ぶことはよくあるが、こういう映画を観ると、やはり映画で一番大切なのはストーリーだということを逆に認識させられる。酷すぎるストーリーに不快感と嫌悪感満載だった。1点(2003-12-10 17:25:28) 2014. 戦場のメリークリスマス 若年層の間では、大島渚というとどうしてもタレント監督という印象を強く持ちがちだが、今作などを観ると彼が物凄い映画監督だということを認識させられる。鮮烈で美しい調にのって織り成される人間の悲哀は、痛いほどに深くその本質をえぐり出している。ビートたけしの怪演も手伝って紛れもない傑作だ。 8点(2003-12-10 17:20:33) 2015. スペース・カウボーイ 今作の場合、じいさんたちが老体に鞭打って地球を救うために立ち上がるという設定だけでユニークなエンターテイメント性に溢れている。そのご老体軍団を演じるのが熟年豪華スター揃いなのだからビジュアル的にも完璧である。映画自体も非常に楽しめたが、クライマックスがいささか盛り上がりに欠けた感が残った。[映画館(邦画)] 7点(2003-12-10 17:09:38) 2016. 人間の証明 ラストがあまりに安易で一気に盛り下がる。グローバルなサスペンス展開は濃厚でキャスト陣の熱っぽい演技もそれに伴うものだっただけに、ラストの顛末には不快感が残った。混色の青年を演じたジョー山中が悲しげで良かった。[ビデオ(邦画)] 4点(2003-12-10 17:00:02) 2017. 弾丸ランナー タイトル通り、「走りっぱなし」のこの映画は徹底的なまでのエネルギーにあふれている。ストーリーやキャラクターの破錠ぶりもすべてそのエネルギーに包み込み痛快なエンターテイメント性に昇華している。常に日本映画に対する「衝撃性」を追い求めるSABU監督にふさわしいデビュー作品だったと思う。7点(2003-12-10 16:53:46) 2018. 上海グランド 何と言っても、レスリー・チャン&アンディ・ラウの男の艶やかさに引き込まれる。彼らの画面に映えるその目つきだったり、話し方というものはやはり魅力的だと感じた。ストーリー的には裏社会における男の友情とその破錠を描いたもので目新しさはないけど、演じる俳優に華があるので観ていて飽きることがなかった。最初のアンディ・ラウのキャラクターに疑問は残るが、この手の映画としてはなかなか秀逸な仕上がりだったと思う。レスリー・チャンの映画を多く観てきたわけではないが、惜しい俳優を亡くしたものだと思う。7点(2003-12-08 17:06:19)(良:1票) 2019. 6IXTYNIN9 シックスティナイン タランティーノ、もしくは日本のSABU監督作品を思い起こすような、日常の破錠によるバイオレンスな展開がシニカルなユーモアと衝撃に溢れタイのこの新鋭監督に力量を感じた。汗が染み出るようなじっとりとしたタイの空気感が異様な緊張感に拍車をかける。なかなか魅せるタイ映画だった。7点(2003-12-08 16:58:41) 2020. DOG-FOOD 尺的にも小ぶりで、田辺誠一の実験映画という感じも拭えなくはないが、個性的なキャラクターと何ともいえない主人公の心情はどこか共感が持てる。主人公のまわりの変わった住人たちが可笑しい。[ビデオ(邦画)] 4点(2003-12-08 16:53:19)
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