みんなのシネマレビュー |
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2001. ドクター・モローの島 マイケル・ヨークとかバーバラ・カレラとか、今となっては時代を感じてしまいますねぇ。モロー博士の島は、いろんな人間がおりますが、みんな顔は獣だけど体型は人間とゆー、結構安っぽい世界。アウトドアなワリにとっても狭い舞台に(単調な画になりますわなぁ)「うほっほ」系以外は少なすぎな登場人物、あまりに映画として楽しめる要素が乏しくて、結構退屈してしまった記憶があります。ラストはいろんなヴァージョンがあったようですけど、このラストは日本人好み、らしいですが。[映画館(字幕)] 5点(2005-12-04 00:56:07) 2002. ターミネーター3 《ネタバレ》 もはや出がらしみたいなもので、こんなんだったら何作でも作れちゃうよねぇ、と思いつつ、アクションシーンはフツーに面白く楽しめ(トイレクラッシュ大バトルなんてメジャーなタイトルでやっちゃう度胸がステキ)、だけどラストの対決は呆気なさ過ぎでしょ。もっともっと激しくやってくんなくっちゃ。でも、「2」で『どーなってんの!』と怒った、どこかへ行っちゃった審判の日をキチンと元に戻してくれたので、そこは納得です。やっぱり審判の日なくして「ターミネーター」の世界は成立しないし、語れないでしょうよ、と。[映画館(字幕)] 5点(2005-12-04 00:52:51) 2003. ホワイトハウスの陰謀 《ネタバレ》 この時期、この映画の他に「目撃」「ザ・ターゲット」ついでに「マーズ・アタック!」とホワイトハウス内部モノを立て続けに見たために、どの映画がどれやらごっちゃになってしまって、この映画の印象は薄く・・・。結構硬派なサスペンスだったのですが、それゆえ、細かい部分のアラが気になりました。あんなに簡単にホワイトハウスに潜入できちゃうモノなの?とか、北朝鮮に囚われた捕虜は結局どうなっちゃったの?とか。でも、この映画のハト派な大統領は時代を感じますね。今だったら、絶対副大統領の方が正論!って展開になっちゃいそう・・・。[映画館(字幕)] 5点(2005-12-04 00:38:59) 2004. パリの恋人 なんかとっても好きかも。終始ワクワクウキウキしちゃって。本屋さんオードリーはかわいいし、モデルオードリーは美しいし、アステアはこの時点でもう結構なトシながらも相変わらずスマートでカッコイイし、パリのロケはパリ全体を巨大なセットみたいに捉えていて夢のように描いてるし、クラシカルなミュージカルとモダンアートとが1つの映画の中で共存しててオシャレだし。教会のシーンでの過剰に解放された露出とソフトフォーカスが同じスタンリー・ドーネン作品の「ラッキーレディ」のソレを思い起こさせて嬉しくて、すっかり幸せな気分になっちゃって、ああ、なんか私にはドーネンの波長がしっくりくるのかなぁ、なんて。アステア噴水や「ローマの休日」から引き継がれた必殺技オードリークラッシュで存分に笑わせてもくれて、余計な事を考えずに純粋に雰囲気に酔える、楽しいひとときを過ごせた映画でした。スワンダフル![DVD(字幕)] 9点(2005-12-04 00:35:39) 2005. キューティ・ブロンド/ハッピーMAX 前作はエル・ウッズの天然な才能が結果的に普遍的なフェミニズムへと昇華されてゆきました。ところが今回のエルは司法から政治の場へとスケールアップを果たしながら、映画そのものはアメリカの正義という、内側を向いた世界へと矮小化されてしまってます。正しい政治を謳うのであるならば、あくまでエルの天然の才能でそこへ向って欲しかったのですが、描かれるのは保守に対するリベラルの主張。それもリンカーンを思想の絶対的な礎としている時点でこの映画の限界が見えてしまうのです。エル・ウッズはエルのエルによるエルのための存在としてリンカーンすらも突き抜けた存在であって欲しかったのですが。[DVD(字幕)] 5点(2005-12-03 14:56:46)(良:1票) 2006. スパイダー パニック! 殺されちゃう人と生き残る人の扱いに疑問が湧かない事もないですが(あのしょーもない悪徳社長親子は殺られても仕方ないと思ったんですけどねぇ。一方で床屋さんは可哀想)、犠牲者がどんだけ出ても、ちっとも陰惨に見えない、所詮はおバカ娯楽映画ですよ、という姿勢が面白かったです。有毒な産業廃棄物によってクモが巨大化しました、っていうベッタベタなお約束展開から始まる悲壮感皆無なモンスターパニック映画、ショッピングモール立てこもりという、モロに「ゾンビ」な展開になったり(保安官、民間人見捨ててるよ・・・)、シャカシャカ動きまわるクモ達がCG丸出しだったりしますが、それもご愛嬌。テレ東あたりで放映されたらちょうどイイB級の雰囲気を味わえる事でしょう。ただ、このテの映画に付き物のお色気担当が登場しないお上品さがちょっと不満かなぁ(笑)[DVD(字幕)] 6点(2005-12-03 14:23:26) 2007. 気狂いピエロ ゴダールにとって映画とはキャンバスであり日記帳であり原稿用紙であり心のゴミ箱であり、何かを表現するための自由な場であるのだなぁ、とつくずく思わせる映画でありました。この鮮烈な色彩、詩的な語り、そして自在過ぎて追いつけない展開・・・。作る側も見る側も、映画というもののフォーマット、ルールを限定してしまいがちですが、ゴダールは遥かに自由な表現者で、だから見る側としては真っ白なままで向かい合うのがいちばんなのかな、と思ったりもします。経験が共感を生む瞬間もあるかもしれない、全く受け付けないかもしれない、でも、何かしらのイメージが心に残るとすれば、それで十分なのです。1から10まで、手取り足取り導いてくれる映画と違って、そこに求められるのは理解や共感ではなく、ただゴダールの色なのだと。私にとっての「気狂いピエロ」は、ただフランスの風景の中にアンナ・カリーナが存在しているだけで十分です、って状態なんですけどね。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-03 14:06:47)(良:1票) 2008. ハウルの動く城 《ネタバレ》 初期に物語の着地点ってモノを提示するモンなのですよ、多くの映画は。物語が目指すところって何処で、どうやってそこまで導いてゆくか、って。この映画、早々に当初見えていたハズの着地点が消失します(ソフィーが元の姿に戻る、荒地の魔女と対決する)。以降、この映画は一体何処へ向うんだろう?とこちらは途方に暮れるばかり。もちろん、それが提示されない映画だっていっぱいあります。そして、それを行うには人を惹き込むだけの自信に裏打ちされたエピソード、映像の積み重ねを求められます。この映画は果たしてそこを自覚してたのでしょうか? 繰り広げられるのは、安定しているけれどサプライズのない毎度の宮崎節。散漫な人称によって視点は定まらず、結局のところの着地点は納得できず。既存のスタイルからの脱却を目指すのであるならば、まずは自身のスタイルそのものの破壊から始めるべきだったのではないでしょうか? 大ヒットを命題に掲げた映画の限界、とでも言うのかな?[映画館(字幕)] 4点(2005-12-03 13:24:06) 2009. ティファニーで朝食を 《ネタバレ》 この映画を、ネコたん中心に見てた人は、きっと私以外にも沢山いるハズ。「うわー、ちゃんと起こしてる・・・飛んだぁ・・・袋覗いてるぅ」って。麗しのネコたん。でも、ネコたん視点で見ると、意外にも映画の姿が見えやすくなってくるという。オードリーの役は、このネコたんに象徴されているんですよね。オードリーにとって男はみんな単に糧を運んでくるネズミ。でも男にしてみればオードリーは捨てネコみたいな存在。奔放に生きてるつもりでも、結局は自分の居場所を見つけられない。そんな迷いネコを、優しく包んでくれる存在が必要だったのですね。あの名無しネコたんこそが、オードリーの本質だったのだぁ、と思う私でした。[DVD(字幕)] 7点(2005-12-03 12:30:34)(良:3票) 2010. マイ・フェア・レディ ヒギンズ教授の、自分の専門分野に関しては自信に満ちているけれど、その自信が他の事には必ずしも通用するワケじゃない、そしてそれが判ってない不器用さが面白かったです。感情ですら理論で割り切れるモノだとばっかり思ってたのでしょうねぇ。あのトシなのに、いざとなるとお母さんに頼ってしまうあたり、かなりのおぼっちゃま。イライザを支配しているつもりで、きっとあの後、自覚もないままに支配されてゆくのだろうなぁ、と考えると、なんだか微笑ましく感じるのでした。あと、オードリーの声はとってもキュートで好きなので、下手でも全編彼女の声で見たかったなぁ。それにしてもスーパーパナビジョン70、テクニカラーで撮られたこの作品、当時のままのフォーマットで劇場の大きなスクリーンで見られたら、どんなにかきらびやかな世界が体験できたことか。公開当時リアルタイムに見られた人が羨ましいです。[DVD(字幕)] 7点(2005-12-03 12:29:37) 2011. 麗しのサブリナ ボガートとホールデンのお尻をめぐってのコントシーンなんて、最高じゃないですか。ボガートなんかマジメな表情でコントしてくれるから、もう可笑しくて。映画ファンを公言しつつも不勉強な私は、この映画をつい最近やっとちゃんと見たのですが、もっとマジメな恋愛ドラマだと思ってました。実際はカル~いノリで笑わせてくれる映画だったのね。ただただヘップバーンの美しさや、ボガート、ホールデンという名優のすっとぼけた演技を楽しんでいれば、それだけで十分な映画、他にはなんにもいらないや。後半、黒で統一されたファッションのヘップバーンを見て「サブリナパンツはいてる」と思った次の瞬間、「違う違う、サブリナパンツをはいてるんじゃなくって、あれこそがサブリナパンツの語源」と自分にツッコミ。そういえば亡き母が、ヘップバーンカットもサブリナパンツも日本で流行る前にいち早く取り入れたと自慢してたなぁ、なんて思い出した夜でした。でも、かーちゃん、あなたは典型的な昔の日本人体形でしたよ・・・。[DVD(字幕)] 8点(2005-12-03 00:49:41) 2012. 卓球温泉 《ネタバレ》 ぽや~ん、とした家出主婦、松坂慶子はすっかりおばさん状態ではありますが、適度な太り具合が逆に魅力的(あ、個人的な好みじゃなくて、あくまでおばさん役として、ですよ)。だけど、そんな彼女の存在感に助けられている感じで、映画そのものは物語が平板で不要に長く、温泉の過疎を描いていながら、それを単にエッセンスに終わらせていたりと問題は多いです。クライマックスのラッシュはいい加減長すぎでクドいですし。映画としてもっと高められる要素はあった筈なのに、「卓球温泉」というタイトルの映画ならこの程度、ってハードルを低く設定しちゃった感じが否めません。フツーの人達の持つ楽しさのパワー、みたいなのが表現されていれば良かったんですけどねぇ。[映画館(字幕)] 5点(2005-12-03 00:36:17) 2013. グレムリン 「E.T.」大ヒットの余波に乗った売り込みに騙された人がヒキまくり、という映画でした。隣りに座ったカップルが、ギズモに『可愛い~』なんて言ってたのに、ミキサーや電子レンジのシーンで『気持ち悪りーな、これ』と、明らかに反応悪くなっちゃってて、スピルバーグ&ワーナーも罪深い事するなぁ、って。場内の空気が徐々に冷えてゆくのがよーく判る映画でした(「キル・ビル」もそうだったなぁ・・・)。ファンタジーですよ、って言いながらホラー見せちゃってるワケですからねぇ。まあアップショットでの巨大ギズモも十分に不気味ですが。ジョー・ダンテのB級趣味が爆発しまくりで、ジョー・ダンテファンにとってはご馳走のような映画ですが、個人的には好きなセンスではなくて、白い街が美しいオープニング部分だけが印象に残る映画でした。[映画館(字幕)] 5点(2005-12-03 00:33:34) 2014. ザ・ロック 《ネタバレ》 むむ・・・かなり高評価・・・。えーと、作劇上の流れに納得できない箇所が多くて、そんなに楽しめませんでした。前半に登場するサンフランシスコ一大カーチェイス、本筋に全然関係ないですし(『電気』で走るケーブルカーが爆発してなかった?)、地下では無理矢理なインディ・ジョーンズ風。せっかくしっかりした理由を引っ下げて登場したエド・ハリスを、正義VS悪の図式にはジャマなんで途中で殺しちゃいました、としか思えない展開(敵ボス途中で殺しちゃう、ってねぇ)にも唖然。結局エドの主張、政府の責任の部分は物語上、単なるエッセンスで重要ではないとばかりに有耶無耶にされちゃいますし。刹那的な見せ場至上主義の映画、だったと思うんですけどねぇ。[映画館(字幕)] 5点(2005-12-03 00:29:52)(良:1票) 2015. ウォーターワールド 大作!ケビン・コスナー主演!ってところに一切期待をしなければ、そこそこ楽しめないこともない、って感じの映画でした。膨大な製作費のワリに、特撮関係が非常に荒く安っぽいのですが(気球を合成するのがメンドクサいんで、スタジオ撮影の下の部分だけそのまま映しま~す、みたいな)、海上を舞台に展開するバトルはそれなりに作り込まれています。もっとも、上映時間をあと30分短くして、主演をヴァンダムあたりにして、そしてテレビで見る、というのがちょうどいいレベルの映画ではあります。製作費も5分の1くらいがちょうどいいカンジでしょうね。[映画館(字幕)] 5点(2005-12-03 00:24:11) 2016. グリム・ブラザーズ/スノーホワイト(1997) 《ネタバレ》 シガニー演じる継母が、最初から邪悪な存在って訳ではなくて、後妻としての努力が報われないジレンマや死産の悲劇を経て狂気に向ってゆく、って展開が良かったですね。支えを失った彼女にとって、鏡が心の内面、現実逃避した理想の世界の象徴。結局、リリーが新しい母を受け入れず、厳しくあたったから悪いんじゃないの?とか思ったり。というワケで、シガニーに感情移入して見ちゃったモンだから、そりゃあ彼女の受難劇となってしまい、クライマックスなんかメチャクチャですわなぁ。どうも時として映画を見る角度を激しく間違ってしまいますわぁ。でもシガニー、演じてるのが楽しそうだったから良しとしますか。[映画館(字幕)] 5点(2005-12-03 00:12:39) 2017. スクリーム2 《ネタバレ》 『続編についての映画』なのですが「続編は前作を超えられない」ってその通りになっちゃってどーすんの、って思いました。いちばん恐かったのは、先行オールナイトなのにガラガラだった場内だったり。徹底的に続編である事をパロディにすれば良かったんじゃないかな、と思ったんですけど、後半は普通にホラーな展開しちゃってましたしねぇ。そして、この脚本家のお得意芸『で、その犯人は一体ダレ?状態』は、ここに極まれり。「3」を見る気がすっかりなくなっちゃって打ち止め状態なのですが、「3」は面白いんでしょうか?[映画館(字幕)] 5点(2005-12-03 00:08:05)(良:1票) 2018. ダイ・ハード3 《ネタバレ》 んん?クリスマスは?ホリーは?みたいな映画でしたが、面白ければ問題なかったんですけどねぇ。マクレーンとジュース・・・あれ?ゼウスか・・・が巻き込まれるゲームがクド過ぎるんですよね。ちっとも事件の本質の方へ向ってゆかず、ひたすら街中を振り回されるばかり。なので映画のテンションが保ててない感じ。おーい、こっちはとっくに冷めちゃってるよ~い、って。その分サスペンスを学校に仕掛けられた爆薬に持って行ってる感じですけど、それとて・・・ですし。やっとこさ敵に近付いた頃には冷めっぱなしな上に、すかーっ!と更なる空振り見せられて、どうにもこうにも気分削がれっ放し。最後に取って付けたようなオチを見せられて、ええ?それでいいの?なんでそれで終わり?って。うわーん、こんなの期待してなかったよぉ!って感じが強い映画でした。マクレーンのクリスマス受難物語カムバーック!![映画館(字幕)] 5点(2005-12-03 00:05:45) 2019. リバイアサン(1989) 《ネタバレ》 皆様ご指摘のよーに、「ザ・デプス」とネタカブりな「エイリアン」でラストは「ジョーズ」ですね。ついでに最後の最後のトコは「ダイ・ハード」。って事でいろんなモノのツギハギで作られた映画ではあるんですけれど、大劇場のスクリーンで見れば、それなりに楽しくもあり、だけど、それなり程度のモノに映画代たっぷり払って(確か従弟達2人を連れてったので3人分を払ったんですよね)いいのかどうか、ちょと疑問でもあり。今となってはモンスター映画はモンスターデザインがキモになるんで、ぐちょぐちょ系でごまかさずにもう少し気合入れてデザインしてちょうだい、くらいの感想しか浮かばないですねぇ。[映画館(字幕)] 5点(2005-12-03 00:03:15) 2020. アイコ十六歳 キモになるクライマックスのエピソードに対してのアイコのリアクションが、映画と原作とで全く違っていて、まー確かに原作通りの描写をしたら観客もヒキまくるだろうなぁ、とは思うのですが、そこに、この映画が「少女のファンタジー」になってしまっている事の象徴があるようで、ちょっと違うかな、と。映画のアイコの方が客観的に見るとイタいコ、みたいな印象がしてしまって。オトコが思い描く少女の世界へと変換された事は、この物語にとって幸せな事だったのでしょうか?[映画館(字幕)] 5点(2005-12-02 23:59:40)
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