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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2254
性別 男性
年齢 77歳
自己紹介 団塊の世代 映画鑑賞歴50年以上 見た映画はおよそ3000本?

1960年~1985年頃はよく映画を見に行きました。その後2000年頃までは忙しくほとんど映画を見なかったのですが、DVD登場とともにまた見るようになりました。最近はメモと記憶を頼りに昔見た映画のDVDを探して懐かしんでいます。

ESPERANZAとはスペイン語で、「希望」の意味です。夢や希望、感動を与えてくれる映画は好きですが、むごたらしい映画や命を粗末にする映画は嫌いです。

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2041.  カサブランカ アカデミー賞作品賞映画だし、ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマンの主演とあれば文句のつけようがないはずだが、私はそれほど高く評価しないし好きな映画というほどでもない。 この映画を見て以来、ハンフリー・ボガートの気取った格好つけの演技が嫌いになり、それは「ケイン号の叛乱」を見るまで続いた。[DVD(字幕)] 6点(2011-05-09 09:11:39)《改行有》

2042.  華岡青洲の妻 《ネタバレ》 華岡青洲という人は知れば知るほどすごい医学者だ。なぜこれほどまでの人の存在を、学校で教えられなかったのだろうかと不思議に思う。 いくら医学を学び、手術をするのに麻酔が必要だとしても、「麻酔」という言葉すらなかった時代である。麻酔薬を調合して作ってみたところで、人体で実際に使ってみなければ効果はわからない。それを嫁が、母が、「是非私に」にと申し出て競い合う。一つ間違えば命すら保証できないというのに・・・。 このあたりの感動というか、感想というか、私は言葉でうまく表現できない。それほど強烈である。何事も初めて物事を成し遂げるということは、とても勇気が必要とされよう。手術を行った青洲も、実験台になった嫁も母も・・・。 じつに見応えのある映画だと思う。 [映画館(邦画)] 8点(2011-05-08 12:53:51)《改行有》

2043.  華麗なる一族 《ネタバレ》 虚々実々の策略と陰謀、弱肉強食の資本主義社会の裏側を、赤裸々に鋭く描いた映画である。そこには銀行や企業の合併問題に政略結婚なども絡み、すさまじい愛憎劇にもなっている。これは元々の原作山崎豊子の小説と屈指の社会派監督山本薩夫の両方がそろってなせる技であろう。 政略結婚によって作られた一族は、見かけは非常に華麗である。しかしそこには心通うものはなく、一挙に崩れ去ってしまう。 映画では佐分利信、仲代達也の存在感が大きいし、京マチ子の演技力も光る。近年テレビドラマ化されたそうだが、現在の役者でこのような重厚感を出すのは甚だ難しいように思われる。 私は映画館で見たときは、この万俵家のこどもたち(正確には次男役の目黒祐樹と同じ)の年齢であったが、30数年経ってDVDで再鑑賞する今では、佐分利信や小沢栄太郎が演じた役の年齢になってしまった。[映画館(邦画)] 8点(2011-05-08 00:07:15)《改行有》

2044.  赤い風車 《ネタバレ》 絵画に疎い私ですら、この映画は大変心に残る映画であった。パリのキャバレー「ムーラン・ルージュ」歌い踊り騒ぐ歓楽の世界の中で、ひたすら酒を飲みデッサンするロートレック、ショーが終わり、楽士たちが楽器を片付け、閉店が告げられてもまだそのまま。上半身から身体全体の姿に拡大されたとき、視聴者は彼が不具者であることを知らされる。とても衝撃的なシーンである。 己の醜い姿を忘れるため酒におぼれるが、それでいて彼の家は伯爵、お金には不自由しないし、絵は好きなだけ描ける。言い寄る女性は彼のお金目当て、愛しても裏切られ逃げられる。一度は自殺を試みながら、思いとどまったのはやはり絵画に対する執着だった。 この映画を見て初めて彼が単なる絵かきでなく、ポスター制作、リトグラフに貢献したことを知った。 ところで私が最初に見たときの映像はとても鮮明だった。それが今DVDで見ると何とも無惨で、夜空に輝くムーラン・ルージュの赤い風車の看板さえ、ひどくくすんでいる。家の中の人物は夜だとまったく見えないくらいだ。何としてもデジタル・リマスター版の出現を望みたい。 言い忘れたが、音楽もとてもよい。この映画の「ムーラン・ルージュの唄」は「夏の日の恋」や「ムーン・リバー」と共にパーシー・フェイス楽団の代表的な曲となった。 [映画館(字幕)] 8点(2011-05-07 13:46:07)《改行有》

2045.  初恋のきた道 《ネタバレ》 「初恋のきた道」何と素晴らしい邦題、見る前からロマンティックな気分になる。またそこに登場するチャン・ツィイーの純粋無垢な美しさ、いかにも「初恋」である。見ている私の方が恥ずかしくなるくらいだった。 いかにも広大な中国、長い道のり、その道は初恋の相手が通ってきた道だった。その道で、いつ戻ってくるかわからない相手をひたすら待ち続けるいじらしさ・・・。 映画っていうものは、別にびっくりするような事が起こらなくても、これだけで十分なのかな・・・。[DVD(字幕)] 6点(2011-05-06 09:11:28)《改行有》

2046.  橋のない川 第二部 《ネタバレ》 第一部と較べるとさらに差別が深刻化している。夏と清一の心中自殺、その夏の替わりにおやまになるしげみ、あさ子と誠太郎のかなえられぬ恋、孝二とまちえ・・・。 ところがその孝二とまちえの再会シーンでは、こういうのが差別だと長々と説明的に語られる、私はそれは好きではないし、フェアーではないと思う。映画はあくまでも視聴者が感じ取るものなのに。 また後半の米騒動、実際あったことを描いたものだろうが、竹槍を持って押しかけるの人たちの姿を見ると、最近の暴徒化したデモ隊や、鉄パイプと火炎瓶を持って機動隊と衝突した過激派学生と重なってしまう。それを肯定しているように感じられ抵抗がある。 この映画を作った今井正監督自身も、部落解放同盟の圧力で思うように撮れなかったのかもしれない。監督自身不出来だったとも述べている。 案の定と言っては何だが、この第二部の上映に関しては差別助長の映画として差し止めの運動すら起こった。しかしその運動に加わった人の多くは、第二部の映画をまったく見ていなかったという。[DVD(邦画)] 6点(2011-05-05 19:16:19)《改行有》

2047.  橋のない川 第一部 《ネタバレ》 この映画は学生の頃、部落問題研究会の自主映画上映会で見た。彼らは部落差別を知るには、原作の小説を読むべきだとさかんに言っていたのだが、私はこの映画だけでも十分にその価値があると思う。 江戸時代の身分制度士農工商の下に「えた、非人」というものがあったことは早くから知っていたが、それがどのようなものか、なぜ被差別部落が生まれたのかまでは知るよしもなかった。それがこの映画を見ていくらかわかったような気もする。 映画では、部落の人たちが理不尽に差別されているのが痛いほどよくわかるし、そのようなシーンの連続である。北林谷栄さんの校長先生に詰め寄るシーン、伊藤雄之助さんの飲んだくれの演技がすばらしい。そういえば伊藤さんは前年脳溢血で倒れ、半身不随から立ち直った再起の俳優活動だったというではないか。ぜひ一度は見るべき映画だと思う。 私が校長先生に代わって おばあさんに言おう。「ホンマにおばあさんのおっしゃるとおりや。わてたちがあんさん方のことを『へった』と言うたらあかんと思うでぇ。とくにお子たちが「へった」とゆう差別語を、差別語と知らんといて使うことは、ほんまおとろしいことや。学校の中で差別があったらあかん。学校で起こることは先生方の責任や。ほんでいっちゃんの責任は、校長であるわての責任、ホンマに悪かったと思うでぇ。これやからはこないな事が起こらんよう気をつけまっしゃろから、どうかかんにんしておくんなはれ」 そして柏木先生にも「柏木先生、『小森の子らに同情せにゃあかん』なぞと言ったらあかん。同情ちゅうことは、相手を低くみておるこつ、そいが差別しとっことになるとと違うとおますか」と[試写会(邦画)] 8点(2011-05-05 17:56:56)《改行有》

2048.  エレファント・マン 《ネタバレ》 その昔公開時、高校生らを引率して映画館で見た映画。見る前は、とてもこのような映画は高校生は見ることはできないだろうと思っていたが、見事に裏切られた。いつもは悪ふざけばかりする悪たれどもまでが、真剣に見入っていた。 映画というものは、凄いものである。私たち教師がどんなに良いことを言っても見向きもしなかった連中を、何の予備知識もないのに、これほどまで変えるものなのかと思った。その時は映画を見た感想よりも、そっちの方がずっとずっと大きかった。 前置きはそれだけにして、私は恥ずかしながら、映画の初めの方は怖かった。エレファント・マンのその様相に正面から見ることができなかったのである。しかしながら、その醜い様相に慣れ、逆にそれを醜いと思う自分の方が愚かであることに気づいた。見せ物にしあざ笑う人たちに憤りを感じたが、自分にその資格はあったのだろうかと。 一方でこの映画に出てくる名もない人たちの優しい心には心打たれる。しかしまた再び見せ物小屋へ・・・。「私は人間だ」と叫ぶメリックの悲痛な叫び、それは最後のシーンに切なく表されている。 仰向けになって寝たら、それは死に結びつく。それがわかっていながら、最後は人間らしい姿で眠りにつく。このことが、最初に見た時は理解できない愚かな私だった。[映画館(字幕)] 9点(2011-05-04 19:43:18)(良:1票) 《改行有》

2049.  紀ノ川 《ネタバレ》 途中ものすごい駆け足という感じもあったが、よくぞ明治から大正、昭和と50余年の物語を映画にしたと思う。私自身学生の時見たこの映画をDVDで40余年ぶりに再鑑賞することができた。またに感慨ひとしおである。 この映画は明治・大正・昭和の親・子・孫三代の女性の歴史でもあるが、全編を通しての主人公は司葉子の花であろう。ハナでなく花であることがいかにも格調高いものを感じる。 花はまさに良妻賢母、夫に仕え夫を立て家を守る、そして古きものを大切にする。そうなると当然のごとく、娘は反発し新しきものを求める。この母と娘の対立は圧巻であり、岩下志麻の演技力が際だっている。孫娘はどうかというと、母親が家というものに固執しなかったおかげで、やさしい穏やかな娘へと成長する。 この映画の男たちは添え物でしかない。良妻に恵まれた敬策ですら、花の手の中で踊らされているようだ。敬策の急逝後生きる力を失ったかに見えた花であったが、孫娘華子の成長を見届けることが生き甲斐になる。ところでこの華子役、いくら新人を起用したとは言え、存在感が薄い。いうなれば作者有吉佐和子さん自身なのだから、もっと存在感を示してほしかった。逆に年老いてからの司葉子さんはすごい、特に孫娘を叱るシーン。そしてあれだけ家を守り古きものを大切にしていたのに、先祖伝来の宝を一切合切売り払ってしまう。 人間の歴史は変わっても、紀ノ川の流れは変わらない。それが大自然の営みを感じさせてくれる。人間がどう変わり、どれだけ進歩しても、大自然の中に存在するちっぽけな存在だということを。[映画館(邦画)] 7点(2011-05-04 00:33:19)《改行有》

2050.  太陽が知っている 《ネタバレ》 ずいぶん昔に見た映画なので、点数は参考程度(自信なし)。アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」(1960年)の大ヒットを受けて、日本では「太陽はひとりぼっち」(1962年)「太陽が知っている」(1968年)と太陽とアラン・ドロンが親戚関係になってしまった。 もちろん、原題と太陽は何の関係もなく、監督もまったく別で、2匹目どころか3匹目のドジョウなのだが・・・。 この映画の「La Piscine」は英語で言えば「The Pool」、これでは味気ない。さんさんと降り注ぐ太陽、けだるい雰囲気、そこへ登場するモーリス・ロネとロミー・シュナイダー、完全犯罪となればやはり「太陽は知っている」で正解だろう。海がプールになったと思えばよい。若きジェーン・バーキンも登場するし、ミシェル・ルグランの音楽も良い。[映画館(字幕)] 6点(2011-05-03 15:50:47)(良:1票) 《改行有》

2051.  三十九夜 ロンドンのとある劇場から始まり、別の劇場で終わるストーリー、そこに登場する人物が鍵を握る。三十九階段とは? 実に無駄のない構成で視聴者を引きつける映画であり、解決の決め手となる演出も見事である。さすがヒッチコックである。 おっと、私と同じ質問をしている人がいた。どうして原作の「三十九階段」が「三十九夜」になったのだ? ケネス・モアの映画より前で、こちらがオリジナルなのに・・・。[DVD(字幕)] 8点(2011-05-03 14:49:48)《改行有》

2052.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 数ある映画の中で最も評価が高いと思われる「ショーシャンクの空に」を、私は旧スタイル時代のこのサイトで知った。DVDを探し求め鑑賞し、その人気の高さに納得しながらも、私の中では決して満点の評価とは言えなかった。 まず思ったのは、米国は毎年一万人前後の人達が銃による殺人で命を失う銃社会であること、日本よりはるかに高い冤罪率を引き起こす陪審員制度であること、刑務所が外部から中が見えにくい閉鎖社会であること、この3つの大きな要素がなければ「ショーシャンクの空に」という映画は存在しなかったのではなかろうかということである。 次に、この映画のテーマは何であるのかわからなかったこと。私は映画のテーマが何であるかは普通は仰々しく考えたりはしない。しかしこういう重みのある映画であれば、自然にそれを考えてしまう。ある人は「決して希望を忘れないことだ」と言う。たしかにアンディは20年近くも穴を掘り続け脱獄に成功した。私もそれには大いに感動をした。しかし素人ながらに思ったのは、なぜそこで映画は終わらず、その後も続くのかということ。そうであれば、それよりもっと大きなテーマがあるのではなかろうかと・・・。 別の人は「キリストによる贖罪だ」とも言う。原題のRedemptionにはそのような意味があるとのこと、しかしどうもキリスト教は私の苦手とするところである。 また、テーマに関連してこの映画の主役は誰かということ。映画で見る限ティム・ロビンスと思えるが、アカデミー賞でもゴールデン・グローブ賞でも、候補に挙がったのはモーガン・フリーマン、ティム・ロビンスの名前はまったくない。しかもそのモーガン・フリーマンも賞は外しているし、作品賞も「フォレスト・ガンプ/一期一会」に取られている。 細かいことで納得がいかないのは、脱獄したとき穴をふさいだポスターはどうやって貼ったのかということ、あり得ないと思った。 アンディが得たお金は不正によるものかということも昔は大変気になった。騙し取ったという抵抗感もあったが、それは何度も見た後、刑務所内で働いた報酬なのだと勝手に位置づけた。 名画であり、名画面、心に残る言葉も多いこの映画、このサイトでの満点の評価は半数近い。しかし、私は数々の疑問を超えることができなければ、いつまで経っても満点にはならない。[DVD(字幕)] 8点(2011-05-03 06:14:50)(良:1票) 《改行有》

2053.  美女と野獣(1946) ワンコインDVDで見たのだが、はるか大昔子どもの頃に見たことを思い出した。手の燭台が動く、人間の顔の置物の眼が動く、終盤の硝子の天井から落ちる・・・、それぞれの断片シーンを覚えている。それが見事に繫がり、「美女と野獣」だった。 この映画はむずかしい、子ども向けのおとぎ話なのか、大人の絵本なのか、不思議なファンタジーだ。伝えたいのは「どんなに姿形が美しくても、心が美しくなくては・・・」ということだろうが、それにしては非常に安易な結末、よくわからない。(ここまで昔見たときの感想) 2014年版「美女と野獣」を見たあともう一度DVDで見直す。モノクロの幻想的な雰囲気、わかりやすいストーリーで評価アップ ラストは相変わらず不満だけど。 [DVD(字幕)] 7点(2011-05-02 00:11:11)《改行有》

2054.  禁じられた遊び(1952) 《ネタバレ》 大昔見たときは、いくら善悪の判断がおぼつかない子供たちとはいえ、十字架を盗む、お墓をいじるという行為に少なからず抵抗があった。しかしその後何度も映画を見てからは、それも許せるようになった。それだけ私自身が成長したのかもしれない。 この映画では「反戦」という言葉は使わなくても、それが十分に伝わってくる。どんなに相手が悪いことをしても、最終的には大きな心で許すということ、それが反戦、平和に繫がってくるのかもしれない。 この映画の幼い二人の演技は、演技であることをまったく感じさせない。人はそれを「神かがり的名演技」と言う、他に言葉が見つからないのだ。 私は大学の頃、クラシックギターを弾いていたが、この曲のテーマ「愛のロマンス」を何度も何度も弾いたのは言うまでもない。 [映画館(字幕)] 9点(2011-05-01 18:37:01)(良:1票) 《改行有》

2055.  カプリコン・1 私は一般の米国国民より先にこの映画を見た。といえば驚かれる方もあろうが、この映画は1977年に制作され、日本ではその年の暮れに公開された。しかし当の米国では公開が翌年6月に延期されたからである。(延期の理由は誰しもわかると思う) この映画で必ずといって引き合いに出されるのは「アポロ計画」、人類は本当に月に行ったのかであるが、その真偽にふれるつもりはない。しかし米国の歴史の中にはこれ以外にも数多くの陰謀説があるのも事実だ。 私の子どもの頃は、米国とソ連が競い合って科学の進歩をめざしていた。といえば聞こえはよいが、当時は米ソ2大国がにらみ合う冷戦の時代、両国とも原水爆の開発に力を入れ、何度となく核実験をくり返し、核の保有数を競い合っていた。宇宙開発でも、ソ連が人工衛星を打ち上げれば、米国も打ち上げる。ソ連が犬を乗せれば、米国は人間を乗せるというようにである。だから失敗は許されなかったし、ソ連は秘密主義を貫き、失敗は絶対に公表しなかったのである。 したがって、この映画が作られたのも何も天地がひっくり返るようなことではなく、出るべきして出てきた映画であったと思う。しかしそれにしても映画前半の展開はすばらしいし、真実味を帯びている。SF映画というより政治もの、サスペンスものと言ってよいくらいだ。 ただ残念なのは後半の展開、突如としてアドベンチャーものに変身し、ありきたりになって評価を下げていることだ。[映画館(字幕)] 8点(2011-05-01 12:02:54)《改行有》

2056.  ゴッドファーザー PART Ⅱ 《ネタバレ》 マフィア映画は嫌いであったが、「ゴッド・ファーザー」に続いてPARTⅡもⅢも見た。それは嫌いな映画であったにもかかわらず、ゴッド・ファーザーという映画が私を引きつける強い力を持っていたからである。 私は、ⅠもⅡもアカデミー作品賞に十分値する映画だと思うし、Ⅲがノミネートされながら逸したのもわかるような気がする。Ⅰはマーロン・ブランドの存在感が大きく、マフィアの抗争を見事に描いている、いわばマフィア映画そのものであるが、Ⅱは違う。 このPARTⅡは、マフィア映画である以上に大河ドラマともいうべき歴史映画になっている。その点を私は大いに評価する。 ヴィトー・コルレオーネの成長期と彼の跡を継いだマイケルの、時代の違う二つの物語。別々の映画にして2本分の価値があるものを、成長発展の過程で対比させるという見事な手法は圧巻である。 これが私の嫌いなマフィア映画でなければもっと高得点をあげたい。しかし「ゴッド・ファーザー」を4点にしてしまった以上、5点止まりにせざるを得ない。いわば、10点満点の5点でなく、5点満点の5点。[DVD(字幕)] 5点(2011-05-01 07:24:23)《改行有》

2057.  道(1954) 《ネタバレ》 何十年も昔に見た映画、それを今回レビューを書くためにDVDで再鑑賞した。不思議なことに、ほとんど忘れていたと思っていたシーンが、次々と蘇ってきた。それだけ最初に見た印象が強かったのだろうと思う。 この映画は本当に切ない。頭は弱いが純真無垢なジェルソミーナと粗野で欲望のまま生きるザンパノは全くの好対照。前半は彼女が大変粗末に扱われ、もう見るのを止めてしまおうかと思うほどである。それが中盤サーカスの一行と出会ったあたりから少しずつ変わってくる。とくに綱渡り職人の「どんなものでも役に立たないものはない、たとえこの石ころでも・・・」という言葉は心に響く。 ジェルソミーナはザンパノから何度離れようと思ったことだろう。しかし彼女は「私がいなくなると、ザンパノは一人になってしまう」と言ってどこまでもついて行く。 このあたりになると、私は涙が出てくる。それに追い打ちをかけるのが、あの悲しげなメロディー。これがイタリア映画、これがフェデリコ・フェリーニという思いを痛烈に感じる。 このジェルソミーナを演じたジュリエッタ・マシーナが、フェリーニの奥さんであることを知ったのは、最初に見たときからずいぶん経ってからだった。[映画館(字幕)] 9点(2011-04-30 23:12:58)(良:2票) 《改行有》

2058.  エデンの園 《ネタバレ》 この映画が日本とイタリアの共同制作により上映された頃、映画雑誌などは大きく取り上げ大変な話題になった。その後押しをしたのが、海岸で抱き合う若い二人のヌードポスターだった。 当時結婚したばかりの私は、妻を伴い映画館へ向かったのだが、それがこの映画だった。その頃は全裸の写真や絵を見るのには、まだまだ勇気がいる時代だったというのに・・・。 映画の中のミケーレとアレッサンドラのヌードは本当に美しい。社会の制約から離れ二人だけの世界、二人だけの愛。しかし富豪の娘と貧乏人の息子との愛は無惨にも引き裂かれる。やはり許されない「エデンの園」だった。 ところでこの映画とまったく同じ年、ブルック・シールズというもっと若い小悪魔的美少女も登場した。「青い珊瑚礁」という映画だが、果たしてこの二つの映画、どちらを先に見たんだったっけ。[映画館(字幕)] 6点(2011-04-30 17:09:51)《改行有》

2059.  その土曜日、7時58分 《ネタバレ》 「十二人の怒れる男」からちょうど50年、シドニー・ルメット監督最後の映画にふさわしい力作だと思う。亡くなられてちょうど1年、謹んで哀悼の意を献げたい。社会派監督としての偉業は、映画ファンにとって決して忘れることはできないだろう。 この映画は最初に問題の強盗事件を示し、その後時間軸を前後に少しずつ変えながら事件に関わった人たちの有様を描いていく。それゆえ、まったくといって目が離せない。それで不明瞭だった部分が少しずつ明らかになり、つながっていく、実に巧みな手法だ。 アンディとハンクの金に困った状況、アンディの妻とハンクの不倫関係、そして安易な強盗計画・・・。計画が失敗し、次々と起こってくるトラブルと不幸、最後は・・・。ずっしりと重い、重すぎる。 ところでこの映画、テレビで見たときは気づかなかったが、DVDで見ると冒頭の2分は昔だったら映倫カットでは? [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-30 15:51:25)《改行有》

2060.  新・男はつらいよ 《ネタバレ》 前作「フーテンの寅」ほどは馬鹿さ加減もなく無難にまとまっている。競馬の大穴からハワイ旅行、どろぼうさわぎはユーモアあふれ好感が持てる。 しかし後半のマドンナ登場後はさほどでもない。これは栗原小巻の春子先生のせいではなく、脚本や監督に問題ありではなかろうか。 「婦系図」はまずまずとしても、春子先生の恋人役が連れてくるだけで存在が薄い。またバックに流れる音楽についても、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は喫茶店の音楽だから仕方ないにしても、傷ついた春子先生を何とか慰めようとするシーンの「白鳥の湖」や「世界は二人のために」は安易すぎるように思う。 この3作4作あたりの評判がいまいちなのは、監督が山田洋次でないからに思われているが、数ヶ月の間に何本も作らせた側の責任、原案から脚本、撮影までの期間が短いためのように私は思う。もっとよく練られた映画作りであってほしかった。[ビデオ(邦画)] 6点(2011-04-29 16:50:08)《改行有》

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