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プロフィール
コメント数 3878
性別 男性
年齢 53歳

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2101.  誰が為に鐘は鳴る スペイン内戦を素材にしたヘミングウェイの小説の映画化。内戦終結から間もない1940年に発表されたこの小説を、早速映画化し、43年に公開、ってんだから、ものすごーくタイムリー(しかも実際は、内戦が終結したというより、戦火が第2次大戦へと拡大したのがこの時代)。ということを思うと、意外におとなしい作品、という気もします。打倒ファシスト!みたいなプロパガンダ色は感じられず、ベストセラー小説をそのまんまスペクタクル映画に焼き直してみました、というノリでしょうか。細かいことは抜きで、とりあえず戦争映画だからスペクタクルです、恋愛もあります、ちゃんとスターを起用してます、どうかよろしく、と。ハードボイルドな原作に比べると、やはり映画の方はいかにも軟派な感じで、愛想のよい作風。主人公ロバート・ジョーダンから受ける印象も、「ひたすら行動の人」と言う感じではなくて、結構ベタベタな恋愛シーンを繰り広げてくれちゃったりする、人間的なオジサン。恋愛ありアクションあり、まさに娯楽作品の王道、な訳ですが。ただこの映画、原作の細かいエピソードやらセリフやらを、あまり深く考えずにバカ正直に脚本に取り入れちゃったりしていて(細かくない所はカットするくせに)、ちょっと節操が無い気もします(そのエピソードなりセリフなりが、原作においてどういう意味を持つのか、映画の中でどういう意味を持たせるのか)。もうちょっとオリジナリティを発揮しちゃったりしてもよかったんでは・・・。ところでこの作品、観ているとどうしてもクーパーとバーグマンの二人に視線が行ってしまうのですが、何しろこの二人以外は皆、顔に薄汚れたメークをして、岩肌みたいな顔の色してるもんで、まるで保護色。まるでカメレオン。二人が目立つというより、二人以外が目立たないのです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-14 23:03:01)

2102.  バットマン・フォーエヴァー 先日『バットマン』をウチの子供たちと観たらなかなか好評で、以降何かにつけ「バットマン、バットマン」と言うもんで、ではもう一作。ただし『リターンズ』はさすがに子供が楽しむには厳しいかと思われるのでこれはパスし、『フォーエヴァー』へ。敵の怪人は2人出てくるし、味方も増えるし、かなりオコサマ向けだからイケルかと思ったんですが、まあ、それなり、ほどほどに楽しんでましたかね(バットマン役が代わっている点、説明を要するところではある)。今回の敵はまず、ナゾナゾ大好きのナゾラー(←という名前だったと思うのだが・・・)。体中がハテナマークの衣装、しかもこれがピカピカ光ったりするあたり、さすがは衣装担当出身のジョエル・シュマッカー監督(←全然感心してないくせに・・・)。この安直なキャラ、ゴレンジャーの「○○仮面」を彷彿とさせるものがありますね。そしてもう一人の怪人はトゥーフェイス。これを演じられるのはトミーリーではなくて、やっぱしトム・クルーズじゃないですかねえ(アイスマンと奥さんがイチャイチャしてりゃ、そりゃトゥーフェイスにもなろうってもの)。それはともかくとしまして、この第3作。常識範囲内のバカバカしさ、きらびやかさで、4作の中では一番マトモだと、(少なくとも今回見直すまでは)思ってたんですが、その分やっぱりちょっと「弱い」のかな、と。一通り物語を追ってみました、ゴテゴテでハデハデな感じも一通り盛り込んでみました、みんなが観て喜ぶような楽しい作品にもしてみました。でも、それだけ、という印象。前2作からの「それなりに踏襲、それなりに路線変更」だけで終わってしまって、張り合いの無い作品になっちゃってる。緊張感の欠如。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-09 11:02:05)

2103.  ワイルド・スピード/MAX ここまでの3作、結構楽しませてもらったのですが・・・ここに至って失速しましたかね。冒頭のスタントに期待が高まったものの、すぐに「もう全面的にCGに頼っちゃいまーす」という割り切りが見えてきて。ラストの方ではちょっとマッドマックスごっこみたいなところがあってニヤリとさせるも、やっぱり映像はCGへ。第1作の二人を出演させてみるも、もはや二人の関係には、緊張感も面白みも無いし。あと、中盤の路上レースのシーンで、カーナビ画面を使ってシチュエーションを“解説”しちゃったのは・・・この手法、確かにわかりやすいんですけどね。でもお手軽過ぎ、ですよね。[地上波(吹替)] 5点(2012-01-07 09:58:08)

2104.  S.W.A.T. ソニーピクチャーズがお送りする、鉄板リメイクシリーズの一本。これまでもスパイダーマンだのチャリエンだのと過去のソフトを蒸し返した挙句、さすがに『SWAT』の映画化ってのは、きついよね~、とばかりに、かなりやる気の感じられない作品になっています。冒頭いきなりの銃撃戦から、ラストのタイマン勝負にいたるまで、誰と誰が戦っているのやら雑な描写が続き(さらには、それらの戦いに何のドラマ性も裏打ちさせていない、まーはっきり言ってどうでもいい戦いであるところが、何とも弱い)、この投げやり感たるや、ある意味、画期的な気もいたします。オレを助けたら1億ドルやるぞ~ってか。1ドルを置くんちゃいまっせ(←トミーズのネタ)。1億ドルって、日本円に直すと100億まんせんまんえんくらいですかね~。確か仮面ライダーエターナルも100億円出すって言ってたなあ。同レベルですね。と、このあたりから、飛行機のくだりまで、とってもとっても荒唐無稽で、非常によろしかったかと思います。この部分だけ、他の映画に移植したいですね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-07 09:41:59)

2105.  バットマン(1989) ティム・バートンが製作にも関わって歯止めが効かなくなった第2作よりも、ある程度制御された(ようには見えないけど。笑)この第1作の方が、やはり楽しめます。大の大人たちが、コスプレしてメークして、変なマシンが続々登場して、ヒーローごっこに興じて、と言う訳で本作は、お祭り映画ですね(第2作はもはや“奇祭”という感じ)。それにしてもジャック・ニコルソン、どんなにメークしてもやっぱりニコルソン顔なのが、ある意味スゴイと思います。このヒト、指名手配されたら、絶対逃げ切れないと思う。[CS・衛星(字幕)] 9点(2012-01-04 09:55:51)

2106.  ジャッカル うわめっちゃオモロイやん。以前観た時はなぜつまらんと思ったのだろうか。ってそりゃ、映画『ジャッカルの日』のオモシロさ、さらには小説『ジャッカルの日』の面白さ(ホントに興奮したなあ)があったからに決まってるんですけどね。大体この『ジャッカル』、原作が「ケネス・ロスの脚本」(フォーサイスの小説ではなくて)とせざるを得なかったところがすでにトホホなんですけれども。しかしその逆境にもめげず、よくぞ製作してくれました。もうこれ、オリジナル作品です、『ジャッカルの日』との関連なんて、事前に試射してみるシーンくらいのもんでしょ。優秀な殺し屋が、よりにもよって暗殺にあんな大砲みたいなヤツを使うなんていう発想が素敵です。前半は、ケガとカツラが似合う男、ブルース・ウィリスが、カツラまたカツラのファッションショー、神出鬼没とばかりに様々な場所に現れる。髪型と背景がひたすら変化し続ける、というのが面白く、自動車のペインティングなどを着々とこなしていく描写も面白い。要するにこの怪人ぶり。ギア様はちょっと存在感が薄く、だもんで、ギア様関連の背景も薄くなってしまった感があるのが惜しい(ってか致命的かも)点ですけど、地下鉄での追跡劇などは、今回観てて本当にシビれました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-04 09:44:38)(笑:1票)

2107.  ジャーロ 冒頭、字幕が英語で出てきて「おいおいこのDVD不良品か?」と思いつつ、よく聞くと会話がニホンゴで(意外に上手い。変だけど)、ちょっとビックリ。しかし中盤で、我々日本人でも聴き取れないニホンゴをスラスラと聴き取るヤツが出てきて(「オーショク」って言われても、なあ・・・)、もっとビックリ。すしのための魚おいしいです、ハイ。それにしてもこの作品、なんなんでしょ。最初は「さすがアルジェント、雰囲気あるね」と、それなりに作品に対して協力的に(笑)観てる訳ですが、そんな甘っちょろい期待感は見事に粉砕してくれます。変です。ヘンテコです。コレ、ワザとやってるんですかねえ。ワザとやってるんでしょうねえ。ワザとやらないでいいのにねえ。誘拐された女性の姉が警察に捜査を求めに行くが、相手にされず、ただ地下へ行けと言われる。地下にいたのが変人のエイドリアン・ブロディ警部。ここまでは良かった。後はひたすらヘン。暗い過去を抱えたとかいう一匹オオカミの警部もショボければ、猟奇的犯人(Byron Deidraと言うヒト。ヘタなアナグラムもあったもんです)もこれまたショボくて。中途半端にシメっぽく、中途半端にアホらしい、というのがどうにも困ったところ。種々のデタラメさ(あり得ない設定の連続)もさることながら、警部がヒーローでも何でもなく、何も解決しないところ、いわばこの中途半端さが“オチ”でもあるのだけど、だからなんやねん。こんな作品でアルジェントの新境地だの、集大成だのと、JAROに電話しちゃうよ、もう。と言う訳で、なんやかんやと結構楽しめましたです。[DVD(字幕)] 6点(2012-01-04 09:19:22)

2108.  大列車作戦 「大列車作戦」って、語感が悪いですね~。「大スパイ作戦」では視聴率伸びないでしょ。さて本作。占領下のフランスから、ナチスドイツが大量の美術品を運び出そうとする。それをレジスタンスたちが、列車を利用したあの手この手で、阻止しようとするお話。やってることは小細工というか単なるイヤガラセというか、結構チマチマしているのですが、これを実際の機関車使ってダイナミックに演出されてしまうと、これはもう映画として圧巻。さらには、バート・ランカスターの身のこなしがこれまた凄い。梯子を滑り降りて機関車に飛び乗る一連の動き、機関車のパーツを流れるように作る一連の動き。これらのダイナミックなアクションの一方で、美術品のために人命が失われて行ってしまうという矛盾が描かれ、そこから生じる虚無感の漂う作品ともなっております。[DVD(字幕)] 8点(2012-01-03 14:12:57)

2109.  さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち ひょんなことから1作目を観たもんで、コチラも観ようかと。いや~久しぶりに観ました、前回観たのはいつだったか、その際にテレビ版との違いをチェックしたつもりだったけど、マトモに覚えていたのは、映画版では誰が死ぬか(誰が生き残るか、の方が正しい表現?)くらいのもの。他はもう見事に記憶がゴチャゴチャになっておりました。そーか、土方はアンドロメダの艦長じゃなかったのか、等々(アンドロメダの存在感無さすぎですね)。しかしそんなことより驚いたのが、コレ、『インデペンデンス・デイ』にものすごーく影響与えてないですか? 白色彗星帝国が停止したところで帝国の側面へヤマトが攻撃するが全く効かない、というシーンの描写。母船への攻撃がバリアで阻止させるシーンにそっくりですな。下部に弱点がある点も(笑)。そういえば敵の戦闘機の形状まで。似てるんじゃないですか。ってのが今回の一番の印象です。ストーリーは、と言うと、前作を蒸し返してネタ切れを感じさせる部分があり、ちょっと苦しいですかね(デスラーとの戦いは、ドメル戦の二番煎じだし)。ただ、全体的に白兵戦が多いのが、悲壮感を感じさせるところ。あと、テレビ版との大きな違いでもありまた大差無い点でもある(笑)ラスト、この賛否両論のある(否はあっても賛は無い?)ラストですが。前作には「大和は帰ってこなかったが、ヤマトは帰ってこられるのか」というテーマがあり、地球に向うヤマトの姿が印象的でしたが、本作のラストには、地球を背にするヤマトの姿があり、そういう意味で、対照となる2作を持ってヤマトシリーズを終えても、これはこれで良かったんではないかな、と。[DVD(邦画)] 7点(2012-01-03 13:33:00)

2110.  塔の上のラプンツェル 《ネタバレ》 髪の持つ“奇跡”を備えて生まれた少女が、かえってその“奇跡”によって囚われの身となっており、その“奇跡”を手放すことによって自由を得る。この長い長い髪がトグロを巻いているのを見ると、ごめん、どうもソーメンが食べたくなってくるのだけど、それはどうもよくて。その「自由を手に入れる」というコトが、この物語においては、「誘拐犯(一応、育ての親と言えなくもないのだけど)を見捨てる」、という矮小化された行為に過ぎないのが、何だか白けるところ。そりゃまあ、交換条件として“奇跡”を手放すことになるのだけど、どうも見てもこれが単に、“邪魔な長すぎる髪を切っただけ”(短い黒髪がまたやたら可愛く描かれてるしなあ)。でしかも、やっと手にした自由、と思いきや、今度はあんなツマラン男につかまってしまうとは、プンプン(←この辺りがいかにもオッサンのコメントですが)。と言う訳で、内容はさておくことにして、CGの表現力に圧倒される映画、でありました。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2012-01-03 12:40:53)

2111.  カーズ2 マックィーンなんぞというキャラは脇役に回した方がよい、という点によくぞ気付いてくれました、おかげで抜群に面白くなったこの第2作。いや続編なんてことは気にせず、単独の作品としてこの“ミステリの傑作”を楽しめばよろしいか、と。もちろんこの、スピード感あふれるアクションも。[DVD(吹替)] 8点(2012-01-03 12:21:16)

2112.  悪魔のしたたり/ブラッドサッキング・フリークス 江戸川乱歩もビックリの「舞台で行われている殺人劇は実はホントの殺人でしたとさ」という作品。「脳味噌チュルチュル」などの変態シーンの連続、かなりビョーキの作品ですが、“批評家を血祭りにあげる”などというテーマ性には、一応自覚症状も見てとることができますね。ははは。「こんな映画、どうやって終わらせるねん」と思いつつも、あまりにもヒドイ内容なので感覚がマヒしてきてしまったのか、ラストでは「おお、なるほど」と妙に納得してしまった自分がいる。 点数は一応、1点としておきますが・・・点数をつけることに何の意味もありませんけどね。[DVD(字幕)] 1点(2012-01-02 08:14:00)(良:1票)

2113.  ザ・タウン 《ネタバレ》 どうみてもベン・アフレックという人はいわゆる「残念な人」系列にしか見えないのだけど、いや~こんな凄い映画を作ってしまうとは、人は見かけによらぬもの。ここにあるのは、単純な善vs悪の構図でもないし、単純な恋愛劇でもない。描かれているのは街の光景、街を舞台に展開されるアクション、この街を支配する秩序。だからこその、ラストにおける「街を去る」ということの重み。シャレてる、と思う。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-12-31 09:13:33)

2114.  アフリカの女王 オッサン船長とオバチャンがオンボロ船“アフリカの女王”号で川を下る、その道中に待ち受けるは、敵国ドイツ軍、急流、滝(まあ、お約束ですな)、蚊の大群にヒル、ってな訳で、冒険また冒険。これが美男美女の組み合わせなら、「ええい、勝手にエッチしてろ」となるところだけれど、まあ、これなら安心感があります(何の安心感やら)。ハンフリー・ボガートが、ムサいオヤジの役柄の割にやっぱり何ともダンディなのが(自分の船なのに屋根の無いところで寝て、雨が降ってきてもレディに気を使うあたり)、そんな訳ないやろ~と言いたくなる、と言うか、冒険に主眼が置かれ過ぎて2人の関係の描写がテキトーに感じる部分でもあるのですが。あと、共に苦労し彼らの命を救う“アフリカの女王”号という船、最初から破壊される運命にあると言うより、もう「破壊する気(破壊される気)マンマン」みたいなところがあって、ちょっと描き方に思い入れが少な過ぎるんじゃないの、と、扱いの悪さが気になるところ。しかし本作を見ていると、「スピルバーグは“オルカ”号を創造するにあたって、きっとこの“アフリカの女王”号を念頭においてたんじゃなかろうか」という気がしてしょうがないのです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-31 08:52:59)(良:1票)

2115.  エネミー・オブ・アメリカ 『デジャヴ(2006)』の先駆けのような作品で、「んなアホな」という設定(あと300年くらい科学技術が進めば・・・)なんですが、とりあえずこういうことが「できたとして」、好きに映像を作り込んでいこう、という趣向。コラージュ風の映像。そこにトニー・スコットらしいフェティッシュなこだわり(盗聴器が話題になれば盗聴器のアップの映像。キーボードが叩かれればキーボードのアップの映像。律義というか神経質というか)。「巻き込まれモノ」としては比較的単純な内容、ですが、ジーン・ハックマンを中盤から登場させ(しかも無駄にガブリエル・バーンも登場させ)、それなりに映画を盛り上げる工夫も(ジーン・ハックマンが妙にカッチョよいのです。ウィル・スミスとの組み合わせが、何となく『ターゲット』でのマット・ディロンとの組み合わせを思い起こさせたり。間違ってもロイ・シャイダーとかウィレム・デフォーとかとの組み合わせではナイ)。で、そうやって盛り上げておいた挙句、ラストはといいますと、自作のアノ作品からの引用、と言う以前に・・・これはもはやギャグですね、「お後がよろしいようで」としか言いようがありません。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-31 08:25:27)

2116.  パプリカ(2006) ドラマが次の物語を引き起こすのではなく、ひたすらシーンが次のシーンを呼び、あるいは発散し、あるいは循環する。アニメに不可能なし、とばかり、悪乗りの極致、エネルギーの奔流にただただ圧倒される、のだけど・・・あまりに濃過ぎて、少々胸焼けが。[CS・衛星(邦画)] 7点(2011-12-28 23:07:14)(良:1票)

2117.  デルス・ウザーラ たき火を囲む人々、物音がして、デルス・ウザーラが現れる冒頭のシーン、ここを見たら「うわー(異国テイスト全開でもやっぱし)クロサワだぁ」とか思っちゃうんだけど、この作品、“上手く”撮られている映画、というタイプの作品ではなく(美しくは撮られているけれども)、自然の荒々しさをそのまま伝えるような、荒削りの感覚。ひたすらロングショット、時には人物がほとんどシルエットに近い状態にもなり、誰が誰やら、はっきり言って終盤のハバロフスクの隊長宅の場面になってようやく「ああ隊長ってこんな顔だったのか」とか思っちゃうんだけど(笑)、デルスの顔だけは、鮮明に脳裏に焼きつき、忘れられない。あまりにもいい味のオヤジ。厳しい自然を生き抜く自然児、ということで超人的な才能を発揮したりもするんだけど、その自然児ぶりたるや、あの『まあだだよ』の百閒先生に繋がるものが。しかしこちらの作品は厳しい。ひたすら厳しい。物語の中の登場人物のみならず、俳優、スタッフみな命がけ。第一部のクライマックス、夕闇が迫る中で草を刈り続けるシーン、息遣いをそのまま取り入れたもの凄い緊迫感。沈みゆく太陽の恐ろしいほどの効果、いや実際は何カットにも分け、何日もかけて撮影されたのかも知れないけれど、そんなこと考えも及ばない、寒さと恐怖を共感し、無事に朝を迎えられた時にはひたすらホッとする。これほどまでに自然は厳しいのに、しかも我々は映画冒頭でデルスに死を知らされているのに、彼は都会に住めないと言い、山へ帰っていく。その後の展開の、省略された描写が実に鮮烈。厳しい映画です。[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-12-28 22:57:57)

2118.  ラブ・オブ・ザ・ゲーム ベテランピッチャー最後の試合。そこに回想シーンが並行することで、彼の人となり、彼の置かれた状況、彼の抱えているものが明らかとなっていき、試合シーンに深みが加わっていく、という趣向ですが。その回想シーンとやらが、「とりあえず必要そうなエピソードを一通りさらってみました」と言わんばかりの、やっつけ仕事ぶり。それに、手の痛みと戦いつつピッチングを続けている、らしいけど「以前、大怪我をしました」というシーンを挿入するだけで、その痛みを感じて欲しいと言われても、あまり盛り上がらない。要するに何もかも八百長クサイのがこの映画の欠点。ただし、ケビン・コスナーにはこういうクサさが似合うのであって、まさに彼ならではの映画、とも言えるかもしれない。[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-12-26 23:20:31)

2119.  レインマン ダスティン・ホフマンに注目して観りゃあ、どうしたって「凄い役作りだよね」ってな事になる訳ですが、やはりここはトム・クルーズ。共演者である大俳優サマが、いくらそういう役だとは言え、目も合わせてくれず、演技のキャッチボールもままならず、と来りゃ、それはそれは大変だったんじゃないですかねえ。この映画の特に前半は、何だかバリー・レビンソンとダスティン・ホフマンが共謀してトム・クルーズを追いこんでいってるようにすら見えてきちゃう(妙にカメラが遠くに置かれるシーンが何度もあり、トム・クルーズを突き放すかのよう。ドッキリカメラの映像みたいだね)。チャーリーがレイを連れだした初日のホテルのシーン、誰に電話をかけても繋がらず、恋人にも愛想を尽かされ、孤立して焦っていく姿。そんな中で、映画中盤において、かすかな記憶がよみがえり二人の過去が重なり合う場面、これは感動的(いや、若い頃に初めて観た時には特にどうということも無かったんだけど、歳食うと、こういう「遠い過去」の話にどうも弱くなるもんです)。二人が並んで歩くシーン(チャーリーが前を歩くけどカメラが遠いので並んで見える)、二人が並んで車に乗るシーン、二人の視線が合わさることはなかなか無いのだけど、最後に二人は向き合い、額を合わせる。映画が最後、どのような結末を迎えようが、このシーンがあればもう充分、ですよね。では最後に一言。ブラックジャックでカウンティングやってるのバレたら、彼らみたいにカジノからツマミだされますからね。ご注意。[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-12-26 22:58:27)

2120.  BALLAD 名もなき恋のうた 草ナギが缶ビールを飲んで「愉快じゃ愉快じゃ」と言っている横顔を見ていると、あの公園で脱いで捕まった時にもきっと愉快な気分だったんだろうな、と。いつまでも犯罪者呼ばわりしてちゃ気の毒になってきますね(すみません、いまだに犯罪者呼ばわりしておりました)。名もなき武士たちは歴史に埋もれ、草ナギはやがて芸能界から消える(大きなお世話だ)かもしれないが、彼らの映像は、ここに残る。戦国時代の合戦の中に、文明の利器の代表である自動車が登場する痛快さ。しかし我々現代の人間が手にした、それ以上に貴重なもの、それは“カメラ”である、ということえでしたとさ。まあそりゃいいんですけど。自動車のタイヤの跡が戦国時代の道に刻まれていく場面など、色々と工夫が凝らされているとは思うんですけど、全体的に演出の薄味な感じがしてしまうのは、「どうせ後で、CGで何とかなるから」というコト、なんですかね。もしも山崎貴演出の“NHK大河ドラマ”ってのがあれば、これはしっくり来そうな気が。[地上波(邦画)] 6点(2011-12-25 08:50:25)

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