みんなのシネマレビュー |
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2141. マッスルヒート 《ネタバレ》 劇場招待券を貰ったんで見に行きました。自分の意志じゃ見なかっただろーなー、って感じの映画ですね。全体的に「ストリート・オブ・ファイヤー」の露骨な影響が見られるのがツラめ。それ以外にも、なんだか見た事のあるエピソードの寄せ集め低予算映画で、そんなに色々盛り込まないでも、どこか一点豪華主義で描けば良かったんじゃないかなぁ、って思いました。ヘンにSF的な設定なんかは盛り込まず、単にアクションだけに特化させればいいと思うんですけどねぇ。ケインにアクション映画一本魅せるだけの力があるのかどうかは、ちょと疑問ではあるんですけれど(演技がねぇ・・・)、哀川翔の痛々しいアクションやゾンビ演技、展開ミエミエな子供達の反撃ドラマ(まだそんな段階かよ!さっさと先進めよ!みたいな)を見せられるよりは、ねぇ・・・。[映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 03:02:16) 2142. ダーティファイター/燃えよ鉄拳 いや~、まさかウータンとお笑い暴走族が主役の映画だとは。何しろバトルな部分っていうのは物語として無理矢理な感じでしかなくって、イーストウッドもそんなコト百も承知なのか、ひたすらヤル気なし状態を見せてて、結果として目立つのは前記の2要素ばかり、と。イーストウッドが主演したバカ映画として稀少価値アリかもしれません。大して笑えませんが。少々テレビドラマの「トラック野郎BJ」とネタかぶりしてますが、こっちのシリーズが先ですか。[映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 02:57:58) 2143. スクービー・ドゥー 弱虫毛虫のクルッパ~、ってヤツですよね。あのアニメのイメージを上手く再現しているんですけど、なんか退屈。いや、正確には、楽しいんだけれども、積極的な笑いにはならない感じ。ゆる~く笑って見てたんですけど、そのうち、どうにもこうにも眠くなってしまって。映画館で寝ちゃう、という事は滅多にないんですが、これはかなり危なかったです。ストーリーが頭の中に入ってこない、というより、ストーリーらしいストーリーが途中、殆どなくなってしまうので、ただ役者とCGキャラクターがドタバタしているのをぼーっと見続ける状態になって。スプーキー島の背後にある陰謀、という話の芯が、実はそんなに複雑なモノじゃなく、それを暴く事だけ描くと、映画は30分くらいで終わっちゃうので、間を持たせるために延々とドタバタさせてます、という感じ。ローワン・アトキンソンの扱いがあまりに軽かったんで、びっくりしましたけど、んー、それだけかなぁ。あ、サラ・ミシェル・ゲラーのミニスカ状態は、かなりキワどくて・・・って、うーん。[映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 02:53:36) 2144. 007/ダイ・アナザー・デイ 《ネタバレ》 うーん、「トゥモロー・ネバー・ダイ」を楽しんだ私でしたが、これは楽しめませんでした。なんていうのかなぁ、形骸化されたモノを見せられたような感じ。ボンド映画はこうあらねばならない、みたいな要素をただ羅列しているだけのような。美女ですキザですボンドカーですアクションです・・・って。設定の縛りがキツくて無茶できない、まるで寅さんかゴジラみたい。世界情勢を取り込んでいても、元が007じゃいつも通りでしょ、っていう感じしかしませんしねぇ。あ、要塞決戦がラストじゃないあたりは、いつもとちと違いましたか。CGばりばりな世界でしたけどね・・・。[映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 02:47:47) 2145. 6デイズ/7ナイツ ちょっとしたラブロマンスとサスペンスがありますよ、なリゾート映画。南国気分をお楽しみください、というだけのもので、元から高い志を持って作られてるものじゃないようです。ヘビ1匹と野ブタ1匹、それにクジャクが3匹しか登場しない、水もさっさと見つかる楽園、悪役が出てきても、陰謀もなければ脅威でもない、ちょっとしたアトラクションのようなもの。ぽや~んと情緒を楽しんでれば、それでオッケー。ただ、大作系の正月映画として上映すんなよな~、というツッコミは入れさせて頂きます。1000人以上入る映画館に20人足らずの観客状態、映画の中の温度とは裏腹にあまりに寒々とした空気の中で見る事になったのですから。[映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 02:45:02)(良:1票) 2146. トゥームレイダー 実写でララ・クロフトを再現、という点では合格ですが(いや、本来のララ・クロフトはあんなに肉感的じゃないですが)、映画は随分遅れて出てきた「インディ・ジョーンズ」の亜流、って感じで楽しめませんでした。元のゲームが「インディ」ノリなワケですから、まあ、そうなっちゃうのも判るんですが、この映画は、あんまり「インディ」にもゲームにも敬意を払ってない気がします。CGだけが今風で、あとは古臭いB級冒険映画の世界。ゲームのファンを納得させるショットの1つくらい入れてもバチは当たんないよ、って思いました。ララの後ろからステディカムで一緒になって遺跡を走るくらいのノリが欲しかったですね。[映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 02:37:58) 2147. クリフハンガー レニー・ハーリンの雑な映画作りがモロに出た映画だと思います。山の位置関係が、もう全然判らず。とりあえずてっぺんの方は吊り橋で繋がってて、で、絶壁と緩やかめな斜面、小屋、小さな湖、それに洞窟がどこにどういう風に・・・???何がどういう構造になってるのやら。要は見せ場さえ作れば、そんな細かいコトはどうでもいい、っていうんでしょうけど、その位置関係がちゃんとしてなきゃサスペンスは生まれないと思うんですけど。追う者と追われる者、それぞれがどこにいて、どれだけの距離があって、どういう道を辿ってどちらに形勢が傾いてゆくか、そういう部分に神経を使ってこそのサスペンスだと思うんですけどねぇ。この映画は見せ場がその場限りのお団子状態で繋がってるばかり。点ではなく線で繋いで一本芯を通す、っていうのは重要な事なんじゃないかなぁ。[映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 02:31:51)(良:1票) 2148. G.I.ジェーン トンチンカンなフェミニズム(男に同化する事がフェミニズムの正しい姿ではないでしょー)と、戦闘シーンの「ガチョーン」なカメラワークで、笑える映画としてヘンに印象に残るモノに。リドリーの映画は、見た目の印象と全然違うテーマを抱えていたりするので油断できず、この映画も『もしやフェミニズムの現状を皮肉ってるんでは?』と思えない事もなく。だけど、どーも映画そのものがハズれてて、そのハズれ加減が笑える方向だったりするので、おバカ映画としてのポイントが高いという感じでした。[映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 02:27:45) 2149. モスラ3 キングギドラ来襲 《ネタバレ》 なんで子供を誘拐するの?(エサにでもすんの?)子供と大人の差って、どうやって判断してるの? 三姉妹の謎が明かされる、って、結局謎って何だったの? ベルベラはどうして敵対してたの? キングギドラが太古の生命体だなんて、どうして判ったの?みたいな数々の疑問符が、当然の如く湧き出してくる、東宝怪獣もの独特の、かなり「あいたた~」って映画ではあります。だけど全くダメ、っていう映画ではないと思うんです。全てが惜しいところでダメ、みたいな。小林恵と羽野晶紀がいい演技してるんだから、それをキチンと活かしてあげることが出来たならば、そしてデジタル合成の画面なんて目を見張る出来を見せていたのですからそれ以外の特撮も頑張っていれば、あるいは名画になったのかもしれません。練りこみの足らなさが災いしているとしか思えません。年1本ペースで作るにしても、2年体制くらいで複数チーム動かす、なんて余裕はないんでしょうかねぇ・・・。[試写会(字幕)] 4点(2005-04-16 01:04:47) 2150. ファイナル・デスティネーション ファンタスティック映画祭で、ミステリーだと思って何の気なしに入って「ぎゃ~」となった映画。もうとにかく冒頭の飛行機墜落シーンが恐ろしくて、そこだけで助けて状態。それに比べれば、以降に続く運命襲いかかりホラーな状態は、まだ落ち着いて見ていられましたけれど。ちょっと運命さんが勇み足加減で、物理的にありえない現象が描かれてしまうのはマイナスかな、って気もします。どんな死に方するのかなぁ?という不謹慎な興味は、続編「デッド・コースター」の方が盛り上げてましたね。こちらはあまり凝った、印象的な死がどーん!というのはありませんでしたし(うわ~、いたたたっ、ていうのはありましたけど)。意外と楽しんで見てしまったのですが、あの墜落シーンをもう一度見たいとは思いません。[試写会(字幕)] 6点(2005-04-16 00:52:46) 2151. SPACE ADVENTURE コブラ 出崎=杉野の黄金コンビという事で、過大な期待をしちゃった感じでしたけど、ちょっとスッキリできない映画でした。自分の中では「コブラ」ってハードボイルドなイメージでしたが、この映画はワリとコブラも物語も映画自体もウェットと言うか、弱々しい感じ。一大事が描かれていても、それが数人の登場人物だけで語られてしまうと世界が狭く感じてしまいます。あと、作画が杉野昭夫らしからぬ雑な感じが(特にアクションシーンで)多かった事、音楽が「さよなら銀河鉄道999」の焼き直し丸出しだった事、日本アニメ映画初のドルビーステレオの音響設計がなんかヘンで、マトモにセリフが聞き取れなかった事など、マイナスイメージが多かった記憶があります。今だったら原作世界のイメージをそのまま映像化できそうな気もしますが、当時はちょっと時代が早過ぎたのかもしれませんね。[試写会(字幕)] 5点(2005-04-16 00:48:40) 2152. オースティン・パワーズ ゴールドメンバー 最初の5分間のためだけにあるような映画ですが、某映画雑誌で公開前にモロにネタバレしてたので、ガッカリしちゃいました。映画ファンの楽しみを削るような誌面作りをするのはやめて下さいませ。さて、日本人に媚びてハズした、みたいな印象の3作目ですが、「デラックス」の幼稚さに比べれば、多少まだ見られる感じがしました。ヘンなコーヒー出てこないですしね。でも、全体的に精彩を欠いた印象を受けるのは、マイケル・ケインに対する遠慮からなんでしょうかねぇ。70年代ネタなんかは、個人的には、もっとちゃんとやってくれ!ってイライラしました。肝心なゴールドメンバーにキャラクターの魅力を感じないですし。[試写会(字幕)] 5点(2005-04-16 00:46:26) 2153. レディホーク リチャード・ドナーの念願の作品で、この後の雇われ仕事な「グーニーズ」とは力の込め方が違うとの事でしたけれど(本人談)、映画そのものは、毎回彼の映画につきまとう、ハッキリとしたカラーが見えない、ちょっとモヤけた印象のする映画でした。ファンタジーとしてもアクションとしてもピン!と筋が通った感じではなくって、なんとなくイメージ、感覚を匂わす事に終始してしまっているような。おとぎ話的な物語にしては、ヒキになる決定的なインパクトが足らない気がしました。気になったのは、70ミリ6チャンネルトラックには不向きだった軽い音楽。当時のサウンドトラックの時代背景を考えれば仕方のない事だったのかもしれませんが、ギターやドラムをじゃかじゃか鳴らしちゃうのはさすがに題材的に違うでしょー、と思ったものでした。[試写会(字幕)] 5点(2005-04-16 00:44:22) 2154. どつかれてアンダルシア(仮) スペインにもどつき漫才があったのか~!と、それがまず衝撃的でした。あんまり笑えないんですけどね。実のところ、映画の中身はかなり暴力的な愛憎劇だったりしますが、これって日本人にはストレートに判る世界って気がします。あの漫才コンビの現実って、もしかしてこんななのかも、なんてヘンなリアリズムを感じる映画なのでした。[試写会(字幕)] 6点(2005-04-16 00:42:15) 2155. ルパン三世 カリオストロの城 《ネタバレ》 ルパンが善人で正義の味方、というのがどうにもこうにも。ベタベタ甘すぎ状態で、もっとドライに動けないの?と。それから宮崎監督の映画に毎回感じる事なんですけれど、クライマックスの重要なところで映画を盛り上げ切らず逃げに走るような。結婚式からの展開は存分に盛りあがるべきだと思うんですが、結局ルパンは敗北しちゃってるワケで。伯爵自滅、という道を選択するのは、物語としてズルいんじゃないかなぁ。キチっとルパンに人殺しさせる事が出来ない甘さなのかと。あそこでもしルパンが勝利してたら、ルパンとクラリスがチョキン!ってなってたの?[試写会(字幕)] 6点(2005-04-16 00:39:00) 2156. 愛情物語(1984) 《ネタバレ》 ヘンな映画ではあります。ダンサーを夢見る捨て子が出生の秘密を探るべく旅に出る。ミュージカルで始まり、紀行ものになり、ミステリーになって、最後にまたミュージカル、と。セリフから生活描写から何から、全編リアリズムはゼロ。角川監督はやたら技巧的に(不要としか思えないショットもいっぱいに)映画を彩り、でも原田知世を綺麗に、あるいはかわいく、そして魅力的に撮るという基本を忘れちゃってたりします。どう考えても走りづらそうな枕木の上を自転車でガコガコ走ったり、どっかのビルの屋上(少なくとも自宅じゃない)や列車の中でダンスレッスンしたり、自分が主役のヘンな舞台風景を空想したり、そんなヒロインを演じさせられて不憫・・・。地面を延々映してる意味が???だったり(それは渡瀬恒彦の長く伸びた影の足が長~くなってて、つまり彼こそが足長おじさんですよ、というのを現しているのだけれども、肝心の影が薄すぎてよーく見ないと気付かない)、倍賞美津子の後ろ姿のストップモーションの意味が???だったり(Vサインを出した事を強調させるつもりらしいけれど、唐突な上に肝心のVサインが画面の端っこ)、ハズしまくりのショット頻発映画です。オシャレになりそうな記号を寄せ集めて組み立てようとしていますが、あちこち失敗しまくりです。これを「メイン・テーマ」と二本立てで見せられて、かなーりきっつい状態、と。それにしてもオーディション受けて即主役になっちゃうミュージカルって、一体どんなモンなの?[映画館(字幕)] 3点(2005-04-16 00:30:42) 2157. タイムズ・スクエア 《ネタバレ》 今となっては、80年代はペカペカと軽薄に輝いて、大した悩みも抱えてなかったようなイメージがあったりするのですが、この映画には、そんな80年代の陰の部分、キラキラした内側の虚ろな空気の冷たさと、それに飲み込まれまいと必死に足掻く熱さがありました。ゴミ袋をコスチュームに破壊し疾走するニッキーとパーミー、二人の熱さは無機的な都市の色、冷たい街の夜の中にあって光を放ちます。その光が夢のように幸せなファンタジーへと至る事はなくて、やがては2つの個へと分離してゆく事になるのですが、輝いている間は自分の個性を見つけるための大切な時間だったのでした。前半の快調なノリに比べて、後半は陰鬱な、歯切れの悪い展開になってしまうのが残念ではあるのですが、それゆえに、ニッキーとパーミー、それぞれの選択の意味を考える余地を与えてくれました。衝動と感覚で生きるニッキーの何者にも縛られない人生、思慮と融和で生きるパーミーの安定した人生。若さゆえの苦悩をストレートに二つの人格に投影してみせた、青春映画の秀作でした。もっとも、私は若くないのですが、いまだこの二人の選択した道の間を揺れ動いているような状態です・・・。[映画館(字幕)] 9点(2005-04-15 23:55:50) 2158. XYZマーダーズ 映画祭で初めて見た時は、場内の湧き具合も手伝って、「ああ、これは面白い!」と思ったのですが、後にガラガラの映画館で再見すると、なんか野暮ったい映画、と。二度目以降は無効、という一発ネタが多い事が原因かと思われます。初期サム・ライミの暴走感覚を味わえる映画ではありますが、意外にマトモ、なのでちょっと肩すかしを喰らうかもしれませんね。「1941」にもあった、あのドミノ倒し感覚の笑いは、アメリカ人のツボなんでしょうかねぇ。[試写会(字幕)] 6点(2005-04-15 00:28:48) 2159. ルパン三世(1978) 数ある「ルパン」の中でも、ハードな雰囲気が出ていて好みなのですが、ちょっとクライマックスの展開がクド過ぎて、いい加減ダレちゃった、という印象ですね。ルパンのオリジナルな自我にこだわりすぎちゃってる感もありしたし。有料試写会ではラストの「ルパン音頭」にみんなで手拍子状態でしが、あれは映画のタッチと比較しちゃうと、どーなんでしょ? ところで公開当時はただの「ルパン三世」だったんですけど、「ルパンVS複製人間」が今の正式タイトルなんでしょうか? ビデオやテレビ放送では必ずくっついておりますが。[試写会(字幕)] 6点(2005-04-15 00:27:11) 2160. アミスタッド スピルバーグに法廷ものは撮れない、というのがハッキリしてしまってガッカリな映画。だらだらとした法廷シーンは、数多く存在する法廷ものの中でも水準以下。問題を提起したら、それを徹底的に突きつけてみせるのがスピルバーグの良さでしょうに、この映画では法廷のシーンになると途端に映画の温度がサーッと下がり、テンションが落ちるという状況。動きのないシーンでの、静かな衝撃、静かなサスペンス、というのが苦手なようで。つくづく、この人は良くも悪くもヴィジュアルの監督なんだなぁ、と思いました。[試写会(字幕)] 6点(2005-04-15 00:26:13)
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