みんなのシネマレビュー |
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2141. 生きていた信長 完全版 岩井俊二監督作「四月物語」で劇中、松たか子が立ち寄る映画館で上映されていた映画の全長版。当然ながら小道具的映画ではあるが、その主演に江口洋介と石井竜也を引っ張ってくるあたりが面白い。短いけれど、ストーリーもちゃんと作られていて、映像も流石に凝っている。こういう細かさと遊び心が岩井俊二が岩井俊二である所以だろう。[DVD(邦画)] 5点(2003-11-25 14:07:04) 2142. 古畑任三郎vsSMAP<TVM> 三谷幸喜の脚本作品は、密室劇(あるいはある限定された空間)の時特にその面白さを爆発させる。古畑シリーズでもそれは顕著で、密室劇風のエピソードの時のクオリティが格別に高いと思う。このSMAP編もその様式であったことがまず良かったと思う。ただ別の方も言っているように、まあ半ば仕方ないことではあるけれど、古畑よりもSMAPの方が重視されていることは否めない。そーいえば、今度の正月にスペシャル版で復活するそうで、犯人はなんと松本幸四郎!今泉が出ないのは消沈モノだけれど、楽しみです。 6点(2003-11-25 13:57:44) 2143. 世にも奇妙な物語 SMAPの特別編<TVM> 元来、このシリーズは大好きなテレビドラマなので、テレビ受けの良いSMAPの面々と個性的な演出家たちによる5つの小話はどれも衝撃と小気味よさに富んでいて面白かった。特に、確か「鮫肌男と桃尻女」の石井克人演出だったキムタクの話は、とめどなく破天荒でこれまでのテレビドラマの枠を越えたものだったと思う。7点(2003-11-25 13:51:00) 2144. 恋人はスナイパー<TVM> ウッチャン自体のキャラクターが良いのでなんとか見れるが、作品の質としてはテレビ映画ということを差し引いてもあまりに程度が低かったと思う。君塚良一の脚本だけに、「踊る大捜査線」なみの面白さを期待したがストーリーは極めて陳腐と言うしかない。3点(2003-11-25 13:42:54) 2145. ELECTRIC DRAGON 80000V 石井聰亙の破天荒ぶりはまさに個性的で、興味をそそるものだけれど、ここのところの作品の完成度の低さには辟易する部分がある。浅野忠信、永瀬正敏の今や日本を代表する映画俳優を有しながら、作品の質が仲間内で作った映画という印象の域を出ていないのは残念なことだ。[ビデオ(字幕)] 2点(2003-11-25 13:38:10) 2146. 楽園の瑕 時間軸をずらしたストーリーが破錠気味で、風貌や名前も混同するので感情移入がほとんどできなかった。しかし、ウォン・カーウァイとクリストファー・ドイルによる映像世界は圧倒的に美しく、その映像美で引き込まれた部分が大きい。スローモーションによって画像をブラしただけのアクションシーンには魅力がなかったが、その他の映像感覚はやはり秀逸だった。ストーリーがもう少しまとまっていれば、かなりの秀作に仕上がったと思う。[ビデオ(字幕)] 5点(2003-11-19 14:43:07) 2147. 卓球温泉 くだらなさを覚悟して見たけど、意外に楽しめる映画だった。温泉卓球を軸に過疎温泉の復興、家族関係の修復がコミカルに描かれる。題材にふさわしいほのぼのとした空気感が映画全体を包み、心地よく観ていられた。主演の松坂慶子のはつらつとした魅力も印象的。6点(2003-11-18 18:48:03) 2148. RONIN この手の映画としてはストーリーには特に目新しさがあるわけではないのだが、全編に渡る徹底的な緊張感は秀逸と言えるものだった。映画自体がトーンダウンしそうなところを卓越した演出による緊迫感でまとめあげている。相当に面白いというわけではないが、作品のクオリティをギリギリのところで保っているあたりに、この監督の手腕の確かさが伺える。[映画館(字幕)] 6点(2003-11-18 18:36:12)(良:1票) 2149. 天使の涙 賞賛すべきはウォン・カーウァイの圧倒的な世界観だが、あえて抑えて欲しいのは、金城武の存在感である。日本のメディアでしか彼を見たことがない人は、ウォン・カーウァイの世界にハマっている彼の存在にハッとするはずである。金城武には日本でなくアジアの舞台で積極的に活躍してほしいと思う。7点(2003-11-18 18:31:12) 2150. トレマーズ2<TVM> もはや伝説的ですらあるB級映画である前作を越えることは当然ないが、その雰囲気は残しつつ気合の入ったB級映画として仕上がっていたので嬉しかった。B級ということを最大限利用した突飛な展開は、そのノリの良さも含めて評価できる点だと思う。「トレマーズ」を本質的に好きな人なら、この続編には満足できるはず。7点(2003-11-18 15:37:38) 2151. 死刑台のエレベーター(1958) 古き名作サスペンスには満足することがほとんどない。今作も例にもれず、何の衝撃も受けずに終始してしまった。題材的には興味を引く部分はあるのだけれど、描き方に中途半端な印象を受ける。現代映画の目まぐるしい編集に慣れきってしまっている部分もあるのかもしれないけど、やはりサスペンス映画はある程度映像で引き付けることは重要だと思う。そういうことを考えると、やはりヒッチコック映画は革新的であったのだと感じる。4点(2003-11-18 15:30:29)(良:1票) 2152. シン・レッド・ライン 伝説的映画監督の復活作&超豪華キャストという触れ込みで期待は相当大きかったけど、あまりに退屈な出来栄えに愕然としてしまった。映像美的にはさすがに目を引く部分はあるけど、ストーリーにあまりに起伏がないというか、物語性自体が欠如してしまっている印象さえ受けてしまった。3点(2003-11-18 15:25:04) 2153. 四月物語 松たか子のPVの延長線上で作られた以上、彼女のプロモっぽさが漂っていることは否めないが、それでも観客を引き込ませる岩井俊二は流石である。尺も短く、丹念に作りこまれているとは言い難いが、その空白部分に観客がこの世界に入り込める余地があるのだと思う。濃厚な物語では決してないけど、映像世界に溶け込み、感情移入しやすいので印象深い映画になっている。8点(2003-11-18 15:16:27) 2154. らせん ホラー映画が苦手な者にとっては、「リング」に対して哲学的な考察で展開していく今作は非常に興味深く面白かった。あまり評価は高くないようだけど、ストーリー的にはとてもよく出来た映画に仕上がっていると思う。7点(2003-11-18 15:10:29) 2155. サブウェイ 近年はすっかり駄作プロデューサーに徹してしまっているリュック・ベッソンの偉大な芸術性を堪能できる快作。繊細で力強い世界観に引き込まれる。こちらも今やB級映画の帝王であるクリストファー・ランバートが主人公をとても切なく演じている。この映画を見るとどうして彼は作品に恵まれてこなかったのだろうと思う。7点(2003-11-18 15:07:15) 2156. アベンジャーズ(1998) 娯楽映画でありながらまったくと言っていいほど面白味に欠ける映画だった。具にもつかないストーリーがテンポ悪く展開され、マイってしまった。主演3人はそれぞれ大好きな俳優だけに、どうして今作に出演してしまったのか疑問が残る。1点(2003-11-18 15:00:57) 2157. BeRLiN/ベルリン うーん、全体的な雰囲気には引き込まれるものがあったけど、内容はあまりなかったように感じた。登場人物たちの目的がイマイチ伝わってこず、感情移入も何もできなかった。主演の中谷美紀、永瀬正敏はそれぞれ良い存在感を出していただけに惜しく思う。3点(2003-11-18 14:57:37) 2158. 君を忘れない FLY BOYS,FLY! キムタク主演のせいでどうもアイドル映画っぽいイメージを持っていた作品だったけど、実際にはよく出来た脚本とキムタクも含めたキャスト陣の良い演技でなかなか感動深く仕上がっていた。ただ映画でありながら映像的迫力はあまりなく、テレビ的な雰囲気に終始してしまっていることは否めない。6点(2003-11-18 14:53:24) 2159. ガメラ3 邪神<イリス>覚醒 突き抜けた特撮精神。そして、エゴイスティックなストーリーテリング。 初見時は、とても満足度が低かった記憶があるのだが、再鑑賞してこの作品のエネルギーに圧倒された。[インターネット(邦画)] 8点(2003-11-18 14:40:01)《改行有》 2160. PiCNiC(1994) 浅野忠信の若さゆえのギラギラ感が強烈な存在感として突き刺さってくるようだ。主演にcharaを配したことも含めて絶妙なキャスティングには見事というほかない。そしてこの短い尺の中に、これほどの独創的な世界観を詰め込んだ岩井俊二の感性に恐れ入った映画だった。非常に強烈な映画だけに観客の好き嫌いは分かれるだろうが、それくらいのリスクは背負わなければ本当に凄い映画というものは誕生しないのではないかと、今作を観ると痛感する。[ビデオ(邦画)] 8点(2003-11-18 14:32:01)
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