みんなのシネマレビュー |
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2001. マネーモンスター 大がかりで華やかさに溢れた演出でもってテンポよく進んでゆく起承転結を楽しめました。「汗水垂らしてコツコツと働く」は死語なのだろうかと考えさせられました。[DVD(字幕)] 6点(2016-11-14 00:04:21) 2002. 回転 幽霊映画としてはイマイチですが、先生が徐々に壊れて暴走してゆくサスペンス映画として見応えがありました。子役二人の不気味さは特筆ものです。[DVD(字幕)] 7点(2016-11-13 00:18:13) 2003. さよならをもう一度 中年男女と若い男の三角関係。名優三人が締りのないグダグダ感を表現してくれているものの、平板で退屈な作品。[DVD(字幕)] 5点(2016-11-12 23:46:01) 2004. レイルウェイ 運命の旅路 《ネタバレ》 理性を狂わされる戦時下での虐げた者と虐げられた者が数十年後の再会で心から許しを請いそれを受け入れる。実話であることが尊く感慨深い。和解後の夫妻の様子と長瀬の交流を通じて、絶対に出来っこない憎悪を捨てる事によって得られるものを見せて欲しかった。[DVD(字幕)] 7点(2016-11-12 23:34:41) 2005. サムライ(1967) 《ネタバレ》 仕事の完遂に向けて喜怒哀楽が皆無の姿はサイボーグのようなマネキンのような。他人を一切寄せ付けない孤独がサムライとは思えない。ピアニスト殺しの依頼に空の拳銃で向かった理由は分からないが、孤高な死に様はサムライを連想させた。そして、柔和な物腰と裏腹に犯人逮捕の意志を見せる警部もまたサムライ。演じたフランソワ・ペリエの存在感はキレッキレのアラン・ドロンに劣らぬものだった。[DVD(字幕)] 7点(2016-11-08 01:48:45) 2006. モネ・ゲーム ハラハラ感のカケラもない絵をめぐる攻防、ニコリとも出来ない愚劣なギャグ、己の浅はかさを示す日本人描写。数多の名優を起用しても脚本がカスだと観るに堪えないシロモノとなることを証明。最初から最後まで気分が悪い作品で、アラン・リックマンにあんなマネをさせたのを思い返すたびにハラワタが煮えくり返る。 、[DVD(字幕)] 1点(2016-11-05 19:20:40)《改行有》 2007. さざなみ 《ネタバレ》 邦題のほうが物語を言い表していて齢70にして枯れていないシャーロット・ランプリングに惹きつけられた作品。結婚45周年パーティを間近に迎える夫妻の様子からは共に穏やかに齢を重ねてきたと思われる。50年前にクレパスに滑落死した結婚を考えていた彼女の遺体発見の報を受けて彼女を懐かしむ夫に心掻き乱されてゆく妻の様子が丹念に描かれている。妻の嫉妬に共感できる部分もあるが度が過ぎているように見えた。二人の今後を想像させられるラストショットが秀逸。[DVD(字幕)] 6点(2016-11-03 01:57:02) 2008. ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期 《ネタバレ》 43歳になったブリジット。体型はスリムになっているが皺っぽく老けた印象が観ていてツラい。ダニエルに代わって登場したジャックが没個性なのが物足りない。品の無い会話が飛び交うドタバタラブコメはあまりにも都合が良過ぎる起承転結。しかし、マーク・ダーシーから受けた時めきに劇場に足を運んだ値打ちを感じた。点数の全てをコリン・ファースに捧げます。[映画館(字幕)] 8点(2016-10-29 17:38:35)(良:1票) 2009. シン・ゴジラ 《ネタバレ》 シリーズ初見。冒頭の芋虫の如き姿に必死で笑いを堪えると共に「???何じゃこりゃ???」激しく混乱する。再登場の猛々しい姿で暴れる迫力に、舞台をわが街に置き換えて恐ろしさを味わった。常日頃この国を良くする為に働く公僕の方々が未曾有の災難に立ち向かう様子を丹念に描こうとしているのでしょうが、テロップで読み取れなかった長い役名の者達が右往左往しながら、言いたい事だけを機関銃のように喋りまくるだけで空回り。米国大統領特使には失笑させられっ放し。続編を匂わせるラストショットにも話の展開を呑み込めなかったイライラだけが心に残った。[映画館(邦画)] 4点(2016-10-03 14:19:55)(良:1票) 2010. グラン・トリノ 《ネタバレ》 スーツを新調し、整髪し、愛犬を預ける姿に、刑務所に入る覚悟を見たのですが。隣家の為に命を投げ出し、分身のようなグラン・トリノをタオに譲る。50年かけて揃えた工具が示す様に仕事一筋で子や孫の事は亡妻に任せきりだったのだろうか、あまりにも希薄な息子一家との絆がうら悲しい。[DVD(字幕)] 7点(2016-09-27 14:56:30) 2011. 10番街の殺人 ロケ地は事件現場、台詞は忠実に再現。実録再現フィルムを見せられる。凄いの一語に尽きるリチャード・アッテンボローとジョン・ハートの演技が事件の陰惨さを生々しく際立たせている。日本劇場未公開も納得の恐ろしい作品。[DVD(字幕)] 8点(2016-09-27 00:46:34) 2012. レヴェナント 蘇えりし者 復讐心から生への執着を見せるディカプリオは頑張りました。オスカー受賞もまぁ納得。しかし、それだけを150分見せられてウンザリしました。思わせぶりな過去の映像にも辟易させられました。期待外れの作品。[DVD(字幕)] 4点(2016-09-26 15:40:37) 2013. ソルト 何時もながらの御意見無用で天下無敵のアンジーの暴れっぷり。やたらと飛び移るアクションはやり過ぎで醒める。一体何がしたいのか理解できなくてイライラが募るばかりで楽しめなかった作品。[DVD(字幕)] 5点(2016-09-20 17:23:44) 2014. スポットライト 世紀のスクープ 《ネタバレ》 幸薄い子供達の心の拠り所となるべき神父が彼等彼女等につけ込んで性的暴行を働くとは。教会が組織ぐるみで隠蔽するとは。卑劣でおぞましい出来事が実話だとは。涙を流しながらの証言はいたたまれないものがあり、これに回想シーンがついていたら鑑賞リタイアしていました。聖人君子ツラした変態と変態を庇う教会には吐き気がします。白日の下に晒した記者達の心は熱く頭はクールな仕事ぶりはお見事。地味だけれども引き付けられる作品です。[DVD(字幕)] 7点(2016-09-19 23:44:02) 2015. やさしい本泥棒 《ネタバレ》 マックスとリーゼルの曇り空のやりとりに言葉を紡ぐ事を考えさせられました。苦しく生き辛い時代に精いっぱいの愛情を注いでくれた里親と真友ルディの亡骸と対峙するリーゼルの姿に、ペラペラ(失礼)喋る死神に怒りがこみ上げます。ジェフリー・ラッシュのような聖人君子ではなくとも、見た目とは異なる人情を持ち合わせているエミリー・ワトソンが絶品でした。[DVD(字幕)] 7点(2016-09-18 23:07:57) 2016. 山猫は眠らない 《ネタバレ》 いやぁ、魅入りました。ジャングルにおける一撃必殺の人殺し稼業の適性とはどういうものかを体現するベケットに圧倒されます。ヘタレなミラーの顔つきが変わってゆくのに目を見張ります。どちらかが命を落とすのではないかという痺れる緊張感がラストまで続くあっという間の100分間でした。残酷な拷問にあったベケットがミラーに「一発で二人殺せ」というのは、ここで死なせてくれと懇願していたのでしょう。切ない一言でした。私は意味不明の邦題よりそのものズバリの原題のままが良かったです。[DVD(字幕)] 8点(2016-09-17 13:30:00) 2017. 映画 ビリギャル 慶應に合格して何をするのか、卒業して何をするのか。見返してやりたいという理由だけでは合格で燃え尽きてしまうのでは。受験勉強は日々自分との闘い。頑張れと励まされなくとも頑張るもの。誰にも応援されなかった身にとっては、さやかちゃんを応援する沢山の人物が眩しかった。家族の姿を掘り下げて描いている点に作品の奥行きを感じた。[DVD(邦画)] 7点(2016-09-13 14:40:03) 2018. まぼろし 《ネタバレ》 ジャンは失踪なのか、事故死なのか、自殺なのか。マリーも観る者もわからないところが歯痒い。寂しさの穴埋めにされた挙句、ジャンの代わりになり得ず「あなた軽いのよ」と申し渡されるヴァンサンはいい面の皮。現実を直視できないマリーを演じたシャーロット・ランプリングの美しさにハッとさせられ、老いた姿にドキッとさせられた。[DVD(字幕)] 5点(2016-09-13 14:28:34) 2019. Re:LIFE リライフ ヒュー・グラントの為の作品。幾つになっても何時もと変わらぬヒュー・グラントをたっぷり堪能させてもらえました。[DVD(字幕)] 7点(2016-09-12 23:13:22) 2020. バニー・レークは行方不明 《ネタバレ》 狂気を孕んでいそうな登場人物達の中にあって、実はマトモな人物が一番狂っていた。露わになる際のアップの姿に身震いする。こんな者達を相手に常に冷静沈着で事件解決にあたる警視を演ずるローレンス・オリビエに作品の格調の高さを感じた。[DVD(字幕)] 7点(2016-09-12 22:56:57)
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